更新日 : 2006 年 5 月 22 日

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目次

1.0 はじめに

Microsoft® SQL Server™ Management Studio Express (SSMSE) では、SQL Server™ 2005 Express Edition (SQL Server Express) と SQL Server™ 2005 Express Edition with Advanced Services (SQL Server Express) のインスタンス用のグラフィカルな管理ツールが提供されます。SSMSE では、SQL Server 2005 の任意のエディションで作成されたリレーショナル エンジン インスタンスも管理できます。SSMSE で、Analysis Services、Integration Services、SQL Server 2005 Mobile Edition、Notification Services、Reporting Services、SQL Server エージェントは管理できません。

SSMSE は Web から無償でダウンロードできます。

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2.0 ダウンロードとインストール

SSMSE をインストールする前に、.NET Framework 2.0 と MSXML 6.0 Parser をインストールしておく必要があります。

注 :
コンピュータで SQL Server Express が実行されている場合、.NET Framework 2.0 と MSXML 6.0 Parser は既にインストールされている可能性があります。

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2.1 .NET Framework 2.0

SSMSE をインストールする前に、.NET Framework 2.0 をインストールしておく必要があります。

SSMSE は、.NET Framework 2.0.50727.42 以降でのみ動作します。このバージョン以外を使用している場合は、SSMSE が予測できない動作をする場合があります。.NET Framework 2.0.50727.42 は、マイクロソフトの Web サイトからダウンロードできます。

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2.2 MSXML 6.0 Parser

SSMSE をインストールする前に、MSXML 6.0 Parser をインストールしておく必要があります。MSXML 6.0 は、マイクロソフトの Web サイトからダウンロードできます。

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2.3 SQL Server Management Studio Express

SSMSE は、マイクロソフトの Web サイトからダウンロードできます。

注 :
製品をダウンロードして展開する場合は、ダウンロード サイトで示される指示に従ってください。

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3.0 既知の問題

3.1 サイド バイ サイド インストール

SQL Server Management Studio と SSMSE は、同じコンピュータ上にサイド バイ サイド インストールすることはできません。

注 :
SQL Server Management Studio は、SQL Server Express のインスタンスに接続するときに使用できます。

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3.2 フルテキスト カタログ

SSMSE を使用してフルテキスト カタログを更新することはできません。SSMSE にはこの操作のためのツールがありません。フルテキスト カタログを更新するには、sqlcmd ユーティリティまたは Windows スケジューラを使用できます。詳細については、マイクロソフトの Web サイトにある SQL Server 2005 Books Online で「フルテキスト インデックスの作成」、「CREATE FULLTEXT CATALOG (Transact-SQL)」、および「ALTER FULLTEXT CATALOG (Transact-SQL)」を参照してください。

オブジェクト エクスプローラでは、フルテキスト カタログ オブジェクトが表示されますが、使用できるのは [最新の情報に更新] コマンドだけです。

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3.3 レプリケーション サポート

Microsoft Windows 同期マネージャでの要求時同期中に競合を手動で解決するインタラクティブ競合回避コンポーネントは、SSMSE ではサポートされていません。

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3.4 SQL Server エージェント

SSMSE では、SQL Server エージェントを使用したスケジュール管理タスクはサポートされません。オブジェクト エクスプローラでは、[最新の情報に更新] コマンドだけを使用でき、このコマンドで SQL Server Express を除くすべての SQL Server インスタンスに対し、サービスの状態を更新することができます。それ以外のコマンドは、SQL Server エージェントが SQL Server Express でサポートされていないため使用できません。

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3.5 ヘルプ

3.5.1 SSMSE のヘルプは製品と共にインストールされない

SSMSE のヘルプは製品と共にインストールされません。F1 キーを押すと、MSDN オンライン ヘルプが開きます。F1 キーを押すと、F1 ヘルプ トピックにアクセスできますが、SQL Server 2005 ドキュメントの目次や索引は表示されません。SSMSE に SQL Server 2005 ドキュメントを追加するには、マイクロソフトの Web サイトから SQL Server 2005 Books Online をインストールしてください。インストール後、Books Online の [目次] ペインで [SQL Server Express] フィルタを使用して、SQL Server Express Edition に関係のないコンテンツを非表示にできます。

重要 :
F1 キーを押して開かれるトピックでは、SSMSE でサポートされていないユーザー インターフェイスや機能が記載されている場合があります。これは、ドキュメントが SQL Server 2005 と共にインストールされる SQL Server Management Studio 向けのものであるためです。

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3.5.2 統合モードではヘルプが正しく機能しない

ヘルプ オプションが [統合ヘルプ ビューア] に設定されている場合、[検索] ウィンドウと [ヘルプのお気に入り] ウィンドウの一部の機能が動作しない場合があります。このような状況に対処するには、次の操作を実行します。

  1. SQL Server Management Studio Express を起動します。

  2. [ツール] メニューの [オプション] をクリックし、[ヘルプ] をクリックします。

  3. [全般] ページで、[次を使用してヘルプを表示する] を [外部ヘルプ ビューア] に設定します。

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3.6 アップグレード

SSMSE のプレリリース バージョンを最終リリース バージョンにアップグレードすることはできません。このバージョンをインストールする前に、SSMSE のプレリリース バージョンをアンインストールする必要があります。

注意 :
Visual Studio 2005 もインストールされているコンピュータで SSMSE のプレリリース バージョンをアンインストールした場合は、Visual Studio データセット デザイナを使用する前に Windows レジストリの修復が必要になります。詳細については、サポート技術情報の記事 917635 を参照してください。

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4.0 特記事項

4.1 オブジェクト エクスプローラの動作

SSMSE では、オブジェクト エクスプローラでデータベース エンジンのインスタンスのみがサポートされます。[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスでは、Analysis Services などの他のサービスへの接続は指定できないようになっています。

特定のデータベース エンジンのオブジェクト エクスプローラ ツリーで通常表示されるすべてのオブジェクトは、SSMSE でも表示されます。ただし、フルテキスト カタログなど、サポートされていないアイテムのオブジェクトに対して使用できるのは、[最新の情報に更新] コマンドだけです。

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4.2 SQL Server Express への接続

SQL Server Express データベース エンジン インスタンスに接続するには、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスで、次のいずれかを設定します。

「.\sqlexpress」、「(local)\sqlexpress」、または「サーバー名\sqlexpress」

   SQL Server Express の既定のインストールでは、SQLExpress というインスタンス名が使用されます。SSMSE を使用して SQL Server Express に接続するときにはこのインスタンス名を指定する必要があります。SQLExpress 以外のインスタンス名を使用している場合は、"コンピュータ名\インスタンス名" の形式で名前を指定し接続します。

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4.3 ユーザー インスタンスへの接続

開発者は SSMSE を使用して、SQL Server Express のユーザー インスタンスを管理できます。SQL Server Express のユーザー インスタンスに対して SSMSE を使用するには、ユーザー インスタンスが実行されていてアクティブな状態にあることが前提です。ユーザー インスタンスをアクティブ化するには、マイクロソフトの Web サイトから SSEUtil.exe をインストールしてください。ユーザー インスタンスが実行されていれば、SSMSE から名前付きパイプ プロトコルによってユーザー インスタンスへの接続が行われます。

SQL Server Express の親インスタンスへの接続に使用する名前付きパイプを決定するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005] の順にポイントして、[SQL Server Management Studio Express] をクリックし、SSMSE を開きます。

  2. [新しいクエリ] をクリックして、SSMSE で新しいクエリ エディタ ウィンドウを開きます。

  3. 新しいクエリ ウィンドウで、次のコマンドを入力します。

    Use Master;
    GO
    Select owning_principle_name, instance_pipe_name from sys.dm_os_child_instances;
    GO
  4. 結果が表示されたら、[owning_principle_name] 列でユーザー インスタンスが生成されているユーザー名を探し、[instance_pipe_name] 列から名前付きパイプの値をコピーします。

  5. 新しいデータベース接続を作成します。オブジェクト エクスプローラで [接続] をクリックし、[サーバーへの接続] ダイアログ ボックスに名前付きパイプの値を貼り付けます。次のように先頭には「np:」を追加します。

    np:\\.\pipe\3C3DF6B1-2262-47\tsql\query

これで、SSMSE を使用してユーザー インスタンスの関連オブジェクトを管理できます。

ユーザー インスタンスの詳細については、マイクロソフトの Web サイトにある SQL Server 2005 Books Online で「管理者以外のユーザーのためのユーザー インスタンス」を参照してください。

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4.4 SQL Server Express へのリモート アクセスの構成

SQL Server Express は、ローカルの名前付きパイプおよび共有メモリをリッスンします。既定のインストールでは、SQL Server Express にリモートで接続することはできません。TCP/IP を有効にし、ファイアウォールが有効化されていることを確認する必要があります。

TCP/IP と名前付きパイプを有効にするには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft SQL Server 2005]、[構成ツール] の順にポイントして、[SQL Server 構成マネージャ] をクリックします。

    必要な場合には、[マイ コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックすることで、[コンピュータの管理] ウィンドウを開くことができます。[コンピュータの管理] ウィンドウで、[サービスとアプリケーション] を展開し、[SQL Server 構成マネージャ] を展開します。

  2. [SQL Server 2005 ネットワークの構成] を展開し、次に [<インスタンス名> のプロトコル] をクリックします。

  3. プロトコルの一覧で、[名前付きパイプ] を右クリックして [有効化] をクリックします。

  4. [TCP/IP] を右クリックして [有効化] をクリックします。

    プロトコルのアイコンが変わり、プロトコルが有効化されたことが示されます。

ファイアウォールを有効化する方法

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントします。次に、[ネットワーク接続] をクリックします。
  2. 左側のナビゲーション バーで [Windows ファイアウォールの設定を変更する] をクリックします。
  3. [例外] タブの [プログラムおよびサービス] ボックスに SQL Server がリストされていますが、例外として選択されていません。チェック ボックスをオンにすると、Windows で 1433 ポートが開かれ、TCP 要求が受け入れられます。または、SQL Server がリストされていない場合には、以下を実行します。

    1. [プログラムの追加] をクリックします。

    2. [参照] をクリックします。

    3. drive:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL.1\MSSQL\BINN に移動します。

    4. ファイル sqlservr.exe を例外のリストに追加します。

4.5 ニュースグループ サポート

ニュースグループ サポートについては、マイクロソフトの Web サイトで「SQL Server Tools General」(英語) をクリックしてください。

SSMSE に関する質問を投稿する場合に、他の Microsoft ニュースグループは使用しないでください。

注 :
ニュースグループでサポートされる言語は英語のみです。

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4.6 コミュニティ サポート

リソース 説明

http://forums.microsoft.com/qawizard/ask.aspx

Ask a question - このサイトでは、既存のニュースグループ投稿の中から、自分と同じ質問がないかを探すことができます。まずここで、同じ問題が発生している例がないかどうかを確認してください。

http://lab.msdn.microsoft.com/productfeedback/default.aspx

フィードバックの送信 - このサイトでは、SSMSE に関する意見や不具合の報告を送るという形で開発プロセスに参加することができます。ここでは、他のユーザーからの不具合の報告や意見を読んで投票したり、まだ報告されていない不具合を報告することができます。不具合の報告は、開発チームが問題を再現できるよう、できるだけ具体的に書いてください。開発チームで変更が加えられ、自分の報告のステータスが変わった場合に通知を受け取るよう設定することもできます。

http://forums.microsoft.com/msdn/User/MyForums.aspx

Check question status - このサイトでは、自分が参加または購読している MSDN フォーラム、スレッド、投稿に関する新しい情報を確認できます。

http://www.microsoft.com/sql/default.mspx

SQL Server データベース、レポート システム、ビジネス インテリジェンス ソリューションを構築し、アプリケーションや Web サイトでこれらのシステムを使用できるように設定する開発者のためのサイトです。

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4.7 SQL Server 2005 Books Online

SQL Server 2005 Books Online の 2006 年 4 月のアップデートから、SQL Server Express の単独の Books Online は入手できなくなります。SQL Server 2005 Books Online を SQL Server Express の主要なドキュメントとしてお読みいただけます。

SQL Server 2005 Books Online は、マイクロソフトの Web サイトからダウンロードできます。Books Online をインストールしたら、Books Online の [目次] ペインで [SQL Server Express] フィルタを使用して、SQL Server Express Edition に関係のないコンテンツを非表示にできます。SQL Server Express ドキュメントの詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「SQL Server Express Books Online の使用」を参照してください。

Books Online の 2006 年 4 月のアップデートには、このサービス パックに含まれているすべての製品アップグレードが反映され、ドキュメントの強化も行われています。このアップデートをインストールして、手元にあるドキュメントの情報を SQL Server Express 対応の最新版にしておくことをお勧めします。

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