Visual Studio Installer では、フロッピー ディスクによる配布を目的にした、Microsoft® Windows® Installer ブートストラップ ローダーを含むインストーラ パッケージの作成はサポートされていません。ブートストラップ ローダーと共に組み込まれる Windows Installer の自己インストール型実行可能ファイルは、容量が大きすぎるため、フロッピー ディスクには保存できません。ブートストラップ ローダーを含むインストーラを作成し、フロッピー ディスクを配布用メディアに選択すると、インストーラ プロジェクト作成時に "ディスクがいっぱいです" というエラー メッセージが表示されます。

ブートストラップ ローダーを含むインストーラ パッケージを作成するには、容量がフロッピー ディスクより大きいメディア (CD-ROM など) を使用する必要があります。インストーラ パッケージをフロッピー ディスクで配布する場合、パッケージに Windows Installer ブートストラップ ローダーを含めることはできません。

インストーラ プロジェクトに Microsoft® データ アクセス コンポーネント (MDAC) マージ モジュール (mdac.msm ファイル) を追加し、日本語版のインストーラを開発する場合、日本語版の MDAC マージ モジュールが自動的に取り込まれず、英語版の MDAC マージ モジュールが取り込まれることがあります。MDAC マージ モジュールを含む日本語版のインストーラを開発する場合は、日本語版の MDAC マージ モジュールが正しく追加されていることを確認してください。英語版の MDAC マージ モジュールが取り込まれると、インストールの実行時に MDAC 関連メッセージが英語で表示されることがあります。

インストーラ プロジェクトの MDAC マージ モジュールを正しく選択するには

インストーラ プロジェクト ファイルに、言語に依存しないバージョン (英語)、または日本語版のどちらかの MDAC マージ モジュールが正しく組み込まれていることを確認してください。インストーラ プロジェクトと MDAC マージ モジュールの正しい対応関係を、次の表に示します。

Microsoft Windows Installer では、インストーラ コンポーネント キーであるレジストリ値の名前またはレジストリ キーに、円記号 (\) と 2 バイト文字セット (DBCS) が存在すると、誤って解釈されることがあります。インストーラ プロジェクトに、これらのレジストリ キーまたはレジストリ値が含まれていると、インストールしたアプリケーションをショートカットを使用して起動するたびに、再インストールされます。

この問題を回避するには、インストーラ コンポーネント キーであるレジストリ値の名前またはレジストリ キーに、円記号 (\) または DBCS 文字を使用しないようにします。

Visual Studio Installer では、インストール プログラムに圧縮キャビネット (.cab) ファイルを含めて配布できます。各 .cab ファイルには、ファイルに関するオーバーヘッド情報を保存するオーバーヘッド領域があります。このオーバーヘッドにより、配布メディアの最小サイズが制限されます。

メディア サイズ プロジェクトのプロパティを、オーバーヘッド領域を考慮しないで低く設定すると、.cab ファイルがメディア サイズを超え、インストールが正しく実行されません。オーバーヘッドのサイズは、インストールするファイル数によって異なりますが、ファイル数が 800 (Visual Studio Installer でインストールできる最大ファイル数) 以下のセットアップでは、100 KB を超えることはありません。

.cab ファイルに必要なメディア サイズに関連する問題を回避するには、配布メディア サイズを 100 KB 以上にします ([プロジェクト プロパティ] ダイアログ ボックスの [ビルド] タブでプロパティを設定します）。メディア サイズが 100 KB 以上に設定されると、.cab ファイルのオーバーヘッド領域が確保され、問題が発生しなくなります。

Visual Studio Installer セットアップ プログラムを正しく実行するには、次の Visual Studio 製品のいずれかが既にインストールされている必要があります。

• Microsoft(R) Visual Basic® 6.0
• Microsoft(R) Visual C++® 6.0
• Microsoft(R) Visual InterDev™ 6.0
• Microsoft(R) Visual J++® 6.0

Visual Studio Installer セットアップ プログラムを実行する前に、Visual Studio 6.0 Service Pack 3 もインストールしておく必要があります。

マージ モジュール プロジェクトを作成すると、プロジェクト名と同じ値が、モジュールの署名プロパティに設定されます。この値に空白が含まれている場合、[モジュールの署名が無効です。] という旨のエラーメッセージが表示されます。

このエラーメッセージのヘルプ トピックには、モジュールの署名には、文字、数字、アンダースコア (_)、またはピリオド (.) を含めることができると表記されていますが、空白については記述されていません。空白を含めることができない点に注意してください。

このエラーを訂正するには、空白をアンダースコア (_) で置き換えてください。

関連付けエディタでファイルの拡張子を関連付けする場合、拡張子にピリオドを含めることはできません。例えば、Word のドキュメントを関連付けるには (.doc) ではなく (doc) と入力します。

ファイルの拡張子にピリオドを付けて入力すると、インストールの際、その関連付けの登録が失敗します。

Visual Studio Installer のドキュメントで確認されている問題

オンライン ドキュメントが MSDN ライブラリに統合されていない