この修正プログラムによって、Windows 2000 Server と Windows 2000 Advanced Server に存在する「NetMon のプロトコル解析」という脆弱性 が修正されます。ネットワーク モニタ (以下 NetMon) はネットワーク トラフィックの監視に使用する管理ツールです。管理者が監視しているネットワークから形式不良のデータが送信されてバッファ (コンピュータ上の一時的なデータの格納領域) がオーバーランし、NetMon が使用できなくなるか、送信者が送信したコードを管理者の制御下にあるコンピュータで実行される可能性があります。今すぐダウンロードして、悪意のあるユーザーがコンピュータのバッファをオーバーフローさせることができないようにしてください。
注 「NetMon のプロトコル解析」という脆弱性には、SMS 1.2 と SMS 2.0、Windows NT 4.0 Server と Windows NT 4.0 Server, Enterprise Edition、および Windows 2000 Server と Windows 2000 Advanced Server に対して、4 種類の修正プログラムがリリースされています。SMS 1.2 または 2.0 用の修正プログラムは、オペレーティング システムに関わらず、SMS 1.2 または 2.0 を実行しているコンピュータに対して適用してください。SMS を実行していなくて、脆弱性の影響を受けるサーバーを使用している場合は、オペレーティング システム用の修正プログラムを適用してください。Netmon は、Windows NT 4.0 Server、Windows NT 4.0 Server, Enterprise Edition、Windows 2000 Server、および Windows 2000 Advanced Server の一部として出荷されています。Windows NT 4.0 Workstation および Windows 2000 Professional は、SMS をインストールしていない限り、この脆弱性の影響はありません。
この脆弱性の詳細については、セキュリティ情報の MS00-083 を参照してください。