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このガイドについてこのガイドには、Microsoft® Windows Server® 2003 にソフトウェア更新プログラムをインストールするシステム管理者のための説明を記載しています。このガイドは、小規模なオフィス環境、またはエンタープライズ環境にある複数のコンピュータに更新プログラムをインストールするための技術的情報、手順、および推奨事項について説明しています。 このガイドは、基本的なオペレーティング システムの情報についても一部で説明していますが、Windows Server 2003 および更新プログラムのインストール作業に関する知識があることを前提としています。 このガイドの例はすべて、32 ビットの更新プログラムのフォーマットを使用しています。 スタンドアロン バージョンの Service Pack、またはオペレーティング システムに統合された Service Pack を展開する場合は、使用する Service Pack に対応した Windows Server 2003 Service Pack のインストールと導入に関するガイドを参照してください (たとえば、Service Pack 2 のガイドは、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=64780 にあります)。 更新プログラムとはこのガイドで、"更新プログラム" とは、Microsoft Corporation からリリースされた更新プログラムのロールアップ、Service Pack、Feature Pack、重要な更新プログラム、セキュリティ更新プログラム、または修正プログラムなどのソフトウェア更新プログラムのことです。 Microsoft のソフトウェア更新プログラムの説明に使用される標準的な用語の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 824684 (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=43258) を参照してください。 このガイドでは、更新プログラムを広義の用語として使用していますが、修正プログラムと Service Pack の次の相違点を認識しておくことが重要です。
更新プログラムをオペレーティング システムから個別にインストールすることも、Service Pack を適用済みまたは未適用の Windows Server 2003 と更新プログラムを組み合わせてインストールすることもできます。 更新プログラムをインストールすると、後から必要に応じて更新プログラムを削除できるように、バックアップ ファイルが自動的に作成されます。 また、インストール処理では、特定のフォルダに新しいファイルがコピーされ、レジストリの設定が更新されます。
Windows Server 2003 の更新プログラムのファイルは、次のフォーマットに従って命名されています。 WindowsServer2003-KB######-XXX-LLL.exe。シンボル ###### は、その更新プログラムの詳細が記載されたマイクロソフト サポート技術情報の記事を表し、XXX は、オペレーティング システムのバージョン (例 : x86) を、LLL は更新プログラムの言語バージョンを表します。 更新プログラムは自動インストールです。 更新プログラムのインストール方法には、次の 2 種類があります。
更新プログラムのスタンドアロン インストール更新プログラムのスタンドアロン インストールでは、既にオペレーティング システムが実行されているコンピュータに更新プログラムが適用されます。 更新プログラムを実行すると、更新されたシステム ファイルがインストールされ、必要なレジストリの変更が行われます。 コンピュータを再起動すると、インストールが完了します。 更新プログラムは、WindowsServer2003-KB######-XXX-LLL.exe ファイルを実行するとインストールできます。このファイルによって更新プログラムのファイルが展開され、Update.exe が実行されます。Update.exe により、次のレジストリ キーに更新プログラムが登録されます。
Update.exe の詳細については、Windows および Windows コンポーネント用パッケージ インストーラについてのホワイト ペーパー (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=42759) を参照してください。 インストール時には、更新プログラムを削除するときに使用する情報が %systemroot%\$NtUninstallKB######$ という非表示フォルダに保存されます。 詳細については、「更新プログラムの削除」を参照してください。 Qchain.exe の使用Windows Server 2003 更新プログラムには、Update.exe の一部として Qchain.exe 機能が組み込まれています。これによって、Service Pack をインストールした後に、インストールするたびにコンピュータを再起動する必要なく、更新プログラムを任意の数だけインストールすることができます。 更新を何度も繰り返して同じファイルを置き換えてしまった場合でも、Update.exe によってファイルの正しいバージョンが保たれます。 複数の更新プログラムをインストールする場合は、必ず /Z オプションを使用して、それぞれの更新プログラムのインストールごとにコンピュータの再起動が発生しないようにします。 更新プログラムのパッケージのコマンド ライン オプションインストールをカスタマイズするには、WindowsServer2003-KB######-x86-LLL.exe および Update.exe と共に次のコマンド ライン オプションを使用します。
複数のコンピュータに対する更新プログラムのインストール更新プログラムのインストールには複数の方法を使用できますが (Systems Management Server や Windows インストーラの使用など)、配布用フォルダを使用した手動による Update.exe の実行方法の手順の概要を次に説明します。
複数の更新プログラムの一括インストール複数の更新プログラムをバッチ ファイルでグループ化し、1 つの単位としてインストールすることができます。 この場合は、更新プログラムのそれぞれをインストールするたびにコンピュータを再起動する必要がなくなります。 更新プログラムのインストーラには、この方法でインストールを実行するときに使用できるオプションが用意されています。 次のコードは、更新プログラムをインストールし、コンピュータの再起動後に適切なファイルを置き換えるバッチ ファイルのサンプルです。 @echo off setlocal set PATHTOFIXES=Drive:\update %PATHTOFIXES%\WindowsServer2003-KB######-x86-LLL.exe /quiet /norestart %PATHTOFIXES%\WindowsServer2003-KB######-x86-LLL.exe /quiet /norestart %PATHTOFIXES%\WindowsServer2003-KB######-x86-LLL.exe /quiet /norestart
組み合わせインストール組み合わせインストールでは、更新プログラムのインストールと統合インストールの両方の処理を使用して、Service Pack と共に次のものが 1 つ以上インストールされます。
組み合わせインストールでは、更新プログラムと共にインストールするコンポーネントを Svcpack.inf ファイルにエントリとして追加できます。 Service Pack を同時にインストールすることもできます。 ここでは、無人セットアップ モードで Windows Server 2003 と更新プログラムを同時にインストールする方法を説明します。 Windows Server 2003 と共に Service Pack と更新プログラムをインストールするここでは、配布用フォルダから組み合わせインストールを実行する方法について説明します。 この方法では、Windows Server 2003 に統合された Service Pack と更新プログラムをインストールします。組み合わせインストールは、Windows Server 2003、Service Pack、および更新プログラムのすべてをまとめてインストールするため、これらのインストールを個別に実行する必要がなくなります。 組み合わせインストールの準備Windows Server 2003 および更新プログラムをネットワーク上にインストールして展開する前に、Windows Server 2003 および更新プログラムのインストール ファイルを共有フォルダにコピーして、次の「Windows Server 2003 に必要なフォルダとファイルを作成してセットアップするには」の手順を完了しておく必要があります。 OEM (相手先ブランド供給) が追加の OEM ファイル (デバイス ドライバ、アプリケーション、コンポーネント ファイルなど) をインストールする場合は、\$OEM$ サブフォルダに \$1 サブフォルダを作成します。 \$1 サブフォルダは、%systemdrive%、つまり Windows Server 2003 のインストール先ドライブに対応します。
更新プログラムの統合方法の詳細については、マイクロソフト サポート技術情報で、Windows インストール ソース ファイルにソフトウェアの更新プログラムを統合する方法に関する記事 828930 (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=42761) を参照してください。
組み合わせインストールの展開Windows Server 2003 と更新プログラムの統合インストールを配布用フォルダから複数のコンピュータに展開できます。 標準のインストール処理では、セットアップによってオペレーティング システムがインストールされ、更新プログラムが適用されます。
更新プログラムの削除コマンド プロンプトで、または [コントロール パネル] の [プログラムの追加と削除] を使用して、Windows Server 2003 の更新プログラムを削除することができます。 更新プログラムを削除する場合、インストールしたときと逆の順序で削除する必要があります (最後にインストールした更新プログラムから順に削除する必要があります)。 たとえば、更新プログラム B をインストールする前に更新プログラム A をインストールしている場合、コンピュータを元の状態に戻すには、更新プログラム B を最初に削除する必要があります。 これは、一部の更新プログラムでファイルが共有されているためです。
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