Microsoft .NET Framework 3.5 リリース ノート

1. システム要件

1.1. サポートされているアーキテクチャ

  • x86
  • x64
  • ia64 (Windows Server 2008)

    1.2. サポートされているオペレーティング システム

  • Microsoft Windows XP
  • Microsoft Windows Server 2003 / 2008
  • Windows Vista
  • Windows Server 2008

    1.3. ハードウェア要件

  • 最小 : 400 MHz の CPU、96 MB の RAM、解像度 800 x 600 で 256 色のディスプレイ
  • 推奨 : 1.0 GHz 以上の CPU、256 MB 以上の RAM、解像度 1,024 x 768 で High Color (32 ビット) のディスプレイ
  • 最大 500 MB のハード ディスク空き容量が必要

    2. 既知の問題

    2.1. インストール

    2.1.1. リリース バージョンをインストールする前に、プレリリース版などの、.NET Framework 3.5 の以前のバージョンをアンインストールします。

    プレリリース版などの、.NET Framework 3.5 の以前のバージョンがインストールされている場合は、それらをコントロール パネルの [プログラムの追加と削除] でアンインストールしてからインストールを実行する必要があります。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.1.2. .NET Framework 2.0 または .NET Framework 3.0 の構成ファイル(メディアに付属) をインストールしようとしたが、.NET Framework 2.0 または .NET Framework 3.0 Language Pack が既にインストールされている という警告が表示される

    以下のいずれかのファイルをインストールしようとすると、"次の更新プログラムはインストールされませんでした" というメッセージが表示されます。

    WCU\dotNetFramework\dotNetMSP\x64\NetFX2.0-KB936704-v6000-x64_RTM_en.msu
    WCU\dotNetFramework\dotNetMSP\x64\NetFX3.0-KB936705-v6000-x64_RTM_en.msu
    WCU\dotNetFramework\dotNetMSP\x86\NetFX2.0-KB936704-v6000-x86_RTM_en.msu
    WCU\dotNetFramework\dotNetMSP\x86\NetFX3.0-KB936705-v6000-x86_RTM_en.msu

    これは、該当する .NET Framework 2.0 または .NET Framework 3.0 の構成ファイルが既にインストールされているために発生します。
    これらのファイルは、.NET Framework 3.5 をインストールする際に内部的に使用されるものであり、手動でインストールする必要はありません。

    この問題を解決するには

    http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=96339 に記載されている手順を使用して、.NET Framework 3.5 をインストールします。

    2.1.3. Itanium アーキテクチャの Windows Server 2003 に .NET Framework 3.5 をインストールできない

    Itanium 64 ビット プロセッサ用の Windows Server 2003 に .NET Framework 3.5 をインストールしようとすると、"Microsoft .NET Framework 3.5 - インストールまたは修復する前に Microsoft .NET Framework 2.0 SP1 をインストールしてください" というエラー メッセージが表示されます。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。.NET Framework 3.5 は、Itanium 64 ビット プロセッサ用の Windows 2003 ではサポートされていません。

    2.1.4. Windows XP または Windows Server 2003 で、.NET Framework 3.5 のインストール時に IIS が正しく構成されない

    Windows XP または Windows Server 2003 では、IIS が既にインストールされていて、かつ IIS Admin サービスが無効になっていると、.NET Framework 3.5 のインストール時に IIS が正しく構成されません。

    この問題を解決するには

    .NET Framework 3.5 のインストール後に次の操作を行います。

    1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。
    2. 「cmd」と入力し、Enter キーを押します。
    3. 「sc config iisadmin start= auto」と入力し、Enter キーを押します。

    または

    1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックします。
    2. 「services.msc」と入力し、Enter キーを押します。
    3. 一覧の [IIS Admin Service] をクリックします。[スタートアップの種類] が [無効] になっている場合は、[IIS Admin Service] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。[スタートアップの種類] を [自動] に変更します。
    4. %WINDIR%\Microsoft.NET\Framework\v3.5\ で、「WFServicesReg.exe /c」を実行します (64 ビットのコンピュータでは、このパスは %WINDIR%\Microsoft.NET\Framework64\v3.5\ になります)。

    2.1.5. .NET Framework 3.5 の再インストール時に再試行のダイアログ ボックスが表示される

    .NET Framework 3.5 をインストールしてから再インストールすると、セットアップを閉じるように求める再試行のダイアログ ボックスが表示されることがあります。

    この問題を解決するには

    [再試行] ボタンをクリックして問題ありません。セットアップのインスタンスが既に実行されているため、通常はセットアップを続行できます。

    2.1.6. .NET Framework 3.5 Beta バージョン からリリース バージョンへのアップグレードに失敗する

    Windows に .NET Framework 3.5 Beta をインストールし、その後で .NET Framework 3.5 リリース バージョンにアップグレードするとします。このとき、事前に  Beta バージョンの .NET Framework 3.5, .NET Framework 3.0 SP1, .NET Framework 2.0 SP1 を削除していないと、.NET Framework 2.0 と .NET Framework 3.0 .NET Framework 3.5 のファイルが正しくアップグレードされないことがあります。

    この問題を解決するには

    1. Windows XP または 2003 の場合
      コントロールパネルの プログラムの追加と削除 を選択し、以下のプログラムを以下の順序でアンインストールします。
     - Microsoft .NET Framework 3.5 (プレリリース版) Language Pack - 日本語
     - Microsoft .NET Framework 3.5 (Pre-Release Version)
     - Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1 Language Pack - JPN
     - Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1
     - Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 Language Pack - JPN
     - Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1

     
    上記のプログラムをアンインストールした後、リリースバージョンの.NET Framework 3.5 をインストールします。

    2. Windows Vista の場合
     コントロール パネル の プログラムと機能 を選択し、以下のプログラムを以下の順序でアンインストールします。
     - Microsoft .NET Framework 3.5 (プレリリース版) Language Pack - 日本語
     - Microsoft .NET Framework 3.5 (Pre-Release Version) 

     続いて、[インストールされた更新プログラム] を使用して、次の KB をアンインストールします。

     - Microsoft Windows (KB935952) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB929300) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB935353) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB110806) の更新プログラム

     上記のプログラムをアンインストールした後、リリースバージョンの.NET Framework 3.5 をインストールします。

    なお、リリースバージョンの.NET Framework 3.5 のインストールを既に試した場合であっても、上記と同様の手順で.NET Framework 3.5, .NET Framework 3.0 SP1, .NET Framework 2.0 SP1 に関連するファイルをアンインストールした後に、再度リリースバージョンの.NET Framework 3.5 をインストールします。

    2.1.7. .NET Framework セットアップのダウンロードが失敗する

    2.1.7.1. 構成エラー

    このエラーは、BITS インターフェイスが登録されていない場合、またはレジストリ設定が破損している場合に発生します。

    この問題を解決するには

    - http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=b93356b1-ba43-480f-983d-eb19368f9047 から、BITS 2.0 にアップグレードします。

    または

    - Bitsadmin ツールを実行して BITS サービスを修復します。これを行うには、コマンド プロンプトで「bitsadmin /util /repairservice /force」を実行します。

    Bitsadmin ツールは、http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=49ae8576-9bb9-4126-9761-ba8011fabf38 からダウンロードできます。

    2.1.7.2. ネットワーク エラー

    これらのエラーは、次の理由によって発生する可能性があります。

    - ダウンロード サーバーに接続できない。
    - URL がサーバー上に見つからない。
    - サーバーが過負荷状態にある。
    - ゲートウェイまたはプロキシの設定が正しくない。
    - ネットワークが切断されている。
    - プロキシが HTTP 1.1 をサポートしていない。

    この問題を解決するには

    1. コンピュータがネットワークに接続されていることを確認します。場合によっては、セットアップを終了する必要があります。
    2. 次のいずれかの操作を行います。
    - プロキシ サーバーの設定を適切に行い、コンピュータがプロキシ サーバーを正しく解決できることを確認します。
    または
    - BITS 2.0 にアップグレードします。BITS 2.0 は、次の場所からダウンロードできます。
    http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=b93356b1-ba43-480f-983d-eb19368f9047

    2.1.7.3. ディスク エラー

    このエラーは、BITS サービスがファイルを作成できなかった場合、またはファイルに書き込むことができなかった場合に発生します。chkdsk.exe などの別のプログラムが実行中のため、ディスクがロックされ、BITS によるファイルへの書き込みが拒否された可能性があります。

    この問題を解決するには

    - ディスクをロックする可能性のある他のプログラムが実行されていないことを確認してから、ダウンロードを再試行します。

    または

    - コンピュータを再起動し、セットアップを再実行します。コンピュータがインターネットに接続されていることを確認します。

    2.1.7.4. プロキシ エラー

    次のいずれかのプロキシ関連のエラーが原因で、BITS サービスが失敗しました。

    - プロキシの設定が正しくない。
    - プロキシ サーバーで認証が必要。
    - コンピュータがプロキシ サーバーのアドレスを解決できない。

    この問題を解決するには

    - プロキシ サーバーの認証の資格情報を正しく設定し、セットアップを再起動します。

    または

    - プロキシ サーバーを HTTP 1.1 対応にアップグレードし、プロキシで暗黙の資格情報 (NTLM など) がサポートされていることを確認します。ネットワーク管理者に問い合わせることが必要な場合があります。

    または

    Internet Explorer のプロキシ設定を変更して、プロキシ サーバーを使用しないようにします。

    プロキシ サーバーを使用しないようにするには
    1. Internet Explorer の [ツール] をクリックし、[インターネット オプション] をクリックします。
    2. [接続] タブをクリックし、[LAN の設定] をクリックします。
    3. [プロキシ サーバー] の [LAN にプロキシ サーバーを使用する (これらの設定はダイヤルアップまたは VPN 接続には適用されません)] チェック ボックスをオフにし、[OK] をクリックします。
    4. もう一度 [OK] をクリックします。

    プロキシ サーバー設定の詳細については、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

    2.1.7.5. その他のエラー

    BITS サービスは、次のシナリオでは実行できません。

    - セーフ ブート モード。
    - Windows 2000 へのリモート デスクトップ接続。
    - "別のユーザーとして実行" コマンドを使用してセットアップをインストールする場合。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。これらのシナリオはサポートされていません。

    2.1.8. Windows XP または Windows Server 2003 から Windows Vista RTM にアップグレードすると、.NET Framework 3.5 の一部のコンポーネントがコンピュータ上に存在しなくなる

    Windows XP または Windows Server 2003 から Windows Vista RTM にアップグレードすると、.NET Framework 3.5 の一部のコンポーネントがコンピュータ上に存在しなくなります。

    この問題を解決するには

    1. .NET Framework 3.5 をアンインストールします。
    2. Visual Studio 2008 DVD または http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=333325FD-AE52-4E35-B531-508D977D32A6&displaylang=ja から .NET Framework 3.5 を再インストールします。

    2.1.9. Windows 2000 SP4 で .NET Framework 2.0 SP1 のセットアップが失敗し、"プロシージャ エントリ ポイント HeapSetInformation がダイナミック リンク ライブラリ KERNEL32.dll から見つかりませんでした" というエラー メッセージが表示される

    Windows 2000 SP4 で .NET Framework 2.0 SP1 のセットアップが失敗し、"プロシージャ エントリ ポイント HeapSetInformation がダイナミック リンク ライブラリ KERNEL32.dll から見つかりませんでした" というエラー メッセージが表示されます。

    この問題を解決するには

    http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=104408&clcid=0x411 から kb835732 をインストールします。

    2.1.10. .NET Framework のインストール中またはアンインストール中にダイアログがポップアップし、セットアップ プロセスを終了するように求められる

    .NET Framework 3.5、.NET Framework 3.0 Service Pack 1、および .NET Framework 2.0 Service Pack 1 のインストール中またはアンインストール中に、ダイアログがポップアップし、"セットアップを続行する前に、以下のアプリケーションを閉じてください" というメッセージが表示されます。

    このアプリケーションの一覧にセットアップ自体が含まれ、次のように表示されます。

    Microsoft .NET Framework 3.5 セットアップ

    セットアップ

    この問題を解決するには

    [無視] をクリックし、セットアップを続行します。

    2.1.11. "インストーラはエラーを検出しました: 0x8007177f。このコンピュータではファイルの暗号化が無効になっています" というエラー メッセージが表示される

    ドメイン内の Windows Vista コンピュータに更新プログラムをインストールしようとすると、エラー メッセージが表示されます。 エラー ログに記録されるメッセージは、"このコンポーネントのエラー コードは 6015" または "インストーラはエラーを検出しました: 0x8007177f。このコンピュータではファイルの暗号化が無効になっています" になります。

    この問題を解決するには

    http://support.microsoft.com/kb/933595 から入手できる更新プログラムを適用します。

    2.1.12. 印刷スプーラ サービスが実行されていない場合、インストールが失敗する

    XPSEPSC コンポーネントをインストールするには、印刷スプーラ サービスが "開始" 状態で実行されている必要があります。印刷スプーラ サービスが実行されていないと、XPSEPSC インストーラは失敗します。

    この問題を解決するには

    .NET Framework をインストールする前に、印刷スプーラ サービスを開始します。 この操作を行うには、次の手順を実行します。

    1. [スタート] ボタンをクリックして、[設定] をポイントします。次に、[コントロール パネル] をクリックし、[管理ツール] をダブルクリックします。

    2. [サービス] をダブルクリックし、[サービス (ローカル)] をクリックして選択します。[Print Spooler] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

    3. [開始] をクリックし、[OK] をクリックします。

    2.1.13. TFC が、適切な NET Framework 3.5 Language Pack をインストールしない。

    .NET Framework 3.5 がインストールされていないシステムに TFC をインストールすると、TFC インストーラが、TFC のインストール中に .NET Framework 3.5 コンポーネントをインストールします。 しかし、このインストール中に、適切な .NET framework 3.5 Language Pack がインストールされません。

    この問題を解決するには

    1. TFC のインストール後、UI 言語に対応する .NET Framework 3.5 Language Pack を手動でインストールします。 Language Pack は次のサイトでダウンロードできます。
    http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=c78987b9-97f4-455f-bee7-f6bfa4ad774e

    2. [言語の変更] ボックスの一覧で言語を選択し、ダウンロード ページに記載されたダウンロード手順に従って適切な言語バージョンをダウンロードします。

    2.2. アンインストール

    2.2.1. 64 ビットの .NET Framework 2.0 をアンインストールすると .NET Framework 1.1 が動作しなくなる

    .NET Framework 1.1 の元のリリースは 32 ビットです。また、.NET Framework 1.1 セットアップ プログラムには、64 ビット オペレーティング システムへのインストールをブロックする起動条件が含まれています。元のリリースの後、新しい 64 ビット オペレーティング システムに shim が追加され、この起動条件を回避して .NET Framework 1.1 をインストールできるようになりました。ただし、.NET Framework 1.1 は、64 ビット オペレーティング システムにインストールしたり、64 ビット オペレーティング システムに対応する新しいバージョンの .NET Framework (.NET Framework 2.0 など) と共存したりするようには設計されていないため、共存している .NET Framework のアンインストールのシナリオは正しく動作しない場合があります。

    次のシナリオは、64 ビット オペレーティング システムでは問題が発生する可能性があります。

    1. .NET Framework 1.1 および .NET Framework 1.1 日本語 Language Pack をインストールします。
    2. .NET Framework 2.0 および .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack をインストールします。
    3. .NET Framework 2.0 および .NET Framework 2.0 日本語 Language Pack をアンインストールします。

    このシナリオで .NET Framework 2.0 をアンインストールすると、.NET Framework 1.1 に必要なレジストリ エントリの一部が削除され、.NET Framework 1.1 が正しく動作しなくなります。.NET Framework 2.0 をアンインストールした後で、.NET Framework 1.1 を修復して必要なレジストリ値を復元する必要があります。

    この問題を解決するには

    次の操作を行います。

    1. .NET Framework 1.1 セットアップ パッケージ (dotnetfx.exe) をダウンロードします。
    2. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
    3. コマンド「<完全パス\dotnetfx.exe> /t:%temp% /c:"msiexec.exe /fvecms %temp%\netfx.msi"」を実行します。

    .NET Framework 1.1 を修復する手順は、.NET Framework 1.1 がインストールされているコンピュータ上にある %windir%\Microsoft.NET\Framework\v1.1.4322\1033\repairRedist.htm に記載されています。

    2.2.2. .NET Framework 2.0 SP1 または .NET Framework 3.0 SP1 をアンインストールできない

      .NET Framework 3.5 をアンインストールする前に .NET Framework 2.0 SP1 または .NET Framework 3.0 SP1 をアンインストールしようとすると、アンインストールに失敗します。
      これは、
    .NET Framework 3.5 を動作させるためには .NET Framework 2.0 SP1 および .NET Framework 3.0 SP1 がインストールされている必要があり、このような仕様になっています。

    この問題を解決するには

        .NET Framework 2.0 SP1 または .NET Framework 3.0 SP1 を 単体でアンインストールすることはできません。
       
    .NET Framework 3.5 を含めてこれらのコンポーネントをアンインストールするには、以下の順序でアンインストールします。

    1. Windows XP または 2003 の場合
      コントロールパネルの プログラムの追加と削除 を選択し、以下のプログラムを以下の順序でアンインストールします。
     - Microsoft .NET Framework 3.5 Language Pack - 日本語
     - Microsoft .NET Framework 3.5
     - Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1 Language Pack - JPN
     - Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1
     - Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1 Language Pack - JPN
     - Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1

    2. Windows Vista の場合
     コントロール パネル の プログラムと機能 を選択し、以下のプログラムを以下の順序でアンインストールします。
     - Microsoft .NET Framework 3.5 Language Pack - 日本語
     - Microsoft .NET Framework 3.5

     続いて、[インストールされた更新プログラム] を使用して、次の KB をアンインストールします。
     - Microsoft Windows (KB935952) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB929300) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB935353) の更新プログラム
     - Microsoft Windows (KB110806) の更新プログラム

    2.3. 製品の問題

    2.3.1. 一般的な問題

    2.3.1.1. [プログラムの追加と削除] の [サポート情報] ダイアログ ボックスを使用して .NET Framework 3.0 SP1 を修復すると、製品のインストール元のパスを指定するように要求される

    [プログラムの追加と削除] の [サポート情報] ダイアログ ボックスを使用して .NET Framework 3.0 SP1 を修復すると、製品のインストール元のパスを指定するように要求されます。

    この問題を解決するには

    [プログラムの追加と削除] の [変更] ボタンを使用して .NET Framework 3.0 SP1 を修復します。

    2.3.1.2. ASMX トレースを有効にすると SqlString を正しくシリアル化できない

    SqlString のインスタンスを送信または受信する ASP.NET Web サービスに対して ASMX トレースを有効にすると、実行時に ArgumentOutOfRangeException エラーが発生します。

    この問題を解決するには

    ASP.NET Web サービスに対して ASMX トレースを無効にします。

    2.3.1.3. .NET Framework 3.5 に含まれる System.Management.Instrumentation.dll の COM 登録が不適切で、実際には 3.5.0.0 のバージョンが 2.0.0.0 と認識される

    WMI (Windows Management Instrumentation) クライアントにおいて、WMI Provider Extensions インフラストラクチャを利用する WMI プロバイダに実装された機能を使用しようとすると、"プロバイダによる読み込みエラーです" というエラーが発生します。これは、ダイナミック リンク ライブラリ (DLL: Dynamic-Link Library) が不適切に登録されていることが原因です。.NET Framework 3.5 のインストール中に System.Management.Instrumentation.dll が正しく登録されていないため、この DLL に実装されたクラスを COM クライアントが使用できるようになりません。

    この問題を解決するには

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。
    2. [Microsoft Visual Studio 2008] をクリックし、[Visual Studio Tools] をクリックします。
    3. Windows Vista より前の Windows オペレーティング システムでは、[Visual Studio 2008 コマンド プロンプト] をクリックしてコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。Windows Vista 以降のオペレーティング システムでは、[Visual Studio 2008 コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックして、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
    4. コマンド プロンプトで、「regasm %systemdrive%\program files\reference assemblies\microsoft\framework\v3.5\system.management.instrumentation.dll」と入力し、Enter キーを押します。

    メモ : WMI Provider Extensions テクノロジ (.NET Framework 3.5 を含む) を利用する WMI プロバイダを作成している開発者は、プロバイダをインストールする前に、System.Management.Instrumentation.dll が正しく登録されているかどうかを確認し、必要に応じて登録を修正する必要があります。正しく登録されていない場合、プロバイダのエラーが発生します。この DLL を正しく登録する方法については、http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=103794 の手順で説明されています。

    2.3.1.4. ASP.NET で、実行時に LinqDataSource から System.Security.SecurityException がスローされる

    .NET Framework 3.5 セットアップでは、その処理の一部として、既定の構成ファイルである web_mediumtrust.config と web_hightrust.config にいくつかのアクセス許可が追加されます。これらの更新は、中程度の信頼および高い信頼の設定で LinqDataSource を使用できるようにするために必要です。

    カスタム信頼の構成ファイルは、インストーラでは検出できないため、手動で更新する必要があります。信頼設定が更新されていない場合、LinqDataSource コントロールから "System.Security.SecurityException: 型 'System.Security.Permissions.ReflectionPermission, mscorlib, Version=2.0.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089' のアクセス許可の要求に失敗しました" というランタイム例外が発生することがあります。

    この問題を解決するには

    1. 信頼構成ファイルを開きます。通常、このファイルは %WINDIR%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\CONFIG\ にインストールされています。
    2. このファイルで、次の 2 か所を変更します。
    - <SecurityClasses> 要素内に、新しいセキュリティ クラスを入れ子のエントリとして追加します。次のようにします。

     

                        <SecurityClasses>

                                   ....

                                                    <!-- this SecurityClass section is the work around for the compilation issue -->

                                                    <SecurityClass

                                                                    Name="ReflectionPermission"

                                                                    Description="System.Security.Permissions.ReflectionPermission,

                                                                    mscorlib,

                                                                    Version=2.0.0.0, Culture=neutral,

                                                                    PublicKeyToken=b77a5c561934e089"

                                    />

                        </SecurityClasses>

                                                   

    - <NamedPermissionSets> セクションで、ASP.NET の <PermissionSet> 内に、リフレクション アクセス許可の <IPermission> 要素を入れ子にして追加します。次のようにします。

     

                      <NamedPermissionSets>

                        

                               <PermissionSet

                                      class="NamedPermissionSet"

                                      version="1"

                                     Name="ASP.NET">

                                     ...

                      <!-- this IPermission section is the work around for the reflection issue -->

       <IPermission
                                class="ReflectionPermission"
                                          version="1"
                                          Flags="RestrictedMemberAccess"
                        />

      </PermissionSet>

      ...

     

      </NamedPermission>

     

    3. ファイルを保存して閉じます。

    2.3.1.5. Windows XP で、NET Framework 2.0、.NET Framework 3.0、または .NET Framework 3.5 にアップグレードすると、現在のユーザーにおける既存のマネージ コントロールの URL 動作が上書きされる

    .NET Framework 2.0 または .NET Framework 3.0 から .NET Framework 3.5 にランタイムをアップグレードすると、現在のユーザーにおける既存のマネージ コードの URL 動作が、既定の設定で上書きされます。たとえば、ユーザーが "無効" に設定していた URL 動作が、既定の "有効" にリセットされる可能性があります。

    影響を受ける URL 動作として、"Authenticode で署名しないコンポーネントを実行する" と "Authenticode で署名したコンポーネントを実行する" の 2 つが確認されています。

    この動作は Windows XP で発生しますが、Windows 2003 および Windows Vista では発生しません。

    この動作は、.NET Framework 1.1 から .NET Framework 2.0 へのアップグレード時にも発生します。

    この問題を解決するには

    .NET Framework のアップグレード後に、ユーザーが手動で URL 動作を再設定する必要があります。

    2.3.1.6. Internet Explorer セットアップによるインストール中に、URL 動作 "マニフェストがあるコンポーネントのアクセス許可" が "無効" から "安全性 - 高" にリセットされる

    Internet Explorer 6 を Internet Explorer 7 にアップグレードするとき、URL 動作 "マニフェストがあるコンポーネントのアクセス許可" が "無効" に設定されていると、"安全性 - 高" (既定値) に変更されます。Internet Explorer 7 セットアップでは、この URL 動作が既定値から変更されているかどうかを検出できないため、URL 動作は既定値にリセットされます。既定の "中-高" のセキュリティ設定は、以前にユーザーが選択していた設定よりも制限が弱い可能性があるため、注意が必要です。

    この問題を解決するには

    アップグレード後に、ユーザーが手動で URL 動作を再設定する必要があります。

    2.3.2. Windows Communication Foundation (WCF)

    2.3.2.1. メッセージ セキュリティのコントラクト要件が署名のみになっている wsHttpBinding で、非準拠のメッセージが生成される

    WCF は、wsHttpBinding バインディングでメッセージ セキュリティが使用されるたびに、サービスのセキュリティ ポリシーに <sp:EncryptSignature> アサーションを出力します。WCF をセキュリティ ポリシーの指定に準拠させるためには、サービス全体のコントラクトが ProtectionLevel.Sign または ProtectionLevel.None に設定されている場合に、コントラクトの操作メッセージ (ユーザー名トークンなど) で暗号化されていなければ、<sp:EncryptSignature> アサーションを出力しないようにすることが必要です。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.3.2.2. HTTPS および構成済みの MEX エンドポイントの使用時に相対的な externalMetadataLocation を解決できない

    WCF サービスに対する HTTPS 経由のメタデータ発行が、相対的な ExternalMetadataLocation を持つ ServiceMetadataBehavior によって構成されている場合、構成済みのメタデータ交換 (MEX: Metadata Exchange) エンドポイントが存在すると、メタデータ要求を解決できません。このとき、"構成ファイルの serviceMetadata セクションにある externalMetadataLocation 属性または ExternalMetadataLocation プロパティを介して ServiceMetadataBehavior に渡された URL は、相対 URL であったため、この URL を解決するためのベース アドレスがありません" という例外メッセージが表示されます。

    この問題を解決するには

    WCF サービスから、構成済みの MEX エンドポイントをすべて削除します。

    2.3.2.3. 動作の変更 : SSL 証明書の検証と証明書のパス

    以前のリリースでは、IIS またはその他の Web サーバーが HTTPS を使用するように構成され、かつ、実際のサーバー証明書ではなくサーバー証明書のパス全体を交換するように構成されていると、ローカル証明書ストアに中間 CA 証明書が存在しない場合に、WCF クライアントがサーバーの証明書を有効と認識しないことがありました。.NET Framework Version 3.5 では、サーバー証明書の検査で WCF が証明書のパスを処理するようになっています。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策は必要ありません。

    2.3.3. Windows Presentation Foundation (WPF)

    既知の問題はありません。

    2.3.4. Windows Workflow Foundation (WF)

    2.3.4.1. 非パブリックの拡張メソッドを Workflow Foundation ルールで使用できない

    ワークフロー プロジェクトに定義されている非パブリックの拡張メソッドは、Workflow Foundation ルールの一部として使用することはできません。

    この問題を解決するには

    拡張メソッドをパブリックにします。

    3. 関連するリンク

    3.1. Visual Studio 2008 リリース ノート : http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102508

    3.2. Visual Studio 2008 Express Editions リリース ノート : http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102509

    3.3. MSDN Library for Visual Studio リリース ノート : http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=102512

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