Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4

Analysis Services

2005 年 3 月 24 日

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目次

1.0 はじめに

    1.1 必要なシステム

    1.2 SQL Server 2000 Analysis Services の現在のバージョンの確認

    1.3 Analysis Services SP4 を削除する方法の決定

    1.4 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認

    1.5 SP4 に関する重要な追加情報

    1.6 SQL Server Books Online の利用可能な更新

2.0 SQL Server 2000 SP4 の検索およびダウンロードの場所

    2.1 正しい言語の選択

    2.2 Analysis Services SP4 のダウンロード

    2.3 Analysis Services SP4 ファイルの展開

    2.4 展開フェーズ ガイドラインのダウンロード

3.0 Service Pack のインストール

    3.1 Analysis Services SP4 インストールの準備

    3.2 Analysis Services SP4 のインストール

    3.3 インストール後の作業

    3.4 フェールオーバー クラスタへのインストール

    3.5 Analysis Services SP4 のアンインストール

    3.6 Analysis Services SP4 の再適用

4.0 その他のインストールの情報

    4.1 自動インストール

    4.2 SP4 Data Access Components の再配布

5.0 特記事項

    5.1 Analysis Services の機能強化

    5.2 エラー報告

    5.3 Meta Data Services の機能強化

    5.4 サービス性の機能強化

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1.0 はじめに

この Readme ファイルでは、Microsoft® SQL Server™ 2000 Service Pack 4 (SP4) の Analysis Services 部分を使用して、Analysis Services の既存のインストールをアップグレードする方法について説明します。

SP4 の一般的なインストール手順は次のとおりです。

  1. SP4 を使用できるかどうか、および使用できる場合は SP4 のどの部分をインストールする必要があるのかを判断します。SP4 のダウンロードとインストールを行う前に、この Readme の「1.0 はじめに」 の内容をすべて再確認します。

  2. Service Pack インストール ファイルをダウンロードして展開します。SP4 インストール ファイルの入手方法については、「2.0 SQL Server 2000 SP4 の検索およびダウンロードの場所」を参照してください。

  3. SP4 へのアップグレードのためにインスタンスを準備します。SP4 をインストールする前に行う準備手順の詳細については、「3.1 Analysis Services SP4 インストールの準備」を参照してください。

  4. SP4 をインストールします。SP4 セットアップを実行する際のオプションの詳細については、「3.2 Analysis Services SP4 のインストール」を参照してください。

  5. インストール後の作業を実行します。

SQL Server 2000 SP4 は 4 つの部分に分かれています。各部分を使用して、さまざまな SQL Server コンポーネントに SP4 を適用します。

SQL Server の Service Pack はすべて累積的なものなので、SQL Server SP4 には、SP1、SP2、SP3、および SP3a で提供された修正プログラムが含まれています。

Analysis Services SP4 は、SQL Server 2000 Analysis Services のインストールでのみ使用できます。他の SQL Server 2000 コンポーネントに SP4 を適用するには、SP4 の他の部分を使用する必要があります。たとえば、データベース エンジン、Desktop Engine、または SQL Server 2000 (64-bit) です。データベース コンポーネント SP4、MSDE 2000 SP4、および SQL Server 2000 (64-bit) については、それぞれ別の Readme ファイルで説明しています。他の Readme ファイルは、Microsoft Web サイトで入手できます。

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1.1 必要なシステム

ここでは、必要なシステムの変更点、およびデータベース エンジン SP4 のインストールに影響するシステム関連の問題について説明します。SQL Server 2000 に必要なシステムの一般的な情報については、Microsoft Web サイトを参照してください。

サポートされるシステムの変更点
サポートされるシステムでのインストールの問題

以下のセキュリティ ポリシーのいずれかが [インストールを許可しない] に設定されている場合は、Analysis Services SP4 をインストールできません。

[インストールを許可しない] 設定を使用している場合は、Analysis Services SP4 をインストールする前に [警告なしで許可する] に変更する必要があります。インストール完了後に、必要に応じてポリシーを以前の設定に戻すことができます。

注意  [インストールを許可しない] はこれらのセキュリティ ポリシーの既定の設定ではありません。

セキュリティ ポリシーを設定するには、次の操作を行います。

  1. [コントロール パネル] で、[管理ツール] をダブルクリックします。

  2. [ローカル セキュリティ ポリシー] をダブルクリックします。

  3. [ローカル ポリシー] を展開します。

  4. [セキュリティ オプション] を選択します。

  5. Analysis Services SP4 をインストールする前に、右側のウィンドウで次のオプションが [警告なしで許可する] に設定されていることを確認します。

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1.2 Analysis Services 2000 の現在のバージョンの確認

Setup を実行する前に、アップグレードする Analysis Services 2000 のインスタンスのバージョンを確認する必要があります。

インストールされている Analysis Services 2000 のバージョンを確認するには、次の操作を行います。

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[SQL Server 2000] をポイントし、[Analysis Services] をポイントして [分析マネージャ] をクリックします。

  2. 分析マネージャのツリー ビューの [Analysis Servers] を右クリックし、[Analysis Services のバージョン情報] をクリックします。

  3. 使用している Analysis Services のバージョンを次の表で確認します。
Analysis Services のバージョン [ヘルプ] の [バージョン情報] のビルド番号
SQL Server 2000 Analysis Services 製品版 8.0.194
Analysis Services SP1 8.0.382
Analysis Services SP2 8.0.534
Analysis Services SP3 または SP3a 8.0.760
Analysis Services SP4 8.0.2039

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1.3 Analysis Services SP4 を削除する方法の決定

Analysis Services SP4 を使用して既存の Analysis Services インスタンスをアップグレードする前に、後で必要になる場合に備えて、インスタンスを以前の状態に戻す方法を計画しておくことをお勧めします。Analysis Services SP4 をインストールする前に実行していたビルドに戻すには、まず Analysis Services SP4 のインスタンスをアンインストールしてから、そのインスタンスを再インストールする必要があります。次に、以前の SQL Server 2000 の Service Pack を実行していたか、または修正プログラムを適用していた場合は、その Service Pack および修正プログラムをインスタンスに再適用する必要があります。

SP4 SQL Server Analysis Services 適用以前の状態に後で戻す場合に備えるには、レジストリ キー HK_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\OLAP Server およびそのサブキーをすべてバックアップしてから、Analysis Services SP4 をインストールする必要があります。Analysis Services SP4 を後でアンインストールするときに、このレジストリ キーを削除し、バックアップから SP4 適用以前のキーに復元する必要があります。

注意   Analysis Services SP4 のセットアップ中に行った MDAC 2.8 SP1 への更新はアンインストールできません。詳細については、「3.5 Analysis Services SP4 のアンインストール」および「1.4 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認」を参照してください。

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1.4 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認

Analysis Services SP4 Setup により、インストール済みのバージョンの MDAC (Microsoft Data Access Components) を MDAC 2.8 SP1 にアップグレードするかどうかが判断されます。

注意   コンピュータ上の MDAC のバージョンを確認する方法については、マイクロソフト サポート技術情報の文書 301202 を参照してください。

Analysis Services SP4 によって MDAC 2.8 SP1 がインストールされる際、MDAC の言語バージョンは Analysis Services SP4 の言語バージョンと同じです。Analysis Services SP4 とは異なる MDAC の言語バージョンを保持するには、必要な言語バージョンの MDAC 2.8 SP1 をダウンロードしインストールしてから、Analysis Services SP4 Setup を実行する必要があります。言語固有のバージョンの MDAC 2.8 SP1 は、Microsoft Web サイトからダウンロードできます。

MDAC 2.8 SP1 は MSXML 3.0 SP7 へのアップグレードも含んでいます。MDAC 2.81 は、Microsoft SQL Server 2000 に付属する SQLXML 1.0 も更新します。この Service Pack は、SQLXML 3.0 のインストールまたは更新を行いません。アプリケーションが SQLXML 3.0 を必要とする場合は、Microsoft Web サイトからダウンロードしてインストールする必要があります。MDAC 2.8 SP1 の詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。MDAC のバージョンの詳細については、サポート技術情報の文書 822758 を参照してください。MDAC 2.8 SP1 に含まれる修正プログラムについては、サポート技術情報の文書 884930 に説明があります。

注意   プレリリース版の SQL Server 2000 SP4 によってインストールされる MSXML 3.0 SP7 は、プレリリース版です。プレリリース版の SQL Server 2000 SP4 をインストールした場合は、最終リリース版の MSXML 3.0 SP7 を Microsoft Web サイトからダウンロードしてインストールすることをお勧めします。

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1.5 SP4 に関する重要な追加情報

この Service Pack で解決された問題点の一覧は、マイクロソフト サポート技術情報の文書 888800 にあります。888800 の一覧に挙げられた各問題点は、解決された特定の問題点についてのサポート技術情報の文書にリンクされています。それぞれの問題点についての情報を参照するには、サポート技術情報の各文書へのリンクをたどってください。

この Readme ファイルを記述している時点で利用できなかった SQL Server 2000 Service Pack 4 関連のすべての情報は、マイクロソフト サポート技術情報の文書 884525 で公開する予定です。

この Readme で引用したサポート技術情報の文書は、サポート技術情報で検索できます。

サポート技術情報の文書を検索するには、次の操作を行います。

  1. [高度な検索] の [キーワード] ボックスに、目的の文書の番号を入力します。

  2. [検索の種類] ボックスの一覧の [文書番号] をクリックします。

  3. [検索の実行] 右矢印ボタンをクリックします。

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修正プログラム

これまでに公開されたすべての SQL Server 2000 SP3a および SQL Server 2000 (64-bit) のセキュリティ更新が SP4 に含まれています。

2004 年 12 月 2 日以降に SQL Server 2000 の修正プログラムを受け取っている場合は、その修正プログラムは SP4 に含まれていません。SQL Server 2000 SP4 に対して同じ修正プログラムを入手する方法については、ご購入元に相談してください。

SQL Server 2000 SP4 ではサービス性が拡張されており、修正プログラムを将来アンインストールすることができます。詳細については、「5.4 サービス性の機能強化」を参照してください。

1.6 SQL Server Books Online の利用可能な更新

SQL Server Books Online は、Analysis Services 2000 用の主要なユーザー ドキュメントです。Books Online は、修正と新しい情報によって定期的に更新されています。現在のバージョンの Books Online は、次の場所にあります。

利用できる更新された SQL Server 2000 サンプル

SP3 と SP3a で更新された SQL Server 2000 データベース エンジンのサンプルは、Microsoft Web サイトから参照できます。

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2.0 SQL Server 2000 SP4 の検索およびダウンロードの場所

SQL Server 2000 SP4 のダウンロードと展開を準備する前に、後に説明されている「2.4 展開フェーズ ガイドラインのダウンロード」をお読みください。SQL Server 2000 SP4 は以下の方法で配布されています。

SQL Server 2000 SP4 の CD-ROM がある場合は、CD-ROM から直接 Analysis Services 2000 SP4 ファイルを使用して、Analysis Services 2000 のインスタンスを Analysis Services 2000 SP4 にアップグレードできます。

SQL Server SP4 の CD-ROM がない場合でも、SQL2000.AS-KB884525-SP4-x86-LLL.exe をダウンロードして実行すると、コンピュータに Analysis Services SP4 ファイルを展開できます。SQL2000.AS-KB884525-SP4-x86-LLL.exe により、SP4 の CD-ROM 内の Analysis Services フォルダおよびファイルと同じ階層構造を持つ一連のフォルダとファイルが、ハード ディスクに作成されます。このファイルの展開フェーズが完了した後に、ハード ディスクに作成されたフォルダから Analysis Services SP4 をインストールできます。

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2.1 正しい言語の選択

SQL Server 2000 Analysis Services Service Pack は、言語によって異なります。Analysis Services のインスタンスをアップグレードするには、使用するインスタンスと同じ言語の Service Pack を入手する必要があります。Service Pack は、SQL Server 2000 SP4 の CD-ROM または Analysis Services SP4 ファイルのダウンロードによって入手します。たとえば、日本語版の Analysis Services をアップグレードする場合、日本語版の Analysis Services SP4 を入手する必要があります。

Analysis Services のインスタンスの言語がわからない場合は、次の操作を行います。

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2.2 Analysis Services SP4 のダウンロード

Analysis Services SP4 をダウンロードするには、以下の案内に従ってください。

Analysis Services SP4 をダウンロードするには、次の操作を行います。

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2.3 Analysis Services SP4 ファイルの展開

インストール パッケージを含んでいる自己解凍形式のファイルをダウンロードした後、Analysis Services SP4 ファイルを展開する必要があります。

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2.4 展開フェーズ ガイドラインのダウンロード

インターネットから Analysis Services SP4 インストール ファイルをダウンロードして展開するときは、以下のガイドラインに従ってください。

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3.0 Service Pack のインストール

Analysis Services SP4 をインストールするには、次以降のセクションで説明されているインストールの案内に従います。Analysis Services SP4 をインストールする前に、「1.0 はじめに」の内容を再確認します。Analysis Services SP4 は次の段階に分けてインストールしていきます。

  1. SP4 インストールの準備

  2. Analysis Services SP4 の実行による Service Pack のインストール

  3. インストール後の作業

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3.1 Analysis Services SP4 インストールの準備

Analysis Services SP4 をインストールする前に、以下を実行する必要があります。

  1. Analysis Services データベースとリポジトリのバックアップ

  2. サービスおよびアプリケーションの停止

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3.1.1 Analysis Services データベースとリポジトリのバックアップ

Analysis Services SP4 をインストールする前に、Microsoft Analysis Services\Data フォルダのコピーを作成することにより、Analysis Services データベースをバックアップしてください。特に指定しない限り、Microsoft Analysis Services\Data フォルダは、C:\Program Files フォルダに作成されます。Analysis Services リポジトリを SQL Server に移行していない場合は、Microsoft Analysis Services\bin フォルダにある Msmdrep.mdb ファイルのバックアップ コピーも作成してください。また、Analysis Server のレジストリ エントリを保存します。

Windows 2000 を実行しているコンピュータのレジストリ設定をバックアップするには、次の操作を行います。

  1. Regedit.exe を実行します。

  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server サブキーに移動します。

  3. [レジストリ] メニューの [レジストリ ファイルの書き出し] をクリックします。

  4. 書き出すレジストリ ファイルの名前と場所を指定します。

Windows XP または Windows 2003 を実行しているコンピュータのレジストリ設定をバックアップするには、次の操作を行います。

  1. Regedit.exe を実行します。

  2. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server サブキーに移動します。

  3. [ファイル] メニューの [エクスポート] をクリックします。

  4. 書き出すレジストリ ファイルの名前と場所を指定します。

Analysis Services リポジトリを SQL Server に移行している場合は、SP4 をインストールする前にリポジトリを保持しているデータベースをバックアップします。詳細については、「3.5 Analysis Services SP4 のアンインストール」を参照してください。

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3.1.2 Analysis Services SP4 Setup 実行前のサービスとアプリケーションの停止

Analysis Services SP4 をインストールする前に、アプリケーションとサービスをすべて停止する必要があります。たとえば、コントロール パネル、プログラムの追加と削除、SQL Server 2000 Reporting Services、SQL Server 2000 Notification Services、および Analysis Services に接続するアプリケーションすべてです。

最初にサービスをシャットダウンしなくても Analysis Services SP4 を適用できますが、その場合はシステムを再起動しないと再開しないサービスがいくつかあります。サービスをシャットダウンしない場合は、Setup の完了時にコンピュータの再起動を求められます。システムを再起動しない場合、次のサービスは開始できません。

Analysis Services SP4 をインストール後に、コンピュータの再起動を必要とする可能性を減らすことは可能です。この可能性を減らすには、前に述べたサービスとアプリケーションを停止してから Setup を実行します。

クラスタ環境では、サービスを停止できません。詳細については、「3.4 フェールオーバー クラスタへのインストール」を参照してください。

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3.2 Analysis Services SP4 のインストール

以下は、Analysis Services のみに適用されます。

Analysis Services SP4 をインストールするには、以下のいずれかの場所から Setup.exe を実行します。

次に、セットアップ プログラムにより、以下の作業が実行されます。

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3.3 インストール後の作業

Analysis Services を SP4 にアップグレードした後で、次の作業が必要になる場合があります。

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サービスおよびアプリケーションの再起動

Setup が完了すると、システムの再起動を要求されることがあります。「3.1.2 Analysis Services SP4 Setup 実行前のサービスとアプリケーションの停止」に、再起動が必要な場合のガイドラインが説明されています。システムの再起動後 (または、再起動が要求されないで Setup が完了した後)、コントロール パネルの [サービス] アプリケーションを使用して、Service Pack の適用を行う前に停止させたすべてのサービスが実行されていることを確認します。Service Pack を適用する前に停止していた可能性があるサービスには、DTC および Microsoft Search と MSSQLServerOLAPService の各サービスなどがあります。

Service Pack の Setup プログラムを実行する前に終了したアプリケーションを再起動します。

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リモート管理に使用するコンピュータのアップグレード

Analysis Services SP4 をインストールした後、リモート管理に使用するコンピュータも少なくとも SP3 にアップグレードする必要があります。アップグレードしないで、分析マネージャを使用してリモートに接続しようとすると、以下のエラー メッセージが表示されます。

サーバー コンピュータ (サーバー名) のレジストリに接続できません。

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OLAP Administrators グループの RepositoryUser ロールへの追加

Meta Data Services は、SP3 から新たに RepositoryUser という名前の専用のロールを追加しました。Meta Data Services はこのロールを使用して、msdb データベース内のリポジトリ情報にアクセスし、更新します。RepositoryUser ロールは、msdb リポジトリに作成、読み取り、更新、削除、および実行の権限を持っています。public ロールはこの新しいロールに置き換えられ、このリポジトリに対して権限を持たなくなりました。次の条件を満たす場合、OLAP Administrators グループを RepositoryUser ロールに追加し、Service Pack 適用後はこのグループのメンバがリポジトリにアクセスできるようにする必要があります。

RepositoryUser ロールの詳細については、「5.3.3 リポジトリ情報にアクセスするための新しい RepositoryUser ロール」を参照してください。

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リモート Data フォルダのアクセス許可の変更

Analysis Services Data フォルダが、分析サーバーを実行しているコンピュータとは別のコンピュータに存在する場合は、SP4 Setup を実行後にそのフォルダのアクセス許可を変更する必要があります。詳細については、「5.1.10 リモート Data フォルダのアクセス許可の変更が必要」を参照してください。

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3.4 フェールオーバー クラスタへのインストール

以下は、フェールオーバー クラスタの一部である SQL Server 2000 コンポーネントのみに適用されます。

Analysis Services クラスタに SP4 をインストールするには、次の操作を行います。

  1. アクティブなノードに SP4 をインストールします。

  2. アクティブなノードからフェールオーバー ノードにフェール オーバーします。

  3. クラスタ内のすべてのインスタンスがアップグレードされるまで、手順 1. と 2. を繰り返します。

注意   Analysis Services SP4 インストールで、共有ディスクに格納されている Data フォルダのアクセス許可を変更する必要があります。共有ディスクは常にアクティブなノードのみにアクセスできます。

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3.5 Analysis Services SP4 のアンインストール

SP4 以前のバージョンの SQL Server 2000 Analysis Services に戻せるようにするには、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server レジストリ サブキーをバックアップしてから、SP4 をインストールする必要があります。詳細については、「3.1.1 Analysis Services データベースとリポジトリのバックアップ」を参照してください。

注意   このレジストリ キーをバックアップしなかった場合は、マイクロソフト サポート技術情報の文書 330244 に記載されている手順に従う必要があります。

SP4 以前のバージョンの Analysis Services 2000 に戻すには、次の操作を行います。

  1. SQL Server 2000 Analysis Services をアンインストールします。[コントロール パネル] で、[プログラムの追加と削除] をダブルクリックし、[SQL Server 2000 Analysis Services] をクリックします。次に、[削除] をクリックします。

  2. CD-ROM または最初に Analysis Services 2000 をインストールした場所から、SQL Server 2000 Analysis Services を再インストールします。

  3. SP4 をインストールする前にインストールしていた Service Pack および修正プログラムがあれば、適用します。

  4. HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server レジストリ サブキーを削除します。

  5. SP4 以前のバージョンのバックアップから HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server レジストリ サブキーを再インストールします。

注意   SP4 をアンインストールしても、MDAC の更新プログラムはアンインストールされません。詳細については、「1.4 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認」を参照してください。

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3.6 Analysis Services SP4 の再適用

以下の場合は、Analysis Services SP4 を再適用する必要があります。

SP4 を再適用するには、「3.0 Service Pack のインストール」の手順に従います。

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4.0 その他のインストールの情報

ここでは、特殊な場合にのみ適用される Service Pack インストールのその他の考慮事項について説明します。

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4.1 自動インストール

コマンド プロンプトから Analysis Services SP4 のインストールを開始する場合、セットアップ オプションが setup.iss ファイルに書き込まれるように指定できます。この .iss ファイルを後で使用して、Analysis Services SP4 の自動インストールを実行できます。既定の (Windows システム) ディレクリに setup.iss ファイルを生成する有人インストールを実行するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

start /wait setup -r

Analysis Services SP4 の自動インストールを実行するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。

start /wait setup -s -f1c:\windows\setup.iss

注意   既定では、Setup プログラムは setup.iss ファイルを setup.exe と同じディレクトリ内で探します。

自動インストールの実行の詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「セットアップのパラメータと自動インストール」を参照してください。

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自動インストールの考慮事項

自動インストールに関して以下の考慮事項があります。

自動インストール スイッチ 説明
EnableErrorReporting (省略可能) エラー報告を有効にするためにこのスイッチを使用します。エラー報告を有効にするには、このスイッチを 1 に設定します。詳細については、「5.2 エラー報告」を参照してください。

4.2 SP4 Data Access Components の再配布

データベース コンポーネント SP4 には自己解凍形式のファイル Sqlredis.exe が含まれています。Sqlredis.exe を実行すると以下のことを行います。

  1. MDAC 2.8 SP1 のファイル Mdac_typ.exe を実行します。これにより、MDAC 2.8 SP1 コア コンポーネントがインストールされます (同じバージョンまたは新しいバージョンが検出されなかった場合)。詳細については、「1.4 Microsoft Data Access Components のバージョンの確認」を参照してください。

  2. Microsoft Jet ODBC ドライバと接続コンポーネントをインストールします。

Sqlredis.exe ファイルは、Analysis Services SP4 に同梱されている Redist.txt ファイルに記載されている条件で再配布できます。

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5.0 特記事項

ここでは、Analysis Services SP4 を適用した後で発生する可能性のある問題、および SP4 で使用できる新しい機能について説明します。これらの問題は、Service Pack を実行して、SQL Server 2000、SQL Server 2000 SP1、SQL Server 2000 SP2、SQL Server 2000 SP3、または SQL Server 2000 SP3a からアップグレードする場合に該当します。SP4 で解決された問題点の解決方法をすべてここで説明することはできません。SP4 で解決された問題点の解決の完全な一覧については、マイクロソフト サポート技術情報の文書 888800 を参照してください。

この Readme ファイルを記述している時点で利用できなかった SQL Server 2000 Service Pack 4 関連のすべての情報は、マイクロソフト サポート技術情報の文書 884525 で公開する予定です。

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5.1 Analysis Services の機能強化

ここでは SP4 に含まれる SQL Server 2000 Analysis Services の機能強化について説明します。

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5.1.1 リモート パーティション

(SP1 からの機能)

SP1 以降のバージョンがインストールされたローカル サーバーにリモート パーティションが作成されているときは、リモート サーバーはローカル サーバー上の親キューブにフル コントロールのアクセス許可を持つドメイン ユーザー アカウントを使用する必要があります。ローカル サーバー上の OLAP Administrators グループのメンバであるユーザー アカウントはいずれも、フル コントロールのアクセス許可を持っています。

さらに、ローカル サーバーに SP1 以降のバージョンがインストールされている場合は、ローカル サーバーがリモート パーティションを作成または管理できるように、リモート サーバーにも SP1 以降のバージョンがインストールされている必要があります。

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5.1.2 更新された Analysis Services 再配布可能クライアント セットアップ

(SP1 からの機能)

Analysis Services SP1 以降のバージョンには、以下のクライアント再配布可能セットアップ プログラムの更新版が含まれています。

これらのファイルは、Service Pack インストール ディレクトリの \Msolap\Install\PTS パスにあります。

注意   PTSFull.exe は MDAC を含んでいますが、PTSLite.exe は含んでいません。

Analysis Services と Microsoft Office XP を使用している場合に発生するクライアント セットアップの問題を回避または解決するには、アプリケーションでこれらの更新されたクライアント セットアップ プログラムを使用します。

注意   Analysis Services を Office XP と共に使用するときは、クライアントをアップグレードすることを強くお勧めします。

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5.1.3 サード パーティのデータ マイニング アルゴリズム プロバイダを有効にするサポート

(SP1 からの機能)

Analysis Services SP1 以降のバージョンには、サード パーティのデータ マイニング アルゴリズム プロバイダを追加するためのサポートが含まれています。データ マイニング アルゴリズム プロバイダの開発の詳細については、「OLE DB for Data Mining Resource Kit」(英語) を参照してください。このリソース キットには、サンプル データ マイニング アルゴリズム プロバイダのコードが含まれています。

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5.1.4 更新されたクライアント ファイルを持つコンピュータへの Analysis Services のインストール

(SP1 からの機能)

SQL Server 2000 SP1 または Office XP など、更新されたクライアント ファイルを持つコンピュータに SQL Server 2000 Analysis Services をインストールする場合は、クライアントが正しく機能すること、およびキューブを参照できることを保証するために Analysis Services SP1 以降を適用する必要があります。

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5.1.5 仮想キューブが参照する OLAP キューブの制限数の増加

(SP3 からの機能)

仮想キューブは 255 個までのキューブを参照できるようになりました。ただし、64 個を超えるキューブを参照する仮想キューブは、SP3 以前にリリースされたどのバージョンの Microsoft PivotTable® サービスにも表示されません。

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5.1.6 新しい DESCRIPTION キーワード

(SP3 からの機能)

ローカル キューブは、メジャーとディメンションに対して組み込みメンバ プロパティ DESCRIPTION をサポートするようになりました。CREATE CUBE マルチディメンション式 (MDX) ステートメントに追加された DESCRIPTION キーワードを使って、DESCRIPTION 組み込みメンバ プロパティの使用をサポートします。以下の BNF 句は、CREATE CUBE ステートメントに行われた変更を説明しています。

<dimensions def> :: = DIMENSION <dimension name> [<time def>] 
  [DIMENSION_STRUCTURE <sub_type>] [<hidden def>] 
  [DESCRIPTION <description expression>] 
  <options def> <comma> <hierarchy def list> 
<measures def> :: = MEASURE <measure name> <measure function def> 
  [<measure format def>] [<measure type def>] [<hidden def>] 
  [DESCRIPTION <description expression>] [<comma> <measures def>]

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5.1.7 PivotTable サービスの新しい Restricted Client プロパティ

(SP3 からの機能)

SP3 で、新しい PivotTable サービス接続文字列プロパティ "Restricted Client" が導入されました。このプロパティを使用して、PivotTable サービスがローカル キューブ機能を使用しないようにできます。CREATE CUBE ステートメント、CREATE GLOBAL CUBE ステートメント CREATE SESSION CUBE ステートメントなど、ローカル キューブの作成または使用に関連するステートメントの使用を試みると、エラーが発生します。さらに、一連の入れ子になった DRILLDOWN ステートメントなど、階層の深い再帰に関連するステートメントは、PivotTable サービスが管理するステートメント スタックがオーバーフローする可能性がある場合に、エラーを発生します。

このプロパティは文字列値を格納します。値が文字 YyT、または t で始まる文字列値、あるいは 0 以外の数値に変換できる文字列値に設定されている場合、PivotTable サービスは上で説明した制限を受けます。この値が空文字列 ("") を含む、上で説明した文字列値以外の任意の文字列値に設定されている場合、あるいは数値 0 に変換できる任意の文字列値に設定されている場合、PivotTable サービスは制限を受けません。このプロパティの既定値は 0 です。

注意   このプロパティにより、ローカル データ マイニング モデルの使用が制限を受けることはありません。

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5.1.8 Safety Options プロパティの変更

(SP3 からの機能)

Safety Options プロパティを DBPROP_MSMD_SAFETY_OPTIONS_ALLOW_SAFE に設定すると、ローカル キューブで PASSTHROUGH キーワードを使用することもできなくなります。

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5.1.9 既定で無効になっている Meta Data Services へのリポジトリの移行

(SP3 からの機能)

SP3 以降のバージョンでは、リポジトリ移動ウィザードで Meta Data Services リポジトリ形式を使用するオプションが無効になりました。そのため、この形式を使用することはお勧めしません。ただし、ビジネス上の理由でこの形式が必要な場合、EnableMigrationToMetaDataServicesFormat レジストリ キーを使ってこのオプションを有効にできます。

既定では、このレジストリ キーは存在しません。このキーを手動で HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\OLAP Server\Server Connection Info に作成し、Meta Data Services 形式へのリポジトリの移行を有効に設定する必要があります。このレジストリ キーは大文字小文字を区別する文字列値を格納します。値が 1 または True に設定されている場合は、Meta Data Services 形式へのリポジトリの移行が有効になります。値がその他の任意の文字列値に設定されている場合、またはレジストリ キーが存在しない場合は、Meta Data Services 形式へのリポジトリの移行は無効になります。

注意   このレジストリ キーの値を変更すると、その変更はすぐに反映されます。

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5.1.10 リモート Data フォルダのアクセス許可の変更が必要

(SP3 からの機能)

Analysis Services Data フォルダが、分析サーバーを実行しているコンピュータとは別のコンピュータに存在する場合は、SP3a Setup の実行後にそのフォルダのアクセス許可を変更する必要があります。分析サーバーを実行しているコンピュータの OLAP Administrators グループのすべてのメンバにフル コントロール アクセスを許可するように、リモート コンピュータ上のそのフォルダにアクセス許可を設定します。時間が経って OLAP Administrators グループにメンバを追加したり削除したりするときは、その時点の OLAP Administrators グループのメンバシップを正確に反映するように、リモート Data フォルダのアクセス許可を変更してください。これにより、バックアップと復元が正しく機能するようになります。

さらに、SP3a Setup の実行後に、分析サーバーを実行しているアカウントにリモート Data フォルダへのフル コントロール アクセスを許可する必要があります。

クラスタ構成で実行している Analysis Services のインスタンスに SP3a を適用する場合は、ドメイン レベルの OLAP Administrators グループにリモート Data フォルダへのフル コントロール アクセスを許可する必要があります。ドメイン レベルの OLAP Administrators グループの作成と使用の詳細については、サポート技術情報の文書 308023 を参照してください。

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5.1.11 セル書き戻しの最適化

(SP3 からの機能)

非リーフ セル上で永続的なセル書き戻し操作を実行する場合、SQL Server 2000 の一括挿入機能を使用することにより、Analysis Services のセル書き戻しのパフォーマンスが向上しています。詳細については、Microsoft Web サイトにあるホワイトペーパー「Optimizing Cell Writeback in Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services」(英語) を参照してください。

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5.1.12 新しいレジストリ エントリ

(SP4 からの機能)

SP4 では、セキュリティ、メタ データ、およびメモリ管理の制御を向上させるため、新たに 7 つのレジストリ エントリが導入されました。この新しいレジストリ エントリの使用方法の詳細については、Microsoft Web サイトにあるホワイト ペーパー「Optimizing Cell Writeback in Microsoft SQL Server 2000 Analysis Services」(英語) を参照してください。

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5.1.13 Windows on Windows 64 モードで実行中の Analysis Services の監視

(SP4 からの機能)

Windows Server 2003 x64 SP1 以降で Windows on Windows 64 (WOW) モードで実行している場合、既定の 64 ビット版の Windows パフォーマンス モニタを使用して、Analysis Services SP4 のインスタンスを監視するための Analysis Services パフォーマンス カウンタにアクセスすることはできません。代わりに、32 ビット版の Windows パフォーマンス モニタを使用する必要があります。32 ビット版は次の場所にあります。

%systemdrive%\WINDOWS\SysWOW64\perfmon.exe

WOW モードでは、Analysis Services パフォーマンス カウンタは 32 ビット版のWindows パフォーマンス モニタを SQL Server 2000 SP4 のインスタンスと同じコンピュータ上で実行している場合のみ表示できます。

この制限は、Windows Server 2003 for 64-Bit Itanium-based Systems には適用されません。

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5.2 エラー報告

(SP3 からの機能)

SQL Server のエラー報告機能は、既定では無効になっています。この機能は、SQL Server セットアップまたは Analysis Services セットアップによるインストール中に有効にできます。または、インストール後に、Enterprise Manager の [サーバーのプロパティ] ダイアログ ボックスまたは分析マネージャの [サーバーのプロパティ] ダイアログ ボックスから有効にすることができます。SQL Server セットアップの実行中にエラー報告機能を有効にすることにより、SQL Server データベース エンジンと SQL Server エージェントの SQL Server エラー報告を許可します。Analysis Services セットアップの実行中にエラー報告機能を有効にすることにより、Analysis Services のエラー報告を許可します。SQL Server と Analysis Services の両方のエラー報告を有効にする場合、SQL Server セットアップの実行中に SQL Server のエラー報告を有効にし、Analysis Services セットアップの実行中に Analysis Services のエラー報告を有効にする必要があります。

この機能を有効にすると、SQL Server データベース エンジン、SQL Server エージェント、または SQL Server Analysis Services で重大なエラーが発生した場合に、Microsoft に報告を自動的に送信するように SQL Server が設定されます。Microsoft はこのエラー報告を SQL Server の機能強化のみに使用し、すべての情報を機密情報として扱います。

エラーに関する情報は、セキュリティで保護された接続 (HTTPS) を経由して Microsoft に送信され、情報はアクセスが制限された場所に格納されます。また、この情報を独自の企業内エラー報告サーバーに送信することもできます。企業内エラー報告サーバーのセットアップに関する詳細については、Microsoft Web サイトを参照してください。

エラー報告には以下の情報が含まれます。

Microsoft は、ユーザーのファイル、名前、住所、電子メール アドレス、またはその他の形式の個人情報を意図的に収集することはありません。ただし、エラー報告にはエラーの原因となったプロセスのメモリまたはファイルにユーザーを特定する情報を含む可能性があります。この情報をユーザーの ID を判断するために使用できる可能性がありますが、Microsoft はこの情報をそのような目的に使用することはありません。

Microsoft のエラー報告データ収集ポリシーについては、Microsoft Web サイトを参照してください。

エラー報告を有効にしている場合に重大なエラーが発生すると、特定のエラーに関するマイクロソフト サポート技術情報の文書を指す Microsoft からの応答が、Windows イベント ログに表示されることがあります。この応答は、次の例のようになります。

Source = MSSQLServerOlapServicesDW 
EventID = 1010
data = http://support.microsoft.com/support/misc/kblookup.asp?id=Q123456
&iBucketTable=1&iBucket=39980&Cab=21474432.cab&LCID=1033
&OS=5.1.2600.2.00010100.0.0

SQL Server データベース エンジンおよび SQL Server エージェントのエラー報告を無効にするには、Enterprise Manager の [SQL Server のプロパティ] ([全般] タブ) に移動し、[エラー報告機能を有効にする] チェック ボックスをオフにします。Analysis Services のエラー報告を無効にするには、分析マネージャの [サーバーのプロパティ] に移動し、[エラー報告機能を有効にする] チェック ボックスをオフにします。SQL Server (データベース エンジンと SQL Server エージェント) と Analysis Services の両方のエラー報告を有効にしている場合は、SQL Server と Analysis Services のエラー報告を個別に無効にする必要があります。

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5.3 Meta Data Services の機能強化

ここでは SP4 に含まれる SQL Server 2000 Meta Data Services の機能強化について説明します。

重要  Meta Data Services の更新プログラムは、Analysis Services SP4 と同時にはインストールされません。この情報は、Analysis Services 機能の他の変更内容と関連しているため、Readme でのみ説明されています。Meta Data Services の更新プログラムを入手するには、データベース コンポーネント SP4 をダウンロードしてインストールする必要があります。

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5.3.1 Unicode でのメタ データ ブラウザ エクスポート

(SP1 からの機能)

メタ データ ブラウザは、XML ベースのメタ データを Unicode でエクスポートするようになりました。SQL Server 2000 SP1 以前は、ブラウザは英文字以外をサポートしない ANSI コードでエクスポートしていました。この機能変更に対して、ユーザーは何もする必要はありません。この SP4 リリース時点では、エクスポートされるデータは常に Unicode で表現されます。現在でも、レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Repository\Engine\XMLExport の値を 0 に設定すると、ANSI コードでエクスポートできます。以下の一覧は、このレジストリ キーに設定できる値を示しています。

各フラグの詳細については、SQL Server Books Online の「IExport::Export Method」を参照してください。

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5.3.2 無効になったスクリプティング サポート

(SP3 からの機能)

情報モデルでのスクリプト サポートが無効になりました。SP3a 以降をインストール後に、スクリプトが定義されているプロパティやメソッドにアプリケーションがアクセスすると、以下のエラー メッセージが表示されます。

EREP_SCRIPTS_NOTENABLED

スクリプト サポートを有効にするには、次の操作を行います。

引き続きスクリプトを実行する必要がある場合は、以下の手順を使用して、スクリプト サポートを有効にするレジストリ設定を作成できます。

  1. レジストリ エディタを開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft に移動します。

  2. (存在しない場合は) レジストリ キー Repository を作成します。次にサブキー Engine を作成し、パスが Repository\Engine になるようにします。

  3. Engine レジストリ キーに、AllowScripting という名前の新しい DWORD 値を追加し、値を 1 に設定します。

後でスクリプティングを無効にする場合は、この新しいレジストリ キーの値を 0 に設定します。

重要  不正なアクセスを防ぐために、常に情報モデルとリポジトリ データベースをセキュリティで保護する必要があります。

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5.3.3 リポジトリ情報にアクセスするための新しい RepositoryUser ロール

(SP3 からの機能)

SQL Server は msdb データベースに、Meta Data Services リポジトリ エンジンが使用する情報を格納するテーブル、ストアド プロシージャ、およびビューのセットを含んでいます。SP3 では、リポジトリ情報のアクセスと更新に使用する必要のある RepositoryUser という名前の新しい専用ロールが追加されました。このロールには、これらのオブジェクトの作成、読み取り、更新、削除、および実行の権限が許可されます。public ロールはこれらのオブジェクトに対して権限を持たなくなりました。

この変更は、今後、リポジトリ エンジンによって追加で作成されるすべてのオブジェクトだけでなく、既存のリポジトリ オブジェクトにも影響します。public ロールを使用してリポジトリにアクセスしているユーザーやアプリケーションは、RepositoryUser ロールに追加する必要があります。

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5.4 サービス性の機能強化

(SP4 からの機能)

SQL Server 2000 SP4 には、サービス機能が新たに導入されています。これにより、Windows XP と Windows Server 2003 上で実行されている SP4 以上のバージョンの SQL Server 2000 に適用された修正プログラムをアンインストールできます (この同じ機能は、SQL Server 2000 にも搭載されていましたが、追加の修正プログラムを適用しないと利用できませんでした)。

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