Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Release A

2003 年 10 月 13 日

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目次

1.0 はじめに

    1.1 MSDE 2000 ドキュメント

    1.2 MSDE 2000 Release A に関する追加情報

2.0 MSDE 2000 Release A のダウンロードと展開

3.0 MSDE 2000 Release A のインストール

    3.1 MSDE 2000 セットアップ ドキュメント

    3.2 インストールの前提条件

    3.3 MSDE 2000 Release A のインストール前のサービスの停止

    3.4 MSDE 2000 Release A のインストール

        3.4.1 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認

        3.4.2 MSDE 2000 Release A のセキュリティに関する考慮事項

        3.4.3 MSDE 2000 セットアップ パラメータ

        3.4.4 MSDE 2000 Release A のインストール例

    3.5 サービスの再開

4.0 特記事項

    4.1 Desktop Engine の機能強化

        4.1.1 分散クエリの拡張エラー メッセージ

        4.1.2 デバッグ機能の変更

    4.2 レプリケーションの機能強化

        4.2.1 一意列でのトランザクション レプリケーション UPDATE ステートメント

        4.2.2 一意ではないクラスタ化インデックスの制限

        4.2.3 レプリケーション データベースのアタッチまたは復元の必要条件の変更

    4.3 SQL Server エージェントの機能強化

        4.3.1 SQL Server エージェント ログ アカウント情報

        4.3.2 SQL Server エージェント権限の確認

        4.3.3 SQL Agent Mail MAPI プロファイル

    4.4 DB-Library と Embedded SQL for C

1.0 はじめに

Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine (MSDE 2000) Release A は、新しい使用許諾契約書 (EULA) が添付されている MSDE 2000 のダウンロード可能なバージョンです。この契約では、以前の MSDE 2000 ライセンスとは異なる権利がユーザーに許諾されます。

MSDE 2000 Release A ファイルをダウンロードおよび展開したら、Desktop Engine の Setup.exe を使用して MSDE 2000 Release A のインスタンスをインストールします。Desktop Engine の Setup.exe はコマンド プロンプト ユーティリティであるため、ユーザー インターフェイスはありません。インストール オプションを指定するには、代わりにコマンド プロンプト スイッチまたは .ini ファイルを使用します。

MSDE 2000 Release A は、インストール後は MSDE 2000 Service Pack (SP) 3a と同じように機能します。MSDE 2000 Release A と MSDE 2000 SP3a には以下の違いがあります。

MSDE 2000 Release A には、Slammer ワームによって発生した問題に対処する修正プログラムなど、MSDE 2000 SP3a と同じ修正プログラムが含まれています。MSDE 2000 SP3a を MSDE 2000 Release A に適用したり、MSDE 2000 SP3a または SP3 を MSDE 2000 Release A にアップグレードする必要はありません。

MSDE 2000 Release A は、MSDE 2000 SP3a と同じバージョン情報を返します。@@VERSIONSERVERPROPERTY('ProductVersion') はビルド番号 8.00.760 を返し、SERVERPROPERTY('ProductLevel') は SP3 を返します。@@VERSIONSERVERPROPERTY('Edition') は、エディション Desktop Engine を返します。

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1.1 MSDE 2000 ドキュメント

SQL Server 2000 Books Online は、MDSE 2000 の主要なドキュメント セットです。 現在のバージョンの Books Online には、MSDE 2000 に関する更新情報が含まれています。 現在のバージョンの Books Online は、次の場所から参照できます。

Books Online は 2003 年 7 月に更新され、MSDE 2000 SP3a で導入された新しい動作に関する記述が追加されました。このドキュメントは MSDE 2000 Release A にも適用され、現在 MSDN ライブラリでのみ参照可能になっています。

追加の MSDE 2000 情報は新しい SQL Server 2000 Books Online のアップデートに含まれる予定です。このアップデートは、2003 年 12 月に Books Online ダウンロード サイトで、2004 年 1 月に MSDN ライブラリで公開されます。このアップデートは SQL Server 2000 Books Online (アップデート - 2004) という名前になります。

MSDE 2000 の追加情報は、Microsoft MSDE 2000 Web サイトで参照できます。

MSDE 2000 Release A の機能は MSDE 2000 SP3a と同じであるため、MSDE 2000 SP3a へのドキュメント参照は MSDE 2000 Release A にも適用されます。ただし、MSDE 2000 SP3a の以下の機能は MSDE 2000 Release A ではサポートされません。

すべての SQL Server 2000 ドキュメントにおいて、MSDE 2000 に含まれているコンポーネント (データベース エンジン、データベース クライアント接続コンポーネントとプログラミング API、レプリケーション、およびデータ変換サービス) への参照は、MSDE 2000 に含まれていない機能を除いて MSDE 2000 Release A にも適用されます。

MSDE 2000 Release A バージョンの Setup.exe は、SQL Server 2000 の製品版から readme.txt ファイルをインストールします。この readme.txt 内の情報は MSDE 2000 Release A とは関係ありません。MSDE 2000 Release A では、ReadmeMSDE2000A.htm という名前の Readme ファイルを使用します。

利用できる更新された SQL Server サンプル

SP3 と SP3a で更新された SQL Server 2000 データベース エンジンのサンプルは、この Microsoft Web サイトから参照できます。MSDE 2000 に含まれている SQL Server 2000 コンポーネント (データベース エンジン、データベース クライアント接続コンポーネントとプログラミング API、レプリケーション、およびデータ変換サービス) を参照するすべてのサンプルは、MSDE 2000 でサポートされていない機能を除いて MSDE 2000 Release A にも適用されます。

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1.2 MSDE 2000 Release A に関する追加情報

この Readme ファイルを記述している時点で利用できなかった MSDE 2000 Release A 関連のすべての情報は、Microsoft Knowledge Base の記事 829925 で公開する予定です。

MSDE 2000 Release A には、MSDE 2000 SP3a に含まれている修正プログラムがすべて含まれています。SQL Server 2000 SP3a の修正プログラムの一覧は、Microsoft Knowledge Base の記事 306908 で参照できます。

QFE 修正プログラム

MSDE 2000 Release A には、MSDE 2000 SP3a で対処された、これまでに公開されたすべての SQL Server 2000 SP2 セキュリティ アップデートが含まれています。

2002 年 10 月 14 日以降に MSDE 2000 の修正プログラムを受け取っている場合は、その修正プログラムは MSDE 2000 Release A に含まれていません。MSDE 2000 Release A に対して同じ修正プログラムを入手する方法については、ご購入元に相談してください。

SQL Server CE Server ツールのアップデート

次の両方を含むレプリケーション トポロジがあるか、またはこのトポロジを構築する予定がある場合は、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) サーバーのサーバー レプリケーション コンポーネントも更新する必要があります。

更新された SQL Server CE Server ツール インストーラは Microsoft Web サイトから入手できます。

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2.0 MSDE 2000 Release A のダウンロードと展開

MSDE 2000 Release A は、MSDE2000A.exe というダウンロード可能な自己解凍形式のファイルとして入手できます。MSDE2000A.exe をダウンロードしたら、このファイルをコンピュータで実行し、ディスクまたはネットワーク共有上に一連のフォルダとファイルを作成します。このファイルの展開が完了した後に、ディスクに作成されたフォルダから MSDE 2000 Release A をインストールできます。

MSDE 2000 Release A インストール ファイルをダウンロードして展開するときは、以下のガイドラインに従ってください。

注意  MSDE 2000 のファイルの一部はシステム ファイルです。システム ファイルを表示するには、Windows エクスプローラで [ツール] メニューの [フォルダ オプション] をクリックし、[表示] タブで [すべてのファイルとフォルダを表示する] チェック ボックスをオンにします。

MSDE 2000 Release A のダウンロード

MSDE 2000 Release A ファイルをダウンロードするには、以下の手順を実行します。

MSDE 2000 Release A インストール ファイルの展開

MSDE2000A.exe または LLL_MSDE2000A.exe のいずれかをダウンロードした後に、MSDE 2000 Release A インストール ファイルを展開する必要があります。

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3.0 MSDE 2000 Release A のインストール

MSDE 2000 Release A をインストールするには、以下の指示に従います。

MSDE 2000 Release A をインストールする前に

MSDE 2000 Release A のインスタンスをアプリケーションで使用する場合、まずアプリケーション プロバイダに問い合わせるか、アプリケーションのドキュメントを調べて、そのアプリケーションが MSDE 2000 Release A で正しく動作することを確認します。

ターミナル サービス接続を使用して MSDE 2000 Release A の新規インスタンスをインストールしようとすると、問題が発生する可能性があります。問題が発生した場合は、ターミナル サービスを使用せずに、ローカル コンピュータから Setup を再起動してください。

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3.1 MSDE 2000 セットアップ ドキュメント

Desktop Engine の Setup.exe のドキュメントは、SQL Server 2000 Books Online にあります。MSDN ライブラリにある最新バージョンの SQL Server 2000 Books Online では、MSDE 2000 Release A における Desktop Engine の Setup.exe の動作について説明しています。「Desktop Engine の Setup.exe のカスタマイズ」を参照してください。

「Desktop Engine の Setup.exe のカスタマイズ」には、MSDE 2000 SP3a に含まれているバージョンの Setup.exe の機能が記載されています。MSDE 2000 Release A には同じ Setup.exe が含まれますが、アップグレードをサポートしていないため、このトピックでは MSDE 2000 Release A でサポートされない次のスイッチとパラメータについて説明しています。UPGRADEUPGRADEUSERUPGRADEPWD、または /upgradesp

このトピックは、2004 年 1 月にリリースされる MSDN で更新されます。更新された SQL Server 2000 Books Online の詳細については、「1.1 MSDE 2000 ドキュメント」を参照してください。

最初のバージョンの SQL Server 2000 Books Online など、以前のバージョンの「Desktop Engine の Setup.exe のカスタマイズ」では、Desktop Engine の Setup.exe の最初のバージョンの動作について説明しています。この動作は、MSDE 2000 Release A に含まれる Desktop Engine の Setup.exe とは異なります。

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3.2 インストールの前提条件

MSDE 2000 Release A をインストールするには、コンピュータが SQL Server 2000 のハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしている必要があります。

ハードウェア要件

次の表は、MSDE 2000 をインストールおよび実行するためのハードウェア要件を示しています。

ハードウェア 最小要件
コンピュータ Intel Pentium または互換の 166 MHz 以上のプロセッサを搭載
メモリ (RAM) 128 MB (Windows XP)

64 MB 以上 (Windows 2000)

32 MB 以上 (その他のオペレーティング システム)

ハード ディスク容量 44 MB
ドライブ CD-ROM ドライブ

MSDE 2000 にはハードウェア互換リスト (HCL) はありません。コンピュータがこの表に記載された最小要件を満たしている場合、MSDE 2000 ソフトウェアは Microsoft Windows オペレーティング システムの使用を認定されているハードウェアで動作します。Windows オペレーティング システムの使用を認定されているハードウェアの詳細については、この Microsoft Web サイトで Microsoft Windows ハードウェア互換リストを参照してください。

オペレーティング システムの要件

MSDE 2000 を使用するには、次のオペレーティング システムのいずれかがインストールされている必要があります。

ソフトウェアおよびシステム要件

MSDE 2000 を使用するには、Microsoft Internet Explorer 5.0 以降がインストールされている必要があります。最小インストールで十分です。Internet Explorer が既定のブラウザである必要はありません。

Windows 98 と Window Millennium Edition を除き、Desktop Engine の Setup.exe を実行するにはファイルとプリンタの共有が有効になっている必要があります。これを確認するには、次の操作を行います。

  1. コントロール パネルで、[ネットワーク接続] をダブルクリックします。
  2. [詳細設定] メニューの [詳細設定] をクリックします。
  3. [アダプタとバインド] タブで、[Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

以下のセキュリティ ポリシーが [インストールを許可しない] に設定されている場合は、MSDE 2000 Release A をインストールできません。

[インストールを許可しない] 設定を使用している場合は、MSDE 2000 Release A をインストールする前に [警告なしで許可する] に変更する必要があります。インストール完了後に、必要に応じてポリシーを以前の設定に戻すことができます。

注意  [インストールを許可しない] はこれらのセキュリティ ポリシーの既定の設定ではありません。

これらのポリシーを設定するには、次の操作を行います。

  1. コントロール パネルで、[管理ツール] をダブルクリックします。
  2. [ローカル セキュリティ ポリシー] をダブルクリックします。
  3. [ローカル ポリシー] を展開します。
  4. [セキュリティ オプション] を選択します。
  5. MSDE 2000 Release A をインストールする前に、右側のウィンドウで次のオプションが [警告なしで許可する] に設定されていることを確認します。

Windows NT 4.0 SP6a を実行しているコンピュータに MSDE 2000 Release A をインストールする場合は、Microsoft Knowledge Base の記事 258437 に記載されている修正プログラムを適用する必要があります。

フランス語版の Windows NT 4.0 に MSDE 2000 Release A をインストールする前に、Knowledge Base の記事 259484 の指示に従ってください。

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3.3 MSDE 2000 Release A のインストール前のサービスの停止

MSDE 2000 Release A はサービスをシャットダウンせずにインストールできます。ただし、サービスをシャットダウンしない場合は、Setup の完了時にコンピュータの再起動を求められます。再起動しないと、以下のサービスを再開できません。

Setup を実行する前にこれらのサービスやアプリケーションを停止することにより、MSDE 2000 Release A のインストール後にコンピュータを再起動する必要性を減らすことができます。

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3.4 MSDE 2000 Release A のインストール

MSDE 2000 Release A をインストールするには、Desktop Engine の Setup.exe を実行します。一般的なインストール手順の例が「3.4.4 MSDE 2000 Release A のインストール例」に記載されています。

1 台のコンピュータに最大 16 の MSDE 2000 および SQL Server 2000 データベース エンジンのコピー (インスタンス) をインストールできます。1 つのインスタンスはインスタンス名を持たず、既定のインスタンスと呼ばれます。他の 15 のインスタンスは一意のインスタンス名を持ち、名前付きインスタンスと呼ばれます。MSDE 2000 Release A の新規インスタンスをインストールするときは、Desktop Engine の Setup.exe の INSTANCENAME パラメータを使用して、名前付きインスタンスの名前を指定します。インスタンス名を指定しないと、Setup は既定のインスタンスをインストールしようとします。インスタンス名は、この Microsoft Web ページの規則に従う必要があります。

MSDE 2000 Release A をインストールするときに、既存の MSDE 2000 または SQL Server 2000 のインスタンス名を指定しないでください。 コンピュータ上にある既存のインスタンスを検索するには、次の操作を行います。

  1. Windows エクスプローラで [マイ コンピュータ] を右クリックし、[管理] をクリックします。
  2. [サービスとアプリケーション] を展開します。
  3. [サービス] をクリックします。

既定のインスタンスは、右側のウィンドウに MSSQLSERVER という名前のサービスとして表示されます。名前付きインスタンスは、MSSQL$InstanceName という名前のサービスとして表示されます。ここで InstanceName はインスタンスの名前です。

MSDE 2000 Release A は、MSDE 2000 の新規インスタンスをインストールするためにのみ使用できます。以前のバージョンの MSDE 2000 を実行するインスタンスをアップグレードするために使用することはできません。MSDE 2000 Release A バージョンの Desktop Engine の Setup.exe を実行する場合は、次のスイッチやパラメータを使用しないでください。UPGRADEUPGRADEUSERUPGRADEPWD、または /upgradesp。既存の MSDE 2000 インスタンスを MSDE 2000 SP3a にアップグレードするには、SQL Server 2000 SP3a を使用します。アップグレードの詳細については、「1.0 はじめに」を参照してください。

Desktop Engine の Setup.exe は、常に Setup.exe を実行することによって開始されます。MSDE 2000 .msi ファイルの 1 つをダブルクリックするなど、MSDE 2000 .msi ファイルのいずれかを直接起動することによって、MSDE 2000 をインストールしないでください。コマンド プロンプトから Setup を実行して、MSDE の任意のインスタンスをインストールまたはアップグレードするためのパラメータを指定する必要があります。

Desktop Engine の Setup.exe は、ハード ドライブ、ネットワーク共有、または CD-ROM から実行できます。MSDE 2000 Release A をインストールするために独自の CD-ROM を作成する場合は、CD-ROM のボリューム ラベルを SQL2KSP3 にする必要があります。独立系ソフトウェア ベンダ (ISV) がアプリケーションのコンポーネントとして MSDE 2000 Release A を配布することを目的に CD-ROM を作成している場合は、CD-ROM のボリューム ラベルを、Windows インストーラ パッケージ (*.msi) の Media テーブルの VolumeLabel プロパティと等しくする必要があります。

Windows インストーラのバージョン 2.0.2600.0 以降を使用している場合のみ、CD-ROM から Desktop Engine のアップグレードをインストールできます。Windows インストーラをアップグレードする必要がある場合、MSDE 2000 Release A に Windows インストーラをアップグレードするために必要なファイルが含まれています。

Windows インストーラをアップグレードするには、次の操作を行います。

  1. Windows エクスプローラで、MSDE2000A.exe から展開したフォルダにある \MSDE\MSI フォルダに移動します。
  2. Windows 98 と Windows Millennium Edition では、InstMsi20.exe を実行します。Windows 2000、Windows XP、および Windows 2003 では、InstMsiW20.exe を実行します。
  3. 指示に応じて、コンピュータを再起動します。

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3.4.1 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認

MSDE 2000 Release A には、Microsoft Data Access Components (MDAC) のアップデートが含まれています。MSDE 2000 Release A のインストール時に、Setup が同じバージョンまたは新しいバージョンの MDAC を検出しなかった場合は、MDAC 2.7 SP1a もインストールされます。

以下の 3 つの状況では、MSDE 2000 Release A をインストールする前または後に、MDAC コンポーネントの追加インストールの実行を検討する必要があります。

MDAC 2.7 SP1a の詳細については、Microsoft Data Access Downloads ページを参照してください。MDAC のバージョンの詳細については、Knowledge Base の記事 822758 を参照してください。MDAC 2.7 SP1a に含まれる修正プログラムについては、Knowledge Base の記事 326848 に記載されています。

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3.4.2 MSDE 2000 Release A のセキュリティに関する考慮事項

別のコンピュータ上のアプリケーションが MSDE 2000 のインスタンスに接続しない場合は、そのインスタンスはネットワークをサポートする必要がないため、これらの使用しないリソースをオフにしておくことをお勧めします。既定では、MSDE 2000 Release A の新規インスタンスをインストールするときに、Desktop Engine の Setup.exe はネットワーク サポートを有効にしません。DISABLENETWORKPROTOCOLS=0 パラメータを使用すると、インストール中にネットワーク サポートを有効にすることができます。また、MSDE 2000 Release A のインスタンスをインストールするときにネットワーク サポートを無効にする場合は、後でネットワーク サポートを有効にするようにそのインスタンスを再設定できます。ネットワーク アクセスの無効化と復元の詳細については、Microsoft Knowledge Base の記事 814130 を参照してください。

既定では、SAPWD パラメータを使用して強力な sa パスワードを指定しない限り、Desktop Engine の Setup.exe は MSDE 2000 の新規インスタンスをインストールしません。MSDE のインスタンスを使用しているアプリケーションが何らかの方法で null sa パスワードを利用しない限り、sa ログインには常に強力なパスワードを割り当てる必要があります。MSDE 2000 のインスタンスが Windows 認証を使用している場合でも、そのインスタンスを混在モードに切り替えると直ちに sa ログインがアクティブになります。null、ブランク、単純、または既知の sa パスワードは、認証されないアクセスに使用される可能性があります。MSDE 2000 のインスタンスを SP3a にアップグレードする前に強力な sa パスワードを割り当てる必要がある場合は、Microsoft Knowledge Base の記事 322336 を参照してください。

強力なパスワードの詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「セキュリティ ルール」を参照してください。

MSDE 2000 インストールでは、セキュリティを強化するために、できる限り Windows 認証を使用します。以下の場合は、混在モードから Windows 認証モードに切り替えることを検討してください。

MSDE 2000 のインスタンスを混在モードから Windows 認証モードに変更することの詳細については、Microsoft Knowledge Base の記事 322336 を参照してください。

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3.4.3 MSDE 2000 セットアップ パラメータ

MSDE 2000 はアプリケーションと共に配布され、アプリケーションのセットアップ プログラムでインストールされるように設計されています。通常、Desktop Engine の Setup.exe ユーティリティはアプリケーションのセットアップ ユーティリティから呼び出されますが、コマンド プロンプト ウィンドウから実行することもできます。MSDE 2000 セットアップ ユーティリティには、グラフィカル ユーザー インターフェイスはありません。代わりに、このユーティリティは、ユーティリティが実行する必要のある動作を指定するスイッチとパラメータのセットを受け取ります。

MSDE 2000 Release A は、MSDE 2000 の新規インスタンスをインストールするためにのみ使用できます。以前のバージョンの MSDE 2000 を実行するインスタンスをアップグレードするために使用することはできません。MSDE 2000 Release A バージョンの Desktop Engine の Setup.exe を実行する場合は、次のスイッチやパラメータを使用しないでください。UPGRADEUPGRADEUSERUPGRADEPWD、または /upgradesp。既存の MSDE 2000 インスタンスを MSDE 2000 SP3a にアップグレードするには、SQL Server 2000 SP3a を使用します。アップグレードの詳細については、「1.0 はじめに」を参照してください。

この Readme では、より一般的に使用される Setup のパラメータとスイッチについてのみ説明しています。Desktop Engine の Setup.exe でサポートされるすべてのスイッチとパラメータについては、SQL Server 2000 Books Online の「Desktop Engine の Setup.exe のカスタマイズ」に記載されています。MSDE 2000 Release A に含まれる Desktop Engine の Setup.exe の動作について説明しているこのトピックは、この Microsoft Web ページにあります。セットアップ ドキュメントの詳細については、「1.1 MSDE 2000 ドキュメント」を参照してください。

MSDE Setup パラメータに指定する値にブランクなどの特殊文字が含まれる場合は、値を二重引用符で囲む必要があります。それ以外の場合は、引用符を省略できます。

MSDE 2000 Release A のほとんどのインストールは、これらの Setup パラメータのみを使用して行われます。

パラメータ 説明
SAPWD="AStrongPassword" sa 管理者ログインに割り当てる強力なパスワードを指定します。
INSTANCENAME="InstanceName" インスタンスの名前を指定します。INSTANCENAME が指定されていない場合、Setup は既定のインスタンスをインストールします。

インストールを調整するためにしばしば使用されるその他のパラメータには、次のものがあります。

パラメータ 説明
DISABLENETWORKPROTOCOLS=n 他のコンピュータで実行されているアプリケーションからのネットワーク接続をインスタンスが受け付けるかどうかを指定します。既定の場合、または DISABLENTWORKPROTOCOL=1 を指定した場合、インスタンスはネットワーク接続を受け付けないように設定されます。ネットワーク接続を有効にするには、DISABLENETWORKPROTOCOLS=0 を指定します。
SECURITYMODE=SQL インスタンスが混在モードでインストールされ、Windows 認証ログインと SQL 認証ログインの両方をサポートすることを指定します。
DATADIR="data_folder_path" システム データベース、エラー ログ、およびインストール スクリプトがインストールされるフォルダを指定します。data_folder_path で指定される値は、円記号 (\) で終わる必要があります。既定のインスタンスの場合、Setup は指定された値に MSSQL\ を付加します。名前付きインスタンスの場合、Setup は MSSQL$InstanceName\ を付加します。ここで InstanceName は、INSTANCENAME パラメータで指定された値です。Setup は指定した場所に Data フォルダ、Log フォルダ、および Script フォルダという 3 つのフォルダを作成します。
TARGETDIR="executable_folder_path" MSDE 2000 の実行可能ファイルがインストールされるフォルダを指定します。executable_folder_path で指定される値は、円記号 (\) で終わる必要があります。既定のインスタンスの場合、Setup は指定された値に MSSQL\Binn を付加します。名前付きインスタンスの場合、Setup は MSSQL$InstanceName\Binn を付加します。ここで InstanceName は、INSTANCENAME パラメータで指定された値です。

DISABLENETWORKPROTOCOLS=0 を使用して MSDE 2000 のインスタンスに対するネットワーク サポートを有効にすると、ネットワーク経由でそのインスタンスに接続しているアプリケーションは Microsoft Data Access Components (MDAC) を使用します。MSDE 2000 と共に使用できるすべてのバージョンの Windows には、MSDE 2000 Release A で動作するバージョンの MDAC ソフトウェアが含まれています。ネットワーク通信の詳細については、この Microsoft Web ページ を参照してください。

.ini ファイルの使用

Desktop Engine の Setup.exe のパラメータは、2 つの場所で指定できます。

重要  セットアップ時に .ini ファイルを使用する場合は、.ini ファイルにセキュリティ資格情報を格納しないでください。

次の例では、コマンド プロンプトでパラメータを指定します。

setup SAPWD="AStrongPassword" INSTANCENAME="InstanceName" TARGETDIR="C:\MyInstanceFolder"

.ini ファイルを使用して同じパラメータを付けて Setup を実行するには、メモ帳を使用して次の内容の MyParameters.ini というファイルを作成します。

[Options]
INSTANCENAME="InstanceName"
TARGETDIR="C:\MyInstanceFolder"

次に、この .ini ファイルを指す /settings スイッチを使用して Setup を実行します。

setup /settings "MyParameters.ini" SAPWD="AStrongPassword"
セットアップ ログの要求

詳細ログは、インストールが成功したことを確認したり、発生した問題のデバッグに役立てるために必要になります。

詳細ログを生成するには、/L*v <LogFileName> を指定します。<LogFileName> は、Setup がすべての操作を記録するログ ファイルの名前です。名前の一部としてパスを指定しない場合、ログ ファイルはカレント フォルダに作成されます。CD-ROM から Setup を実行している場合は、コンピュータのハード ディスク上のフォルダへのフル パスを指定する必要があります。

次の例は、ログ ファイル MSDELog.log を C: ドライブのルート フォルダに作成します。

setup SAPWD="AStrongSAPassword" /L*v C:/MSDELog.log

インストールが成功すると、ログの最後は次のようなエントリになります。

=== Logging stopped: 5/16/03  0:06:10 ===
MSI (s) (BC:7C): Product: Microsoft SQL Server Desktop Engine -- Installation operation completed successfully.

インストールが成功しなかった場合、ログの最後は次のようなエントリになります。

=== Logging stopped: 5/15/03  23:50:34 ===
MSI (c) (6A:CE): Product: Microsoft SQL Server Desktop Engine -- Installation operation failed.

インストールが失敗した場合は、エラー ログで文字列 "value 3" を検索します。この文字列の 10 行以内に、カスタム操作に対する失敗通知があります。この通知は、失敗の性質に関する追加情報です。

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3.4.4 MSDE 2000 Release A のインストール例

このセクションの例は、MSDE 2000 Release A の一般的なインストールを実行する方法を示しています。

この例では、ネットワーク接続が無効に設定された MSDE 2000 Release A の新規インスタンスをインストールします。インスタンスが他のコンピュータで実行されているアプリケーションからの接続を受け付ける必要がある場合は、DISABLENETWORKPROTOCOLS=0 も指定します。

以下の例は、ファイルの場所などのすべての設定項目に既定値を使用して、インスタンスをインストールします。DATADIRTARGETDIR などのセットアップ パラメータで設定を制御できます。Setup で指定できる設定パラメータの詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「Desktop Engine の Setup.exe のカスタマイズ」を参照してください。MSDE 2000 Release A に含まれる Desktop Engine の Setup.exe の動作について説明しているこのトピックは、この Microsoft Web ページにあります。セットアップ ドキュメントの詳細については、「1.1 MSDE 2000 ドキュメント」を参照してください。

Desktop Engine の新規インスタンスをインストールするには、次の操作を行います。

  1. コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
  2. コマンド プロンプトから、次のように cd コマンドを使用して、MSDE 2000 Release A Setup ユーティリティを含むフォルダに移動します。
    cd c:\MSDE2000AFolder\MSDE

    ここで c:\MSDE2000AFolder は MSDE 2000 Release A ファイルを展開したフォルダへのパスです。

  3. 以下のコマンドのいずれかを実行します。

重要  セットアップ時に .ini ファイルを使用する場合は、.ini ファイルに資格情報を格納しないでください。

重要  Windows 認証モードを使用するようにインスタンスを設定している場合でも、sa ログインには常に強力なパスワードを指定してください。

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3.5 サービスの再開

Setup が完了すると、システムの再起動が要求されることがあります。システムの再起動後 (または、再起動が要求されないで Setup が完了した後)、コントロール パネルの [サービス] アプリケーションを使用して、サービス パックの適用を行う前に停止したすべてのサービスが実行されていることを確認します。このようなサービスには、MS DTC と Microsoft Search、MSSQLServer、MSSQLServerOLAPService、および SQLServerAgent の各サービス、またはインスタンス固有の同等のサービスなどがあります。

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4.0 特記事項

ここでは、最新バージョンの SQL Server 2000 Books Online に記載されていない機能について説明します。これらの機能は、最初は SQL Server 2000 サービス パックの一部として MSDE 2000 コンポーネントに対して作成されましたが、SQL Server 2000 Books Online にはまだ追加されていません。いくつかの項目では、最初にそれらの機能が導入されたサービス パックについて触れています。

この Readme ファイルを記述している時点で利用できなかった MSDE 2000 Release A 関連のすべての情報は、Microsoft Knowledge Base の記事 829925 で公開する予定です。

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4.1 Desktop Engine の機能強化

以下の機能強化は、MSDE 2000 Release A に含まれるデータベース エンジンに適用されます。

4.1.1 分散クエリの拡張エラー メッセージ

分散クエリでは、MSDE 2000 Release A は、以前のバージョンの MSDE 2000 が返すサーバー エラー情報以外に、プロバイダ エラー情報も返します。リンク サーバー間のクエリがエラーになると、MSDE 2000 はプロバイダが IErrorRecords OLE DB インターフェイスをサポートするかどうかを確認します。このインターフェイスをサポートする場合、MSDE 2000 は GetErrorInfo 関数を呼び出してプロバイダから詳細エラー情報を取得し、この情報をエラー メッセージの一部として返します。IErrorRecords インターフェイスをサポートしていない場合は、MSDE 2000 の動作は以前と同じです。MSDE 2000 は汎用のエラーを返します。

たとえば、MSDASQL を使用するサーバーに対して以下のクエリを実行します。MSDASQL は sql_variant をサポートしません。

SELECT * FROM remote2k.dqtable.dbo.sqlvariantnotnull
--Remote2k is a loopback server.

SP3 以前は、MSDE 2000 は以下のエラー メッセージを返しました。

Server: Msg 7356, Level 16, State 1, Line 1
OLE DB provider 'msdasql' supplied inconsistent metadata for a column.
Metadata information was changed at execution time.

MSDE 2000 Release A を含め、MSDE 2000 SP3 以降は次のエラー メッセージを返します。

Server: Msg 7356, Level 16, State 1, Line 1
OLE DB provider 'msdasql' supplied inconsistent metadata for a column.
Metadata information was changed at execution time.
OLE DB error trace [Non-interface error:  Column 'sql_variant' (compile-time
ordinal 3) of object '"dqtable"."dbo"."sqlvariantnotnull"' was reported
to have a DBCOLUMNFLAGS_ISFIXEDLENGTH of 16 at compile time and 0 at run time].

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4.1.2 デバッグ機能の変更

Microsoft Visual Studio® 6.0 以前、または SP3 以前の SQL Server クエリ アナライザでのストアド プロシージャのデバッグ機能は、MSDE 2000 Release A では既定でオフになります。(クライアント アプリケーションのデバッグ中に SQL Server Transact-SQL にブレークポイントを指定して停止する) アプリケーションのデバッグも既定でオフになります。デバッグ機能を有効にするには、パラメータ legacy_on を渡して、sp_sdidebug を実行します。デバッグ機能を無効にするには、このプロシージャに legacy_off を渡します。

注意  実稼動サーバーで sp_sdidebug ストアド プロシージャを実行することはお勧めしません。

詳細については、Microsoft Knowledge Base の記事 328151 を参照してください。

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4.2 レプリケーションの機能強化

ここでは、MSDE 2000 Release A に含まれる SQL Server 2000 レプリケーションの機能強化について説明します。

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4.2.1 一意列でのトランザクション レプリケーション UPDATE ステートメント

トランザクション レプリケーションでは、通常 UPDATE ステートメントは更新としてレプリケートされます。しかし、更新が一意インデックス、クラスタ化インデックス、または一意制約として使用される式の一部である列を変更すると、サブスクライバでは DELETE ステートメントを実行し、その後 INSERT ステートメントを実行することにより更新が行われます。この種の更新は複数の行に影響し、更新が行から行へ引き継がれていくときに一意性に違反する可能性が生じるため、このような方法がとられます。

ただし、更新が 1 行にしか影響しない場合、一意性に違反する可能性はありません。そのため、1 行にのみ影響する一意列への更新を UPDATE ステートメントとしてレプリケートできるように、SP1 以降にはトレース フラグ 8207 が追加されました。この最適化は、サブスクライバにユーザー定義 UPDATE トリガを組み込み、一意列で 1 行だけに影響する更新のためにこれらのトリガを必要とするアプリケーション向けに特別に追加されました。

トレース フラグ 8207 を使用するには、ログ リーダー エージェントを開始する前にコマンド プロンプトからオンにする (sqlservr.exe -T8207) か、実行時に DBCC TRACEON(8207, -1) を使用します。

重要  通常、トレース フラグ 8207 は読み取り専用トランザクション レプリケーションで使用されます。サブスクライバで主キー UPDATE が発生する可能性がある場合、更新可能なサブスクリプションではこのトレース フラグを使用しないでください。

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4.2.2 一意ではないクラスタ化インデックスの制限

テーブルがトランザクション レプリケーション用にパブリッシュされた後は、テーブルに一意ではないクラスタ化インデックスを作成できません。インデックスを作成する前に、まずそのテーブルを含むすべてのパブリケーションを削除する必要があります。

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4.2.3 レプリケーション データベースのアタッチまたは復元の必要条件の変更

以下の場合は、データベースをアタッチまたは復元する前に、パブリッシュされたデータベースの所有者を sa 組み込み管理者ログインに変更します。

これらの条件をすべて満たしている場合は、アタッチまたは復元されるデータベースで sp_changedbowner ストアド プロシージャを実行する必要があります。レプリケーションが正しく機能するように、所有権を sa ログインに割り当てます。

注意  sp_changedbowner ストアド プロシージャを実行するには、sysadmin 固定サーバー ロールのメンバである必要があります。

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4.3 SQL Server エージェントの機能強化

ここでは、MSDE 2000 Release A に含まれる SQL Server エージェントの機能強化について説明します。

4.3.1 SQL Server エージェント ログ アカウント情報

SQL Server エージェント ジョブ ヒストリは、各ジョブ ステップを実行する Windows アカウントを記録するようになりました。レプリケーション タスクやデータ変換サービス (DTS) タスク用に定義された定期ジョブを含めて、定期ジョブでのセキュリティの問題を診断するためにこの情報が役に立ちます。

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4.3.2 SQL Server エージェント権限の確認

SQL Server は、エージェント ジョブの所有者が各ジョブから出力ログ ファイルに追加または上書きするための権限を持っているかどうかを確認するようになりました。この確認は、以下の 3 つの方法で行います。

どの場合も、SQL Server エージェントの資格情報を使ってジョブを書き込みますが、SQL Server はジョブ出力ログ ファイルの書き込み先としてサーバー上で選択した場所に対してそのユーザーが書き込み権限を持つかどうかを確認するようになりました。エラーはジョブ ヒストリに表示されますが、ログ ファイルを書き込めなくても、ジョブ ステップは失敗しません。

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4.3.3 SQL Agent Mail MAPI プロファイル

32 ビット版の SQL Server 2000 では、電子メール警告の送信に拡張 MAPI 電子メール プロファイルを使用するように、SQL Agent Mail を設定できます。拡張 MAPI プロファイルの作成には、Microsoft Outlook などの拡張 MAPI 電子メール アプリケーションを使用できます。64 ビット版の SQL Server 2000 では、SQL Agent Mail は電子メール警告の送信に簡易 MAPI プロファイルのみを使用できます。32 ビット版の SQL Server 2000 では、簡易 MAPI プロファイルを使用しないでください。

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4.4 DB-Library と Embedded SQL for C

DB-Library および Embedded SQL for C の API は MSDE 2000 Release A を含め SQL Server 2000 で現在もサポートされていますが、SQL Server の将来のバージョンにはこれらの API を使用するアプリケーションのプログラミングに必要なファイルが含まれなくなります。DB-Library および Embedded SQL for C を使用して記述された既存のアプリケーションからの接続は、次のバージョンの SQL Server でもサポートする予定ですが、将来のリリースではこのサポートも削除されることになります。このため、新しいアプリケーションを作成するときは、これらのコンポーネントを使用しないでください。また、既存のアプリケーションを変更するときは、これらのテクノロジに依存する部分を取り除くことを強くお勧めします。SQL Server のデータにアクセスするには、DB-Library または Embedded SQL for C の代わりに、ADO、OLE DB または ODBC を使用してください。これらのテクノロジの詳細については、SQL Server Books Online を参照してください。

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