Windows 98 Service Pack 1 (Outlook Express 4.01 Service Pack 2)
Windows 98 用の修正プログラムと西暦 2000 年問題の修正プログラムを含んでいます。
この Service Pack で修正される西暦 2000 年問題、およびシステム機能の修正プログラムに関する詳細については、下記の一覧を参照してください。この一覧に含まれる修正プログラムがすべて必要であるとは限りません。Windows Update によって、必要な修正プログラムだけが自動的にインストールされます。
この修正プログラムは、Windows 98 で Outlook Express 4.01 Service Pack 2 を実行しているコンピュータに対して適用されます。
このアップデートのインストール後は、何も実行する必要はありません。
アンインストールすることはできません。
西暦 2000 年問題 :
- コントロール パネルの [地域] の設定 - [コントロール パネル] の [地域] で 2 桁で年を表示するように設定していると、1 度に 2 桁しか受け付けられないため、日付と時刻の機能が日時を正しく返しません。
- Microsoft Wallet - 2.1.0.1383 以前のバージョンでクレジット カードの有効期限を入力する場合、西暦 2000 年以降の日付が正しく認識されず、有効期限を入力できなくなることがあります。たとえば有効期限を "5/01" と入力すると、現在の年の 5 月 1 日と解釈されてしまいます。
- Java virtual machine - Sun Microsystems Java Development Kit (バージョン 1.1.1 から 1.1.5 まで) の Java virtual machine に関連した西暦 2000 年問題が報告されています。たとえば、java.txt.SimpleDateFormat class library を使用している Webサイトの Java コンテンツ上で、4 桁で年を入力しても下 2 桁しか認識されません。
- ダイヤラのログ - ダイヤラを使用して電話をかける場合は、作成されるログ ファイルに通話を行った年が正しく表示されません。
- コントロール パネルの [日付と時刻] - コントロール パネルの [日付と時刻] を開いてうるう年の 2 月 29 日に日付を設定し、上下ボタンを使用して年を変更すると、うるう年でなくとも 2 月 29 日が表示されることがあります。
- ワードパッドで作成した文書のカスタム プロパティ - ワードパッドで作成した文書ファイル (D0C 形式ファイル) で [プロパティ] をクリックし、[カスタム] タブで日付を入力、表示した際、2000 年の 下 2 桁 ("00") の入力しか認識されないことがあります。この場合、上 2 桁は 19 (1900 年代) として認識されます。また、日本を含む極東地域のタイム ゾーンを選択している場合に、西暦 2000 年を入力すると、日付そのものが正しく表示されなくなることがあります。
- 日付の変更 - 日付が変わる瞬間にシステムを起動すると、システム時計が不正確な日付と時間を表示することがあります。この問題が発生するのは非常にまれです。
- IP アドレス取得日のずれ - 西暦 2000 年 3 月 1 日以降に LAN へログオンして [ファイル名を指定して実行] から Winipcfg を実行した場合、または DOS VM から Ipconfig を実行した場合、DHCP クライアントは IP アドレスを取得した日付として、実際よりも 1 日早い日付をレポートします。
- Data access component を利用したプログラム - ADO または OLE DB を利用してコードを作成し、adDate、adDBDate、Dbtype_Filetime などの data access component を使用したときに、区切り記号としてピリオドを使用したインターナショナルな日付形式を選択して 60 年未満の年を指定すると、日付が時刻と置き換わってしまうことがあります。
- Microsoft Foundation Class Library -
西暦 2000 年以降、COleDateTime 関数を使用するプログラムは日付を適切に区切って解釈しないことがあります。
- DOS XCOPY - リアル モードで XCOPY を /D:(日付) オプションを付けて使用すると、80 年から 99 年以外の 2 桁の年を受け付けません。「間違った日付です」というメッセージが表示されます。プロテクト モードで Windows から XCOPY を使用すると、2 桁の年は認識されますが、20 世紀の日付として認識されます。たとえば、"02/05/01" は "02/05/1901" と認識されます。
修正されたシステム機能 :
- アクティブ アクセシビリティ
Microsoft® アクティブ アクセシビリティ オプション使用時の配色に関する問題を解決します。
- スタンバイから復帰時に USB デバイスが認識されない
スタンバイ状態中にユニバーサル シリアル バス (USB) デバイスを Windows 98 コンピュータに接続した場合は、コンピュータは実行を再開しません。スタンバイ状態が継続します。また、実行を再開しても、USB デバイスを認識しない可能性があります。
- バルク転送 URB が 64 バイトを越えて指定できる
ユニバーサル シリアル バス (USB) 1.00 仕様では、バルク転送は 4、8、16、32、または 64 バイトに定義されています。しかし、_URB_BULK_OR_INTERRUPT_TRANSFER の TransferBufferLength フィールドではそれよりも大きなバイト サイズを指定できます。USB 仕様では、ポート ドライバ レベルのバルク転送サイズを最大 64 バイトに限定しています。
- プラグ アンド プレイ ネットワーク アダプタを使用しているコンピュータが検出されない
プラグ アンド プレイ ネットワーク インターフェイス カード (NIC) をインストールしてある Windows 95 コンピュータを Windows 98 へアップグレードした後、そのコンピュータはネットワーク上のほかのコンピュータの [ネットワーク コンピュータ] で見つからないことがあります。
- ネットワークによる確認を必要とするシステム ポリシーが機能しないことがある
Windows のアクセスに、ネットワークによる確認を必要とするシステム ポリシーを使用している場合に、ネットワークによりアカウントが確認されていないユーザーでも、デスクトップにアクセスできる可能性があります。
- 49.7 日後にコンピュータが応答しなくなる
49.7 日間、1 度も再起動することなく稼動させると、Windows 98 コンピュータは応答しなくなる (ハングアップする) 可能性があります。これは、Vtdapi.vxd ファイルの時間アルゴリズムの問題が原因です。
- スペインおよびイタリアのダイヤルアップ規則が新しくなったために TAPI を更新する必要がある
1998 年 4 月 3 日より、スペインへのダイヤルアップ方法が新しくなりました。以前の方法は 1998 年 6 月 5 日で使用できなくなりました。そのため、Windows 98 を実行していて、現在のダイヤルアップ先がスペインまたはイタリアの場合は、長距離のダイヤルアップが正しくできない可能性があります。