更新日 : 2007 年 2 月 12 日
SQL Server のドキュメント作成チームでは、ドキュメントに関するフィードバックをお待ちしています。ドキュメントに関する問題はすべて確認および調査されますが、ここでは技術的な質問への回答は行われません。ドキュメントに関する問題以外の技術的な問題については、「 可能であれば英語で |
目次
1.1 SQL Server 2005 SP2 のインストールの概要
1.3 SQL Server 2005 SP2 のアンインストール
1.5 SQL Server 2005 Books Online のアップデート
3.0 SQL Server 2005 SP2 のインストール
3.1 SQL Server 2005 SP2 セットアップ ドキュメントへのアクセス
4.1 SQL Server 2005 SP2 の参考資料の入手
1.0 はじめに
このドキュメントでは、Microsoft® SQL Server™ 2005 Service Pack 2 (SP2) を使用して、SQL Server 2005 のインスタンスを SQL Server 2005 SP2 にアップグレードする方法について説明します。このサービス パックを使用すると、SQL Server 2005 のインスタンス、SQL Server 2005 共有ツール、および SQL Server 2005 セットアップでインストールされたその他のコンポーネントを選択してアップグレードできます。SQL Server 2005 のサービス パックは累積的なプログラムで、すべてのサービス レベルの SQL Server 2005 を SP2 にアップグレードします。
重要 : |
---|
このサービス パックでは、Express Edition を除く SQL Server 2005 のすべてのエディションを SP2 にアップグレードできます。SQL Server Express を SP2 にアップグレードするには、Microsoft SQL Server 2005 Express Edition (SQL Server Express) SP2 を使用する必要があります。SQL Server Express SP2 は MSDN ページ ( |
1.1 SQL Server 2005 SP2 のインストールの概要
SQL Server 2005 SP2 セットアップでは、インストール時に、インストール済みの SQL Server 2005 のコンポーネントがすべて一覧表示され、この一覧からアップグレードするコンポーネントを選択できます。既に SP2 にアップグレードされているコンポーネントも選択できます。詳細については、「SP2 セットアップ ドキュメント」を参照してください。
1.2 インストール要件
ここでは、SQL Server 2005 SP2 の追加要件について説明します。
SQL Server 2005 SP2 に必要なディスク空き容量
SQL Server 2005 SP2 をダウンロードしてインストールするには、お使いのコンピュータに 1.9 GB のディスク空き容量が必要です。次の表に、セットアップ コンポーネントに必要なディスク領域を示します。
必要なディスク領域 (MB) | 場所 | 種類 |
---|---|---|
50 |
SQL Server 2005 のインストール ディレクトリ |
永続 |
1000 |
システム ドライブ |
永続 |
600 |
temp ディレクトリ |
一時 |
250 |
ダウンロード用の場所 |
一時 |
インストールの完了後は、コンピュータから 250 MB のダウンロード パッケージを削除できます。SQL Server 2005 SP2 のインストール後に永続的に使用されるディスク領域は約 1 GB です。
1.3 SQL Server 2005 SP2 のアンインストール
SQL Server 2005 SP2 を適用した後で削除するには、製品全体をアンインストールする必要があります。
-
[プログラムの追加と削除] で、SQL Server 2005 のインスタンスをアンインストールします。
-
SQL Server 2005 を再インストールします。
-
以前にインストールした修正プログラムがある場合は適用します。
注 : 以前のバージョンの SQL Server 2005 に戻すには、追加の手順が必要です。詳細については、「SP2 セットアップ ドキュメント」を参照してください。
1.4 SQL Server 2005 SP2 の追加情報
SQL Server 2005 SP2 の新機能および強化機能の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の 2006 年 2 月アップデートの「SQL Server 2005 SP2 の新機能」を参照してください。この情報は、Web ページの「
Windows Vista™ での SQL Server 2005 SP2 の実行に関する追加情報については、「Windows Vista に関する注意点」を参照してください。
このサービス パックでの修正項目の一覧については、Microsoft サポート技術情報の記事
修正プログラム
2007 年 1 月 15 日以前に公開された SQL Server 2005 のセキュリティ関連の問題は、すべて SP2 で修正されています。2007 年 1 月 15 日より後に SQL Server 2005 の修正プログラムを入手された場合は、この SP2 リリースに含まれていない内容である可能性があります。購入元に問い合わせて、SQL Server 2005 SP2 用の同じ修正プログラムを入手してください。
SQL Server 2005 SP2 では、Microsoft SQL Server 2005 Compact Edition (SQL Server Compact Edition) がサポートされています。これは Microsoft SQL Server 2005 Mobile Edition (SQL Server Mobile) から名称変更されたものです。SQL Server Compact Edition の詳細については、
SQL Server のバージョン番号を確認するには
Service Pack を含むすべての SQL Server 製品には、固有のバージョン番号が付いています。SQL Server 2005 インスタンスのバージョン番号を確認するには、次の 2 つの方法があります。
-
インスタンスへの接続中に、SQL Server Management Studio のオブジェクト エクスプローラで確認する。
-
データベース エンジンのインスタンスに対して、"
SELECT SERVERPROPERTY('ProductVersion')
" というクエリを実行する。
次の表は、SQL Server 2005 の各バージョンに対応するバージョン番号を示しています。
バージョン番号 | SQL Server 2005 のバージョン |
---|---|
9.00.1399 |
SQL Server 2005 (最初のバージョン) |
9.00.2047 |
SQL Server 2005 SP1 |
9.00.3042 |
SQL Server 2005 SP2 |
注 : |
---|
製品に修正プログラムを適用した場合、製品のバージョンがこれらの値と異なる可能性があります。 |
1.5 SQL Server 2005 Books Online のアップデート
SQL Server 2005 Books Online の 2007 年 2 月アップデートは、SQL Server 2005 SP2 の主要なドキュメントとしてお読みいただけます。Books Online の 2007 年 2 月アップデートには、このサービス パックに含まれているすべての製品アップグレードが反映され、ドキュメントのその他の内容も拡充されています。このアップデートをインストールして、手元にあるドキュメントの情報を SQL Server 2005 SP2 対応の最新版にしておくことを強くお勧めします。2007 年 1 月アップデートは、
2.0 SQL Server 2005 SP2 の入手
SQL Server 2005 SP2 は、
注 : |
---|
SP2 の 32 ビット バージョンは、64 ビット システムの Windows-on-Windows 64 (WOW64) x86 エミュレーション モードで実行されている 32 ビット インスタンスの更新に使用できます。32 ビット バージョンでは、SQL Server 2005 の 64 ビット インスタンスのコンポーネントはアップグレードされません。SQL Server 2005 の 64 ビット インスタンスのすべてのコンポーネントをアップグレードするには、SP2 の 64 ビット バージョンを使用してください。 |
SP2 パッケージ名 | オペレーティング システム1 |
---|---|
SQLServer2005SP2-KB921896-x86-LLL.exe |
サポートされているすべての 32 ビット Windows オペレーティング システム (64 ビット オペレーティング システムの 32 ビット インスタンスを含む)。 |
SQLServer2005SP2- KB921896-x64-LLL.exe |
サポートされている Windows 2003 の 64 ビット エディション (X64)。 |
SQLServer2005SP2- KB921896-IA64-LLL.exe |
サポートされている Windows 2003 の 64 ビット Itanium エディション。 |
1 SQL Server 2005 でサポートされているオペレーティング システムの詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server 2005 のインストールに必要なハードウェアおよびソフトウェア」を参照してください。
注 : |
---|
LLL は言語ごとの指定子です。 |
SQL Server 2005 SP2 をダウンロードするには、ダウンロード サイトで示される手順に従ってください。
3.0 SQL Server 2005 SP2 のインストール
ここでは、SP2 のセットアップ ドキュメントの確認方法について説明します。また、正常なインストールに影響する可能性がある最新情報やセットアップの問題点についても説明します。SQL Server 2005 SP2 の一般的なインストール手順は、次のとおりです。
-
SQL Server 2005 SP2 のインストールを準備します。
-
SQL Server 2005 SP2 をインストールします。
-
サービスとアプリケーションを再起動します。
詳細については、「SP2 セットアップ ドキュメントへのアクセス」を参照してください。
3.1 SP2 セットアップ ドキュメントへのアクセス
SQL Server 2005 SP2 のセットアップ ドキュメントには、次のいずれかの方法でアクセスできます。
-
[ヘルプ] をクリックするか、セットアップ ウィザードのヘルプが有効な画面で F1 キーを押す。
-
SQL Server 2005 SP2 Readme ファイル ダウンロード ページ から sqlhotfix_setuphelp.exe ファイルをダウンロードして実行する。
-
SP2 ダウンロード パッケージからヘルプ ファイルを手動で展開して実行する。
-
SQL Server 2005 SP2 をダウンロードします。詳細については、「SQL Server 2005 SP2 の入手」を参照してください。
-
Winzip やその他のサードパーティ製の解凍ユーティリティを使用して、SP2 ダウンロード パッケージを開きます。
-
sqlhotfix.chm ファイルを展開して、ローカル コンピュータに保存します。
3.2 セットアップの問題点
ここでは、SP2 のセットアップに関する問題点について説明します。
3.2.1 レプリケーション トポロジでのサーバーのアップグレードに関する注意点
マージ レプリケーション トポロジ、または更新サブスクライバを使用するトランザクション レプリケーション トポロジ内の SQL Server 2005 のインスタンスをアップグレードする場合は、次の順番でインスタンスをアップグレードする必要があります。
-
ディストリビュータ
-
パブリッシャ
-
サブスクライバ
3.2.2 リモートのレポート サーバー データベースのアップグレード
リモートのレポート サーバー データベースを含む Reporting Services をアップグレードする場合、データベース スキーマのアップグレードで問題が発生することがあります。既定では、リモートの SQL Server インスタンスへの接続とスキーマの更新には、セットアップ プログラムを実行しているユーザーのセキュリティ トークンが使用されます。ローカル コンピュータとリモート コンピュータの両方に管理者権限がある場合は、データベースのアップグレードは成功します。コマンド プロンプトからセットアップを実行し、リモート コンピュータでスキーマを変更する権限が与えられているアカウントに /rsupgradedatabaseaccount および /rsupgradepassword を指定した場合も、データベースのアップグレードは成功します。
リモート コンピュータでのスキーマ更新の権限がない場合は、接続が拒否され、次のエラーが表示されます。
"レポート サーバー データベース スキーマをアップグレードできませんでした。Reporting Services 構成ツールを実行し、[データベースのセットアップ] タブでレポート サーバー データベースを現在のデータベース スキーマ バージョンにアップグレードする必要があります。"
レポート サーバーのプログラム ファイルは SP2 にアップグレードされますが、レポート サーバー データベースは以前のバージョンの形式のままになります。レポート サーバー データベースが古い形式の場合、レポート サーバーは使用できません。
データベースを手動でアップグレードするには、アップグレードの終了後に Reporting Services 構成ツールを実行してください。アップグレードしたレポート サーバーに接続し、[データベースのセットアップ] ページの [アップグレード] オプションを使用して、データベース スキーマを更新します。上記の手順が完了したら、レポート サーバーを使用できます。
3.2.3 サービス パックのインストール後に SQL Server コンポーネントの修復または変更が失敗する
SP2 のインストール後に、[プログラムの追加と削除] を使用して SQL Server コンポーネントを修復または変更すると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
"選択した機能は現在使用できないネットワーク リソースにあります。"
影響を受ける SQL Server コンポーネントは次のとおりです。
-
MSXML (msxml6.msi)
-
SQLXML (sqlxml4.msi)
-
SQL Server Native Client (sqlncli.msi)
-
旧バージョンとの互換性 (SqlServer2005_BC.msi)
-
SQL Server VSS Writer (SqlWriter.msi)
-
[プログラムの追加と削除] を使用して、コンピュータからコンポーネントを削除します。
-
SQL Server 2005 インストール メディアからコンポーネントをインストールします。SQL Server 2005 の CD の場合は、2 枚目の SQL Server 2005 インストール ディスクの \Setup ディレクトリにファイルがあります。SQL Server 2005 DVD およびネットワーク インストールの場合は、Tools\Setup ディレクトリにファイルがあります。コンポーネントをインストールするには、.msi ファイルをダブルクリックします。
-
SQL Server 2005 SP2 を再インストールします。
3.2.4 ALTER DATABASE の制限によりアップグレードに失敗する
セットアップでは、SP2 を適用するときに、システム データベースをアップグレードします。このとき、ALTER DATABASE 構文に制限が加えられていると、アップグレードに失敗することがあります。ALTER DATABASE には、次の制限を加えることができます。
-
ALTER DATABASE ステートメントの明示的な拒否
-
ALTER DATABASE ステートメントを含むトランザクションをロールバックするデータ定義言語 (DDL) トリガ
ALTER DATABASE に制限があり、システム データベースを SP2 にアップグレードできない場合は、このような制限を無効にしてからセットアップを再実行する必要があります。
3.2.5 フェールオーバー クラスタ インスタンスへの SQL Server 2005 SP2 のインストール
フェールオーバー クラスタ インスタンスに SP2 をインストールする前に、次の注意事項を確認してください。
-
SP2 セットアップ プログラムの実行前や、インストール プログラムの実行中に、クラスタ サービスを停止しない。
-
SP2 セットアップ プログラムの実行前に、実行中のプロセスを終了しない。
-
SP2 セットアップ プログラムの実行前に、SQL Server サービスをオフラインにしない。SQL Server サービスの停止と開始は、SP2 セットアップ プログラムによって行われます。
-
SP2 セットアップ プログラムはフェールオーバー クラスタ インスタンスのプライマリ ノード上で実行する。
-
SP2 のインストールが終わったら、すべてのフェールオーバー クラスタ インスタンスを再起動する。
-
ローリング アップグレードは SP2 ではサポートされない。
3.2.6 SQL Server 2005 SP2 では SQL ライタ サービスの既定のスタートアップの種類と既定の状態が異なる
SQL ライタ サービスの既定のスタートアップの種類と既定の状態は、次のように変更されます。
-
SQL ライタ サービスのスタートアップの種類 : [手動] から [自動] に変更
-
SQL ライタ サービスの既定の状態 : [停止] から [開始] に変更
4.0 その他の情報
ここでは、SP2 の使用に関するその他の注意点について説明します。
4.1 SQL Server 2005 SP2 の参考資料の入手
マイクロソフトでは、SQL Server 2005 SP2 に関して主に 3 つの情報源を提供しています。
-
SQL Server 2005 Books Online
-
Microsoft Developer Network (MSDN) およびTechNet にある SQL Server のサイト
-
MSDN の
SQL Server コミュニティ
詳細については、SQL Server Books Online の「SQL Server 2005 の参考資料の入手」を参照してください。
4.2 SQL Server 2005 SP2 に関するフィードバックの送信
SP2 に関するご意見や不具合の報告がありましたら、次の 3 つの方法のいずれかでお知らせください。
-
SP2 の機能やユーザー インターフェイスに関するご意見やファイルの不具合の報告は、
Microsoft Connect の SQL Server 2005 ページから行うことができます。
-
マイクロソフトでの分析用に、エラー報告および機能の使用状況データを自動送信するように選択することもできます。詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「エラー レポートと使用状況レポートの設定」を参照してください。
-
SQL Server 2005 Books Online のフィードバック機能を使用して、ドキュメントに関する意見および修正事項を送信できます。詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server 2005 に関するフィードバックの送信」を参照してください。
4.3 自動インストール
SQL Server 2005 SP2 セットアップでは、セットアップのダイアログ ボックスを表示しない、/quiet スイッチを使用したコマンド プロンプトからの自動インストールがサポートされています。また、その他のスイッチを使用してセットアップ オプションを指定するインストールもサポートされています。詳細については、SP2 セットアップ ドキュメントの「コマンド プロンプトからのインストール」を参照してください。
注 : |
---|
/quiet スイッチを使用する場合は、SQL Server 2005 SP2 のソフトウェア使用許諾条件を読み、その内容に同意していることが前提となります。使用許諾条件を確認するには、SQL Server 2005 SP2 の手動インストールを実行して、セットアップ ウィザードの [使用許諾契約書] ページを開いてください。 |
5.0 特記事項
ここでは、SQL Server 2005 SP2 の適用後に発生する可能性がある重要な問題と、更新された SQL Server 2005 Books Online ドキュメントに反映されていない最新の項目について説明します。詳細については、「SQL Server 2005 Books Online のアップデート」を参照してください。ここでは、SP2 で提供されるすべての修正について説明するわけではありません。すべての修正の一覧については、サポート技術情報の記事
5.1 データベース エンジン
SQL Server SP2 をインストールするデータベース エンジン インスタンスに関しては、次の点に注意してください。
5.1.1 一意の非クラスタ化インデックスをオンラインで作成可能
SQL Server 2005 Service Pack 1 (SP1) で導入。
一意の非クラスタ化インデックスをオンラインで作成できるようになりました。該当するのは次のステートメントです。
-
CREATE UNIQUE NONCLUSTERED INDEX
-
CREATE UNIQUE NONCLUSTERED INDEX WITH DROP_EXISTING
-
ALTER TABLE ADD CONSTRAINT PRIMARY KEY NONCLUSTERED
-
ALTER TABLE ADD CONSTRAINT UNIQUE NONCLUSTERED
詳細については、「SQL Server 2005 Books Online のアップデート」を参照してください。
5.1.2 DBCC エラー レポート
SQL Server 2005 SP1 で導入。
DBCC CHECKDB、DBCC CHECKALLOC、DBCC CHECKFILEGROUP、または DBCC CHECKTABLE コマンドで破損エラーが検出された場合、SQL Server LOG ディレクトリにミニダンプ ファイル (SQLDUMPnnnn.txt) が作成されるようになりました。SQL Server のインスタンスで、機能の使用状況データ収集およびエラー レポート機能が有効になっている場合は、ファイルが自動的にマイクロソフトに送信されます。ここで収集されたデータは、SQL Server の機能強化に使用されます。詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「エラー レポートと使用状況レポートの設定」を参照してください。
ダンプ ファイルには、DBCC コマンドの結果とその他の診断結果が保存されます。このファイルには、アクセス制限付きの随意アクセス制御リスト (DACL) が指定されており、ダンプ ファイルへのアクセスは SQL Server サービス アカウントと sysadmin ロールのメンバに制限されます。既定では、ロール sysadmin には Windows の BUILTIN\Administrators グループとローカルの管理者グループのすべてのメンバが含まれます。データ収集処理が失敗しても、DBCC コマンドは失敗しません。
5.1.3 コミットできないバッチ トランザクションの自動ロールバック
SQL Server 2005 SP1 で導入。
データベース エンジンで、バッチの完了時に、コミットできないアクティブなトランザクションが自動的にロールバックされるようになりました。SP2 のリリース前は、コミットできないトランザクションを手動でロールバックする必要がありました。
5.1.4 SQL Server エージェントのジョブ ステップでトークンを使用している場合に失敗する
SQL Server 2005 SP1 で導入。
SQL Server 2005 では、エージェントのジョブ ステップ トークンの構文が変更されています。その結果、ジョブ ステップで使用するすべてのトークンについて、エスケープ マクロの挿入が必要になりました。この処理を行わないと、ジョブ ステップは失敗になり、次のエラー メッセージが表示されます。
"ジョブ ステップに 1 つ以上のトークンが含まれています。SQL Server 2005 Service Pack 1 以降では、ジョブを実行する前に、トークンが含まれているすべてのジョブ ステップをマクロで更新する必要があります。"
これは、トークンを使用する場合もエスケープ マクロを必要としなかった以前の SQL Server 2005 の動作から変更されています。ジョブを新しい構文に更新する方法およびエスケープ マクロの使用の詳細については、SQL Server 2005 Books Online (2006 年 4 月) 以降の「ジョブ ステップでのトークンの使用」を参照してください。Books Online のアップデートの詳細については、「SQL Server 2005 Books Online のアップデート」を参照してください。
5.1.5 以前のバージョンの SQL Server 2005 ツールで SP2 のメンテナンス プランを読み込めない
SQL Server 2005 SP2 で導入。
以前のバージョンのツールを使用して、メンテナンス プラン デザイナで作成された SP2 のメンテナンス プランを開くと、次のエラー メッセージが表示されます。
"このメンテナンス プランは、メンテナンス プラン デザイナ以外のツールを使用して変更されています。今後このメンテナンス プランを変更するときは、SQL Server Integration Services を使用してください。"
この問題を解決するには、ツールを SQL Server 2005 SP2 にアップグレードすることをお勧めします。また、プランを変更する際には、エラー メッセージで示された Integration Services を使用するのではなく、メンテナンス プラン デザイナを使用することをお勧めします。
5.2 Integration Services
SP2 をインストールする際、Integration Services に関しては、次の点に注意してください。
5.2.1 DCOM 権限が再設定される
SQL Server 2005 SP1 で導入。
このサービス パックをインストールすると、Integration Services サービスの開始とアクセス用の DCOM 権限が既定の権限に再設定されます。DCOM 権限をカスタマイズしていた場合は、カスタマイズ内容を再度適用する必要があります。
-
コントロール パネルで [管理ツール]、[コンポーネント サービス] の順にダブルクリックします。
-
[コンポーネント サービス] スナップインで、[コンポーネント サービス]、[コンピュータ]、[マイ コンピュータ]、[DCOM の構成] の順に展開します。
-
[MsDtsServer] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
-
[セキュリティ] タブをクリックして、権限を確認します。権限をカスタマイズするには、[編集] をクリックします。
-
[OK] をクリックします。
5.2.2 Integration Services の構成ファイルの場所が変更される
SQL Server 2005 SP1 で導入。
SQL Server SP2 では、レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\MSDTS\ServiceConfigFile の値が既定値に再設定されます。このレジストリ キーは、Integration Services サービスの構成ファイル (MsDtsSrvr.ini.xml) の場所を指定するものです。このレジストリ キーの値を既定の場所から変更した場合は、サービス パックを適用した後に再度更新する必要があります。
注意 : |
---|
レジストリの編集を誤ると、深刻な問題が発生し、オペレーティング システムの再インストールが必要になる場合があります。レジストリの編集を誤ると、解決できない問題が発生する場合があります。レジストリを編集する前に、重要なデータをバックアップしてください。レジストリのバックアップ、復元、および編集の方法については、マイクロソフト サポート技術情報の記事 256986「 |
5.2.3 以前に成功した列変換が失敗する
SQL Server 2005 SP1 で導入。
SQL Server SP2 を適用すると、次の場合に列変換が失敗することがあります。
文字列から符号なし整数への変換
以前のリリースでは、文字列型の列 (DT_STR または DT_WSTR) が符号なし整数データ型 (DT_UI1、DT_UI2、DT_UI4、または DT_UI8) に変換される場合に、負の値がすべて 0 に変換され、パッケージは正常に実行されていました。SP2 では、パッケージで負の値が 0 に変換されず、エラーが返されて失敗することがあります。この動作の変更は、参照変換、あいまい参照変換、あいまいグループ化変換、およびフラット ファイル ソースに影響します。
文字列からバイナリへの変換
以前のリリースでは、文字列型の列 (DT_STR または DT_WSTR) にバイト配列に変換できない文字が含まれている場合に、この列のデータ型を DT_BYTES データ型に変換すると、列の値はゼロ (0) の配列に変換されていました。SQL Server SP2 では、フラット ファイル ソースにバイナリ データの解釈に役立つ UseBinaryFormat プロパティが追加されます。SP2 では、変換できない文字が列に含まれている場合に UseBinaryFormat を False (既定値) に設定していると、変換時にエラーが発生し、以前は正常に実行されていたパッケージが失敗するようになります。この動作の変更は、フラット ファイル ソースに影響します。
5.2.4 複雑なデータ フローのパッケージの接続がタイムアウトする
SQL Server 2005 SP1 で導入。
Integration Services のデータ フロー コンポーネントの初期化方法が変わりました。以前のリリースでは、データ フロー コンポーネントの初期化時にはまず AcquireConnections メソッドが呼び出され、次に、関連付けられている各接続に対して PreExecute メソッドが呼び出されていました。このリリースでは、PreExecute を呼び出す前に、すべての関連付けられている接続に対して AquireConnections が呼び出されます。この新しい初期化プロセスにより、トランザクションへの参加の信頼性が高くなり、データ統合をより弾力的に行えるようになります。
場合によっては、この新しい初期化プロセスによってタイムアウト エラーが生じることがあります。たとえば、複雑なデータ フロー タスクには、複数の変換元、変換先、参照などの接続を使用するコンポーネントが数多く含まれていることがあります。一覧の後半にあるコンポーネントは、それより前のすべてのコンポーネントで PreExecute 呼び出しが完了するまで、関連付けられている接続を使用できません。結果として、パッケージのデザインによっては、接続を取得してから最初に使用するまでに、長い遅延が生じることになります。遅延が長くなると、接続がタイムアウトして、パッケージの処理が失敗する可能性があります。
この問題を解決するには、失敗した接続の [タイムアウト] プロパティの値を大きくしてください。初期化後のパッケージのパフォーマンスには影響しません。
5.2.5 .NET Framework のセキュリティ修正プログラムにより、パッケージのスクリプトが無効になる
SQL Server 2005 SP2 で導入。
Integration Services パッケージは、Microsoft Visual Studio for Applications (VSA) の機能を使用して、スクリプト コンポーネントおよびスクリプト タスクに含まれているカスタム コードを実行します。.NET Framework 2.0 用にリリースされた重要なセキュリティの更新プログラムを実行すると、スクリプトを含んでいるパッケージと VSA 実行環境との間にバイナリ非互換性が発生します。詳細については、サポート技術情報の記事
この非互換性が実行時に発生すると、スクリプトを正常に実行するために、Integration Services が問題を特定し、対処しようとします。しかし、スクリプトが実行されないこともあり、その場合は手動でスクリプトを再コンパイルする必要があります。詳細については、サポート技術情報の記事
5.3 Analysis Services
SQL Server SP2 をインストールする際、Analysis Services に関しては、次の点に注意してください。
5.3.1 Microsoft Office 2007 の一部の機能に SQL Server Analysis Services 2005 SP2 が必要になる
SQL Server 2005 SP2 で導入。
Analysis Services のインスタンスに接続したときに Microsoft Office 2007 のすべてのビジネス インテリジェンス機能をサポートするには、SP2 がインストールされている必要があります。SP2 がインストールされていないと、SP2 を必要とする Office 2007 の機能を Analysis Services のインスタンスに対して実行した場合、これらの機能は無効になります。
5.3.2 リンク メジャー グループを含む Analysis Services データベースがアップグレード後に使用できなくなる
SQL Server 2005 SP2 で導入。
Analysis Services では、リンク メジャー グループに含まれるすべてのディメンションが、ソース メジャー グループのディメンションと同じ粒度を持つことが求められるようになりました。たとえば、ソース メジャー グループの時間ディメンションに粒度属性として日付属性がある場合、リンク メジャー グループでも粒度属性として日付属性を使用する必要があります。このルールに違反する Analysis Services データベースの最も一般的な例として、SQL Server 2005 のプレリリース版を使用して移行された SQL Server 2000 Analysis Services データベースを挙げることができます。
この粒度ルールに違反するデータベースがある場合は、SP2 を適用する前に、リンク メジャー グループを含んでいるデータベースを変更する必要があります。変更しないと、データベースは SP2 の適用後に無効になります。そのような無効なデータベースは削除する必要があります。
5.3.3 MDX の動作変更
SQL Server 2005 SP2 で導入。
SP2 では、次の多次元式 (MDX) の動作が変更されました。
-
列と行の軸にあるセルの座標が、WHERE 句に含まれている単一の組のディメンション メンバの座標とマージされるようになりました。たとえば、"SELECT [USA] FROM [Cube] WHERE [Seattle]" を実行した場合、USA ではなく Seattle のセル値が返されるようになりました。WHERE 句および列または行の軸に、指定の属性または階層からの複数のディメンション メンバを含むクエリは SP2 によって影響を受けないため、予期しない結果が返される場合があります。この動作は今後変更される可能性があります。
-
サブセレクト内に定義されている座標を上書きする計算を含むクエリで、表示部分の合計が保持されないようになりました。たとえば、"WITH MEMBER Measures.ParentContribution AS (Measures.Sales, Geography.Currentmember.Parent) / Measures.Sales SELECT Measures.ParentValue ON COLUMNS, Geography.Members ON ROWS FROM (Select Geography.USA on 0 from Sales)" を実行した場合、表示部分の合計なしで親に対する比重が返されるようになりました。
5.3.4 SP2 より前のバックアップ ファイルとデータ フォルダを SP2 で使用できない
SQL Server 2005 SP2 で導入。
SP2 では Analysis Services のプロトコルとファイル形式に関して旧バージョンおよび新バージョンとの互換性が変更されたため、Analysis Services SP1 サーバーで Analysis Services SP2 のデータ フォルダとバックアップを読み込むことはできません。また、Analysis Services SP2 サーバーと Analysis Services SP1 サーバーの間でサーバーを同期させることもできません。この変更は SQL Server 2005 SP1 QFE 251 で導入されました。
5.4 Reporting Services
SQL Server 2005 SP2 をインストールする際、Reporting Services に関しては、次の点に注意してください。
5.4.1 Internet Explorer 7.0 の [戻る] ボタンの使用
SQL Server 2005 SP2 で導入。
Internet Explorer 7.0 で展開可能なコンテンツのレポートを表示した場合、[戻る] ボタンをクリックしても以前に表示されていたページは読み込まれません。
5.4.2 レポート処理の 2 分後に ASP.NET のタイムアウト エラーが発生する (SharePoint 統合モード)
SharePoint 統合モードで実行されているレポート サーバーで、既定のタイムアウト指定時間よりも処理時間を要する実行時間の長いレポートを実行すると、ASP.NET のタイムアウト エラーが発生する場合があります。ASP.NET の既定のタイムアウト時間は 2 分です。必要な処理時間が 2 分を超えるレポートは予期せず終了し、"予期しないエラーが発生しました。" という Windows SharePoint Services のエラー ページが表示されます。
このエラーの原因がタイムアウトの問題であると考えられる場合は、SharePoint Web アプリケーションの Web.config ファイルに httpRuntime executionTimeout 属性を追加することで、このエラーを回避できます。
必ず、実行時間の長いレポートの処理を完了できるだけの値を指定してください。ネイティブ モードのレポート サーバーの場合、レポート サーバーおよびレポート マネージャの既定のタイムアウト値は 9000 秒です。SharePoint Web アプリケーションの executionTimeout を指定するときも、同様の値を選択することを検討してください。
-
<drive>:\inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\<dir> に移動します。ディレクトリ名は、SharePoint サイトへのアクセスに使用するポート番号に基づきます。SharePoint サイトがポート 80 を使用する場合、パスは \inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories\80 となります。
-
Web.config を開きます。
-
httpRuntime を探します。
-
executionTimeout 値を追加します。この属性に有効な構文の例を次に示します。
<httpRuntime maxRequestLength="51200" executionTimeout = "9000" />
詳細については、MSDN の「
SharePoint ファームに複数のアプリケーションを展開している場合は、ファーム内の Web.config ファイルごとに上記の手順を繰り返します。この要件は、<drive>:\inetpub\wwwroot\wss\VirtualDirectories の下のサブディレクトリにあるすべての SharePoint Web アプリケーションの Web.config ファイルに適用されます。また、ファーム内のアプリケーションのうち、異なるコンピュータにインストールされているアプリケーションの Web.config ファイルにも適用されます。
5.4.3 Reporting Services 構成ツールのバージョン要件
SQL Server 2005 SP2 では、新しいバージョンの Reporting Services 構成ツールが導入されます。SP2 をインストールする場合は、Reporting Services 構成ツールの SP2 バージョンを使用して、レポート サーバーを構成する必要があります。また、Reporting Services 構成ツールの SP2 バージョンを使用して、SP2 よりも前のバージョンのレポート サーバーを構成することはできません。Reporting Services 構成ツールでは新しいバージョンの WMI プロバイダを使用するため、この非互換性の問題が発生します。この WMI プロバイダには、以前のバージョンとの互換性がありません。サポートされていないバージョンの Reporting Services 構成ツールを使用すると、"WMI プロバイダから、ReportServicesConfigUI.WMIProvider.ConfigurationItem.CreateConfigurationItem の不明なステータスが返されました" というようなエラーが発生します。
5.4.4 レポート マネージャがインストールされていないと、レポート サーバー仮想ディレクトリの構成中に予期しないエラーが発生する
レポート サーバー仮想ディレクトリを構成する際にレポート マネージャがインストールされていないと、Reporting Services 構成ツールが予期せず終了し、"SQL Server 2005 Reporting Services 構成ツールで問題が発生したため、終了します" というようなエラーが表示されます。エラー メッセージに関係なく、実際には仮想ディレクトリが作成されます。エラーは 1 回だけ発生します。再度ツールを開くと、エラーが再び発生することはなく、サーバーの構成を完了することができます。
5.4.5 Reporting Services を含む SharePoint サーバー ファーム配置のバージョン要件
レポート サーバーを配置して SharePoint サーバー ファームと統合する場合、レポート サーバーをホストするコンピュータを含むファーム内のすべてのサーバーで、同じバージョンの SharePoint 製品およびテクノロジを使用する必要があります。同じサーバー ファームで、Windows SharePoint Services 3.0 と Office SharePoint Server 2007 を組み合わせて使用することはできません。
5.4.6 SP1 から SP2 へアップグレードしても、レポート サーバー データベースが更新されない場合がある
レポート サーバー データベース接続で指定されている資格情報の種類によって、セットアップ時にレポート サーバー データベースを SP1 または SP2 の CTP バージョンから SP2 の最新リリースにアップグレードできるかどうかが異なります。
レポート サーバーがレポート サーバー データベースに接続するときに、レポート サーバー Windows サービスを実行するときと異なるデータベース資格情報または Windows ユーザー アカウントを使用する場合、他のソフトウェアがアップグレードされてもデータベースはアップグレードされません。この場合、Reporting Services 構成ツールを使用してレポート サーバー データベースを手動でアップグレードする必要があります。[データベースのセットアップ] ページで [アップグレード] をクリックし、SP2 形式をレポート サーバー データベースに適用します。
5.4.7 SharePoint 統合モードでサポートされない Reporting Services の配置シナリオ
複数のレポート サーバー インスタンスが Windows SharePoint Services 3.0 または Microsoft Office SharePoint Server 2007 の異なるスタンドアロン サーバー配置で同じレポート サーバー データベースを共有する場合、それらのレポート サーバー インスタンスを統合することはできません。統合すると、バックエンド レポート サーバー データベースでデータの破損が発生します。2 つの Windows SharePoint Services 3.0 を個別にインストールし、それぞれをローカルのレポート サーバー インスタンスに統合し、両方のレポート サーバー インスタンスが同じレポート サーバー データベースを共有する、というシナリオはサポートされていません。
5.5 Windows Vista に関する注意点
Windows Vista に SQL Server 2005 SP2 をインストールして実行する場合は次の点に注意してください。
5.5.1 スクリプトは Microsoft Windows Vista に未対応
Integration Services のスクリプト タスクとスクリプト コンポーネントには、スクリプト開発環境およびランタイム エンジンとして Microsoft Visual Studio for Applications (VSA) が使用されますが、今回のリリースでは VSA は Windows Vista の最終バージョンに対応していません。コンピュータで Windows Vista の最終バージョンを実行している場合、そのコンピュータを使用して Integration Services のスクリプトを編集またはデバッグすることはできません。また、スクリプトを含んでいる Integration Services パッケージを実行することもできません。
5.5.2 Windows Vista のユーザー アカウント制御によって発生する問題
Windows Vista には、ユーザー アカウント制御 (UAC) という新機能があり、この機能を使用すると、管理者は高度な特権の使用を管理できます。Windows Vista での実行中、管理者は既定では管理特権を使用しません。代わりに、管理者以外の標準のユーザーとしてほとんどの操作を実行し、必要な場合にのみ、一時的に管理特権を使用します。
UAC が原因で発生する既知の問題があります。詳細については、TechNet の次の Web ページを参照してください。
Windows から管理者権限が継承されない
Windows Vista より前のバージョンでは、ローカルの Administrators グループのメンバは独自の SQL Server ログインが必要なく、SQL Server 内で管理特権を付与される必要がありませんでした。このメンバは SQL Server に組み込みサーバー プリンシパル BUILTIN\Administrators として接続し、BUILTIN\Administrators が sysadmin 固定サーバー ロールのメンバであるため、SQL Server 内での管理特権を持っていました。
Windows Vista では、このようなメカニズムが高度な Windows 特権を使用して実行する管理ユーザーにのみ提供されますが、この方法はお勧めできません。代わりに、管理ユーザーごとに SQL Server ログインを作成し、そのログインを sysadmin 固定サーバー ロールに追加してください。また、レプリケーション エージェント ジョブなどの SQL Server エージェント ジョブを実行するために使用する Windows アカウントも同様に処理する必要があります。
重要 : |
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管理ユーザーごとに SQL Server ログインを作成しておかないと、SQL Server のツールとサービスが予期しない動作を行うことがあります。詳細については、最新の SQL Server 2005 Books Online の「Windows Vista から SQL Server に接続する方法」を参照してください。 |
SP2 の適用後に、Windows Vista のユーザー準備ツールを実行し、sysadmin 固定サーバー ロールにユーザーを追加できます。詳細については、「SP2 セットアップ ドキュメント」の「追加情報 (修正プログラム)」を参照してください。
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[スタート] ボタンをクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[SQL Server 2005] をポイントして [SQL Server Management Studio] をクリックします。
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SQL Server に接続します。
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Windows ユーザーを sysadmin 固定サーバー ロールに追加するには、次の手順を実行します。
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[セキュリティ] をクリックします。
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[ログイン] を右クリックし、[新しいログイン] をクリックします。
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ユーザー名を [ログイン名] ボックスに入力します。
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[サーバー ロール] をクリックします。
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[sysadmin] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
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[セキュリティ] をクリックします。
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[スタート] ボタンをクリックして [すべてのプログラム] をポイントし、[SQL Server 2005] をポイントして [SQL Server Management Studio] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
注 : [管理者として実行] オプションによって、高度なユーザー権限が付与されます。 -
[ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されます。管理者資格情報の入力が必要な場合があります。[続行] をクリックします。
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SQL Server Management Studio で、SQL Server に接続します。
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Windows ユーザーを sysadmin 固定サーバー ロールに追加するには、次の手順を実行します。
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[セキュリティ] をクリックします。
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[ログイン] を右クリックし、[新しいログイン] をクリックします。
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ユーザー名を [ログイン名] ボックスに入力します。
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[サーバー ロール] をクリックします。
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[sysadmin] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
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[セキュリティ] をクリックします。
レポート サーバー配置への管理者アクセスが拒否される
UAC では、レポート サーバー配置に対する管理アクセス権が制限される場合があります。管理アクセス権を得るには、上記の回避策を使用して SQL Server に接続し、自分のアカウントにホームに対するロールとシステムレベルのロールの割り当てを作成します。高度な特権を使用して SQL Server Management Studio を実行する必要があるのは、自分のアカウントにロールの割り当てを作成する場合と、ロールの割り当てが削除されていたときにレポート サーバーにアクセスする場合のみです。自分のアカウントにロールの割り当てを作成したら、SQL Server Management Studio を閉じて、標準の権限で開き直すことができます。自分のアカウントに作成したロールの割り当てには、他のユーザーにロールの割り当てを追加するのに十分な権限があります。
レポート サーバー仮想ディレクトリへのローカル アクセスが拒否される
ローカル コンピュータで Internet Explorer を使用してレポート マネージャまたはレポート サーバーにアクセスしようとすると、アクセス拒否エラーが発生します。このエラーを解決するには、Internet Explorer の [信頼済みサイト] にレポート マネージャとレポート サーバーの URL を追加してください。
Notification Services コマンド プロンプトが開かない
Notification Services コマンド プロンプトを開こうとすると、"アクセスが拒否されました" というエラーが発生して失敗します。これは、<drive>\Program Files\Microsoft SQL Server\90 の下の Notification Services フォルダにアクセスするには管理権限が必要なためです。
Notification Services コマンド プロンプトを実行するには、管理者アカウントを使用してコンピュータにログオンするか、高度な権限を使用して Notification Services コマンド プロンプトを実行してください。
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ローカル管理者アカウントを使用して、コンピュータにログオンします。
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[スタート] メニューの [すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にクリックします。[Notification Services コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
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ローカル管理者グループのメンバであるアカウントを使用して、コンピュータにログオンします。
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[スタート] メニューの [コンピュータ] をクリックします。
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<drive>\Program Files\Microsoft SQL Server\90\NotificationServices を開きます。
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"このフォルダにアクセスする許可がありません" というメッセージが表示されたら、[続行] をクリックします。
注 : このメッセージが表示されない場合は、既にフォルダにアクセスする権限があります。 -
[Notification Services コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
SQL Server Management Studio の Notification Services コマンドでエラーが返される
SQL Server Management Studio で Notification Services コマンドを実行しようとすると、"オブジェクト参照がオブジェクト インスタンスに設定されていません" というエラーが発生することがあります。これは一部の Notification Services コマンドの実行に管理権限が必要なためです。
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管理者アカウントを使用して、コンピュータにログオンします。
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[スタート] メニューの [すべてのプログラム] をクリックし、[Microsoft SQL Server 2005] をクリックして [SQL Server Management Studio] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
高度な権限を使用して SQL Server Management Studio を実行したくない場合は、Notification Services コマンド プロンプトを使用して Notification Services の配置と管理を行ってください。
レプリケーション スナップショット共有の権限を明示的に付与する必要がある
UAC では、スナップショット共有に対する管理アクセス権が制限される場合があります。したがって、スナップショット エージェント、ディストリビューション エージェント、およびマージ エージェントで使用する Windows アカウントには、スナップショット共有権限を明示的に付与する必要があります。これは、Windows アカウントが Administrators グループのメンバであっても行う必要があります。詳細については、SQL Server Books Online の「スナップショット フォルダのセキュリティ」を参照してください。