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このドキュメントでは、Microsoft BizTalk Server 2000 の Service Pack 1a (SP1a) について説明します。SP1a は、BizTalk Server 2000 のすべてのエディションに適用されます。SP1a は、BizTalk Server の以前の QFE (Quick Fix Engineering) 修正プログラムまたは Service Pack (SP) が適用されたすべての環境にインストールすることができます。
重要
BizTalk Server グループ内のすべてのコンピュータは同じバージョンの BizTalk Server を実行する必要がある
追跡データベースのメンテナンスを行うためのインストールに関する追加説明
オーケストレーション データベースのメンテナンスを行うためのインストールに関する追加説明
BizTalk Server Configuration Assistant:BizTalk Server 2000 を配置するツール
MDAC 2.6 をインストールして DBCS 文字の破損を回避する
階層をネストしている階層レベルはレベルの順序を省略することはできない
SQL Server が未定義のエラーとタイムアウト エラーを生成する
EDIFACT パーサー/シリアライザは UNOA 構文識別子を使用して DBCS 文字を処理する
BizTalk オーケストレーション デザイナと Visio 2002 との文字互換性に関する問題を修正する
BizTalk Server 2000 がクラスタ上の SQL Server と通信する際にセットアップとメッセージ サービスが異常終了する
BizTalk マッパーは送信元から送信先への直接リンクに必要な属性または要素が存在するかどうかを確認してから XSLT を生成する
MSXML 3.0 Service Pack 1 を再インストールする
このセクションでは、BizTalk Server 2000 SP1a に含まれているアップデートと変更点の概要を説明します。アップデートと変更点には、以下の項目が含まれますが、以下の項目に限定されているわけではありません。
SP1a で修正された項目に関する詳細については、次の Microsoft サポート技術情報文書を参照してください。
注
BizTalk Server 2000 SP1a は次のいずれかからインストールできます。
—または—
下記のそれぞれのインストール手順を確認後、どちらかのインストール方法を選択してください。
注意
利用可能なダウンロードが、タイトルで並べ替えられ、表形式で表示されます。
注
セットアップ プログラム BTS2000_SP1a_JA.EXE と共に、アンインストール プログラム BTS2000_SP1a_UNINSTALL_JA.EXE もダウンロードできます。BTS2000_SP1a_UNINSTALL_JA.EXE を実行することで、BizTalk Server Service Pack 1a だけをアンインストールし、BizTalk Server 製品版がインストールされた状態に戻すことができます。詳細については、「SP1a をアンインストールするには」 を参照してください。
たとえば :InterchangeSQ
—または—
Microsoft SQL Server 2000 をインストールしている場合は、[クエリ] メニューから [データベース変更] をクリックします。
たとえば :InterchangeSQ
—または—
Microsoft SQL Server 2000 をインストールしている場合は、[クエリ] メニューから [データベース変更] をクリックし、手順 4 を続行します。
BizTalk Server 2000 SP1a がインストールされたことを確認するには、BizTalk Server 2000 をインストールしたディレクトリ内の任意の DLL (setupex.dll を除く) のファイル プロパティを表示します。
注
BizTalk Server グループを使用している事例で SP1a をアンインストールするには、次の手順を完了する必要があります。
注
SP1a のインストールの削除が、正常に続行されます。
プロセス <p_setup.cmd> 作成エラーです。原因 : 指定されたファイルが見つかりません。
Microsoft Windows 2000 Service Pack 2 (SP2) は、BizTalk Server 2000 SP1a を公式にサポートしています。BizTalk Server 2000 SP1a は Microsoft Windows 2000 SP1 上で実行できますが、Microsoft Windows 2000 SP2 は BizTalk Server 2000 の動作上の問題を解決するので Microsoft Windows 2000 SP2 にアップグレードすることを強く推奨します。
次のソフトウェアが推奨されていますが、BizTalk Server 2000 SP1a を実行するために必須というわけではありません。
ここでは、変更されたサンプル ファイルの一覧を示します。
注
BizTalk Server グループを使用しているシナリオで SP1a を適用するには、次の手順を完了する必要があります。
重要
SP1a には、追跡データベースのメンテナンスを行うユーティリティが含まれています。SP1a をインストールすると、適切なファイルが \Program Files\Microsoft BizTalk Server\Setup フォルダにコピーされます。ただし、このユーティリティをアクティブにするための追加手順が必要です。これらのユーティリティを使用する場合は、このセクションの指示に従う必要があります。
BizTalk Server のインストールで、インターチェンジやドキュメントを追跡しない場合、およびこの BizTalk Server Service Pack に含まれている SQL スクリプトを使用して追跡データベースのアーカイブや削除を行わない場合は、このセクションを省略できます。
追跡データベースのメンテナンスを行うユーティリティをインストールするには、次の手順を完了する必要があります。
上記で説明した各手順の詳しい説明については、次のトピックの対応する手順を参照してください。
重要
注
アーカイブ追跡データベースをホストするサーバーで次の手順を実行します。
—または—
Microsoft SQL Server 2000 をインストールしている場合は、[クエリ] メニューから [データベース変更] をクリックします。
注
追跡データベースをホストする SQL Server で次の手順を実行します。
たとえば :InterchangeDTA
—または—
SQL Server 2000 をインストールしている場合は、[クエリ] メニューから [データベース変更] をクリックします。
たとえば :InterchangeDTA
注
次の例は、リンク サーバーを構成するためのサンプル SQL ステートメントです。この例では、"Seattle2" という名前のリモート データベース サーバーがローカル SQL Server に対するリンク サーバーです。
EXEC sp_addlinkedserver N'Seattle2', N'SQL Server'
次の例は、ローカルおよびリモートのリンク SQL Server 間のシステム管理者 (sa) ログイン マッピングを作成するためのサンプル SQL ステートメントです。この例は、リモート sa ログイン パスワードが "abc123" であると仮定しています。
EXEC sp_addlinkedsrvlogin '<リモート SQL Server の名前>', 'FALSE', 'sa', 'sa', 'abc123'
重要
注
重要
追跡データベースをホストする SQL Server で次の手順を実行します。これは、上記の手順で構成したのと同じサーバーです。このセクションの手順を実行する前に、SQL Server Agent サービスが実行されていることを確認してください。SQL Server Agent サービスが実行されていない場合、クエリの実行時にエラーが発生します。
スクリプトが、dta_purge_old_records という名前のストアド プロシージャを作成します。スクリプトが、"Archive and Purge BizTalk Tracking database:<追跡データベースの名前>" という名前の SQL エージェント ジョブを作成します。既定では、SQL エージェント ジョブは有効に設定されていません。
以下に、dta_purge_old_records ストアド プロシージャに渡す入力パラメータを構成するためのいくつかの例を示します。このストアド プロシージャの構文および引数の詳細については、この Readme の後半にある「追跡データベース ストアド プロシージャの使用方法」を参照してください。
USE InterchangeDTA
EXEC dta_purge_old_records 1, 24, 1,0
USE InterchangeDTA
EXEC dta_purge_old_records 2, 1000, 0, 1, N'<SQL Server の名前>', N'<アーカイブ追跡データベースの名前>'
変更が保存され、SQL Server エージェント ジョブが有効になります。
注
SP1a には、オーケストレーション データベースのメンテナンスを行うユーティリティが含まれています。Service Pack をインストールすると、適切なファイルが \Program Files\Microsoft BizTalk Server\Setup フォルダにコピーされます。これらのユーティリティを使用する場合は、次の手順を実行する必要があります。
BizTalk Server Service Pack に含まれている SQL スクリプトを使用してオーケストレーション データベースを削除しない場合は、このセクションを省略できます。
注
たとえば :XLANG
—または—
SQL Server 2000 をインストールしている場合は、[クエリ] メニューから [データベース変更] をクリックします。
たとえば :XLANG
注
このトピックでは、SP1a のリリースに関するその他の関連情報を説明し、BizTalk Server 2000 ヘルプ内のドキュメントに対する修正事項を提供します。
SP1a をインストールした後、BizTalk Server 2000 を分散環境で使用できるかどうかを判断するために、BizTalk Server 2000 を Microsoft Active Directory に公開できます。たとえば、どのコンピュータが BizTalk Server 2000 を実行しているのかを知る必要がある場合があります。BizTalk Server 2000 を Active Directory に公開することによって、これを判断できます。
たとえば :コマンド プロンプトで「cd \Program Files\Microsoft BizTalk Server\Setup」と入力し、Enter キーを押します。
注
コンピュータから BizTalk Server 2000 を削除する場合、Active Directory からその登録情報が自動的に削除されません。Active Directory にクエリしたときに、BizTalk Server 2000 が動作しているコンピュータのみが正しく認識されるように、コンピュータの登録を削除する必要があります。
たとえば :コマンド プロンプトで「cd \Program Files\Microsoft BizTalk Server\Setup」と入力し、Enter キーを押します。
BizTalk Server 2000 ヘルプで、「解析プロパティの設定」セクションの表内のテキストに次の修正事項があることに注意してください。「標準 :[Custom] "構造" プロパティ:[区切り記号] :」サブセクションの「[解析] プロパティ ページ :ルート ノードまたはレコードのプロパティ」の表の、「改行の追加」行に対する値列は次のように表示される必要があります。
次のオプションのいずれかを選択します。
「標準 :[Custom] "構造" プロパティ:[位置指定] :」サブセクションの「[解析] プロパティ ページ :ルート ノードまたはレコードのプロパティ」の表の、「改行の追加」行に対する値列は次のように表示される必要があります。
次のオプションのいずれかを選択します。
ランタイム ディクショナリに、called src_filename および src_filepath と呼ばれる 2 つのキーが追加されており、これらはドキュメントが配信されるときにそのドキュメントにファイル名を供給します。ファイル受信関数の呼び出し、またはファイル名を指定した Submit 呼び出しが行われると、サーバーがこれらのキーの値を設定します。ファイル名は、ドキュメントが存在している間は利用できます。アプリケーション統合コンポーネント (AIC) がこれらのプロパティを必要とする場合は、ディクショナリから抽出できます。これらのキーは、%document_name% および %tracking_id% のような、ワイルドカード文字 %src_filename% および %src_filepath% としても公開されます。
注
たとえば :
送信されるファイル名が c:\temp\myfile.txt
の場合、ワイルドカード パラメータを次のように設定します。
%src_filepath% = "c:\temp" (末尾の円記号がありません)
%src_filename% = "myfile.txt"
元のファイル名を再構成するには、ワイルドカード文字を次のように使用する必要があります。
%src_filepath%\%src_filename%
円記号で、2 つのフィールドを区切る必要があります。詳細については、次の注を参照してください。
たとえば、c:\SourceFile にソース ファイルがある場合は、ワイルドカード %src_filepath% = "c:"
および %src_filename%
= "SourceFile"
を使用することにより、このファイルは c:\WINNT\System32\SourceFile または c:\SourceFile に存在することになります。どちらを指すことになるかは、プロセスのカレント ディレクトリによって異なります。
XDR スキーマを XSD スキーマに変換するには、アップデートされた XSLT スタイル シートをダウンロードおよび実行する必要があります。
注
次の表は、BizTalk Server 2000 のキーボードのショートカットを説明しています。
ユーザー インターフェイス | キー | 用途 |
BizTalk エディタ | Shift+ プラス記号 (+) (NumLock キーが有効な状態で、Shift キーを押しながらテンキーの + キーを押します。) | フォーカスが右側のペインの名前空間データ シート上にある場合に、新しいカスタム コメントを追加します。 |
BizTalk エディタ | Tab キー | [新しいドキュメント仕様] ダイアログ ボックスの右上にあるボタンにアクセスします。 |
BizTalk エディタ | Shift+F10 | 強調表示されたアイテムのショートカット メニューを開きます。 |
BizTalk エディタ | Ctrl+Shift+R | ドキュメント仕様に新しいレコードを挿入します。日本語バージョンのユーザー インターフェイスでは、これらのキーがショートカットとして表示されますが、実際に機能するキー操作は、Shift キーを押しながら R キーを押す操作です。これは次のバージョンで修正されます。 |
BizTalk エディタ | Ctrl+Shift+F | ドキュメント仕様に新しいフィールドを挿入します。日本語バージョンのユーザー インターフェイスでは、これらのキーがショートカットとして表示されますが、実際に機能するキー操作は、Shift キーを押しながら F キーを押す操作です。これは次のバージョンで修正されます。 |
BizTalk マッパー | 方向キー | [グリッドのプレビュー] ウィンドウでフォーカスを移動します。 |
BizTalk マッパー | Shift+F10 | 強調表示されたアイテムのショートカット メニューを開きます。 |
BizTalk マッパー | Tab キー | [送信元仕様の種類の選択] ダイアログ ボックスの右上にあるボタンにアクセスします。 |
次の表は、キーボードのショートカットがない操作を説明しています。操作を実行するには、マウスキー機能を使用する必要があります。
ユーザー インターフェイス | 操作 |
BizTalk エディタ | 移動、ドラッグ アンド ドロップ、ノードのコピー |
BizTalk マッパー | 移動、Functoid の選択、Functoid のドラッグ アンド ドロップ、リンク |
このセクションには、BizTalk メッセージ サービスに関する重要なアップデートが含まれています。
メッセージ キューの場所を指定するときには、有効な名前の書式から任意の書式を使用できます。次の一覧は、メッセージ キューの指定に有効な名前の書式の例です。
注
BizTalk Server 2000 のインストールと共に Microsoft XML (MSXML) Parser Version 3.0 を使用することを強くお勧めします。さらに、"互換モード" で MSXML パーサーを使用することをお勧めします。XMLINST.exe をインストールして "置換モード" で動作するように MSXML パーサーを構成すると、BizTalk Server 2000 で問題が発生することがあります。たとえば、BizTalk エディタや BizTalk マッパーを起動できない場合があります。XMLINST.exe を使って、またはレジストリ キーを変更することによって、"置換モード" で動作するように MSXML パーサーを構成した場合は、BizTalk Server 2000 のインストールはサポートされません。
次の手順は、現在 MSXML パーサーを "置換モード" で動作するように構成している場合に、"互換モード" で動作するように MSXML パーサーを構成する方法を説明しています。
XMLINST.exe の使用に関する詳細については、Microsoft サポート技術情報の次の文書を参照してください。「[PRB] 運用サーバでの Xmlinst.exe 実行後に発生するアプリケーションエラー」(http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/JP278/6/36.htm)。
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 件名の既定値は、<Tracking_ID> から <document_name>-<Tracking_ID> に変更されました。これにより、ドキュメント定義名に基づいてドキュメントの経路を選定できます。
SMTP 件名の既定の値を変更するには、次の手順を実行します。
チャネルのプロパティ ウィザードが起動します。
変更が保存されます。
注
HTTP および HTTPS (Hypertext Transfer Protocol Secure) トランスポート サービスに対するプロキシ ユーザー名およびパスワードを構成できます。
チャネルのプロパティ ウィザードが起動します。
BizTalk エディタでサポートされている X12 シンタックス (スキーマのルート ノードの [参照] タブで標準=X12 の場合を示す) の時刻形式は、HHMMSSDD です。
1 秒の 10 分の 1 または 100 分の 1 までの時間を表したい場合、この Readme の後半にある「新しいカスタム日付/時刻形式を BizTalk エディタで適用するには」トピックで説明されているカスタム日付/時刻データ型を使用します。
この形式を使用する場合、上記で一覧した入力範囲の制限を満たす桁数は、4、6、7、または 8 です。つまり、時刻形式で HHMMSSDD を指定することは、データが HHMM、HHMMSS、HHMMSSD、または HHMMSSDD のいずれかと一致する必要があります。HHMMSSD 形式はカスタム日付/時刻データ型のオプション一覧には表示されませんが、HHMMSSDD を選択して [宣言] タブの最大値プロパティを 7 に設定するとこの形式を指定することができます。
実行中に仕様またはイベント ログを検証すると、[警告] ウィンドウにエラーが表示されます。
新しいカスタム日付/時刻データ型が BizTalk エディタで利用できます。この日付/時刻データ型を利用すると、HHMMSSDD 形式で日付と時刻の情報を送信することができます。この時刻形式の詳細については、上記のトピック「X12 でサポートされている時刻形式」を参照してください。
ドキュメント仕様を開く方法の詳細については、BizTalk Server 2000 ヘルプの「仕様を開く」を参照してください。
警告メッセージが表示されます。
新しいカスタム日付/時刻データ型が適用されます。
重要
実行中に仕様またはイベント ログを検証すると、[警告] ウィンドウにエラーが表示されます。
注
送信された日付と時刻が 8 文字未満の場合、X12 パーサーおよびシリアライザは、カスタム日付/時刻データ型を左から右に読み取り、エラーを返しません。たとえば、次の日付と時刻データは有効です。
BizTalk エディタには、数値のカスタム日付型に利用できる新しいプロパティ、カスタム最大値があります。このプロパティは、数値フィールドにピリオド、ハイフンなどを使用できます。
ドキュメント仕様を開く方法の詳細については、BizTalk Server 2000 ヘルプの「仕様を開く」を参照してください。
x は、0 から 9 までの数値です。
警告メッセージが表示されます。
新しいカスタム最大長フィールドが表示されます。
BizTalk Server 2000 がインターチェンジまたはドキュメントを処理している場合に、次の環境では共有キュー データベースの処理が停止し、ロールバックします。
インターチェンジまたはドキュメントの送信後で、BizTalk Server 2000 が処理を停止する場合にも、トランザクションはロールバックされます。共有キュー データベースが再び利用可能になるときに、"処理中" とマークされているすべてのドキュメントのラベルが削除されます。これは、ドキュメントが保留キューに配置されるのではなく、再び処理されることを意味します。
トランザクション メッセージ キューまたは信頼できるメッセージを使用すると、インターチェンジまたはドキュメントの配信が 1 度だけ行われることが保証されます。非トランザクションの送信を使用すると、BizTalk Server 2000 はこのトピックで説明されている条件と一致した場合に同じドキュメントを 2 度送信することがあります。
注
次のセクションは、追跡データベース SQL スクリプトの構文と引数を説明しています。
次のコードは、dta_purge_old_records ストアド プロシージャで使用される構文です。
[ @nPurgeType = ] nPurgeType,
[ @nPurgeValue = ] nPurgeValue,
[ @nCompletedInterchangesOnly = ] nCompletedInterchangesOnly,
[ @nArchiveFlag = ] nArchiveFlag
[ , [ @nvcArchiveDBServer = ] N'nvcArchiveDBServer' ]
[ , [ @nvcArchiveDBName = ] N'nvcArchiveDBName' ]
このトピックは、構文内で使用される引数について説明しています。
[ @nPurgeType = ] nPurgeType 引数は、インターチェンジをタイムスタンプによって削除するか行数によって削除するかを指定する整数値です。nPurgeType が 1 の場合、レコードはタイムスタンプによって削除されます。nPurgeType が 2 の場合、レコードは行数によって削除されます。
[ @nPurgeValue = ] nPurgeValue
[ @nPurgeValue = ] nPurgeValue 引数は、整数値です。この引数の意味は、nPurgeType の値によって異なります。
nPurgeType の値が 2 の場合、nPurgeValue はレコードがデータベースから削除、あるいはアーカイブする時にデータベースに残すインターチェンジの数を表します。たとえば、25,000 を指定すると、新しいものから 25,000 行を残して、それより古いインターチェンジをアーカイブまたは削除します。
nPurgeType の値が 1 の場合、nPurgeValue 特定の日時より古いインターチェンジをアーカイブする方法を指定するために、CURRENT_TIMESTAMP から減算する時間数を表します。たとえば、nPurgeValue に 96 を指定すると、96 時間 (4 日) より前のインターチェンジをアーカイブ、削除することができます。
[ @nCompletedInterchangesOnly = ] nCompletedInterchangesOnly
[ @nCompletedInterchangesOnly = ] nCompletedInterchangesOnly 引数は、インターチェンジがデータベースから削除されるときに、付加処理が必要かどうかを設定する整数値です。たとえば、インターチェンジまたはドキュメントによっては、受信確認を待ったり、再送信を必要とするものもあります。
nCompletedInterchangesOnly を 0 に設定すると、付加処理が必要かどうかに関わらず、削除ジョブがインターチェンジおよびドキュメントを削除します。この引数を 0 に設定すると、フィルタ処理が少ないので削除ジョブの完了がより速くなります。
nCompletedInterchangesOnly を 1 に設定すると、削除ジョブは付加処理が必要なインターチェンジおよびドキュメントを削除しません。この引数を 1 に設定すると、フィルタ処理が多いので削除ジョブの完了がより遅くなります。
[ @nArchiveFlag = ] nArchiveFlag
[ @nArchiveFlag = ] nArchiveFlag 引数は、ストアド プロシージャがインターチェンジおよびドキュメントのレコードを削除する前に、それらをアーカイブするかどうかを指定する整数値です。nArchiveFlag の値が 0 の場合、ストアド プロシージャはインターチェンジまたはドキュメントのレコードをアーカイブしません。nArchiveFlag の値が 1 の場合、ストアド プロシージャはインターチェンジおよびドキュメントのレコードがデータベースから削除される前に、それらをアーカイブします。
[ @nvcArchiveDBServer = ] nvcArchiveDBServer
[ @nvcArchiveDBServer = ] nvcArchiveDBServer 引数は、省略可能な引数です。nArchiveFlag を 1 に設定する場合にこの引数を指定します。この引数は nvarchar(128) データ型であり、ストアド プロシージャがインターチェンジおよびドキュメントのレコードをアーカイブするデータベース サーバーの名前を指定します。
[ @nvcArchiveDBName = ] nvcArchiveDBName
[ @nvcArchiveDBName = ] nvcArchiveDBName 引数は、省略可能な引数です。nArchiveFlag を 1 に設定する場合にこの引数を指定します。この引数は nvarchar(128) データ型であり、ストアド プロシージャがインターチェンジおよびドキュメントのレコードをアーカイブするデータベースの名前を指定します。
このセクションには、BizTalk オーケストレーション サービスに関する重要なアップデートが含まれています。
Microsoft Office 2000 をアンインストールした場合、Office の VBA フォルダに含まれていた 1 つ以上の Microsoft Visio 2000 ファイルが削除されている可能性があります。その場合、BizTalk オーケストレーション デザイナは開きません。ただし、これらのファイルは Visio にも含まれています。削除された VBA ファイルを再インストールするには、次の手順を完了します。
このセクションは、オーケストレーション データベースからレコードを削除するために SP1a に含まれているストアド プロシージャを使用する方法を説明しています。
注
sp_CleanDoneInstances @CompletedBefore='<GMT 日付と時刻>'
sp_CleanDoneInstances ストアド プロシージャは、完了または停止したすべての XLANG スケジュール インスタンスを削除します。次のコードは、このストアド プロシージャの使用例です。
exec sp_CleanDoneInstances @CompletedBefore='2000-10-25 19:34:49.000'
この例では、
sp_CleanDoneModuleInstances @CompletedBefore='<GMT 日付と時刻>', @ModuleGUID='<グローバル一意識別子>'
sp_CleanDoneModuleInstances ストアド プロシージャは、完了または停止したすべての XLANG スケジュール インスタンスで、特定の種類のスケジュールを持つインスタンスを削除します。次のコードは、このストアド プロシージャの使用例です。
exec sp_CleanDoneModuleInstances @CompletedBefore='2000-10-25 19:34:49.000',
@ModuleGUID='4C5842DA-40E5-40B8-AF03-BC5DD4B7E037'
この例では、
ModuleID は、特定の種類の XLANG スケジュールへの一意な参照です。@ModuleGUID パラメータを使って、XLANG スケジュールの種類をフィルタ処理できます。@CompletedBefore パラメータは特定の時刻より前に終了した XLANG スケジュールに対してフィルタを設定し、@ModuleGUID パラメータは特定の種類の XLANG スケジュールに対してフィルタを設定します。XLANG モニタを使って、XLANG スケジュールの ModuleID を特定できます。ModuleID は、ScheduleStart、ScheduleDone、ContextEnter、ContextLeave、TransactionBegin、および TransactionEnd のイベントのプロパティの 1 つです。また、パブリック インターフェイスを XLANG スケジュール インスタンス IWFWorkflowInstance::ModuleId Property に使用して、ModuleID を取得することもできます。
sp_CleanInstance@InstanceID='{<グローバル一意識別子>}'
sp_CleanInstance ストアド プロシージャは、完了または停止した XLANG スケジュールおよびそのスケジュールのすべての子インスタンスを削除します。この削除操作は、トランザクション処理として行われます。このストアド プロシージャでは、@InstanceID は、ルート XLANG スケジュールのインスタンス識別子であるグローバル一意識別子 (GUID) です。BizTalk Server 2000 がこのストアド プロシージャを使用します。このストアド プロシージャを直接呼び出す必要はありません。代わりに、XLANG データベースを削除するために指示に従う必要があります。
BizTalk Server Configuration Assistant は、以下のことを有効にするツールです。
BizTalk Server Configuration Assistant は、BizTalk メッセージ構成オブジェクト モデルに依存しています。BizTalk Server Configuration Assistant が正しく機能するには、次のファイルが BizTalk Server Configuration Assistant と同じディレクトリに存在する必要があります。
注
if (strDocsAppName <> strMapsAppName) then
On Error Resume Next
CreateApplicationFolder strLocalServer, strMapsAppName
Err.Clear
On Error GoTo errorExit
end if
BizTalk Server Configuration Assistant の詳細については、\Program Files\Microsoft BizTalk Server\SDK\Messaging Samples\BTConfigAssistant フォルダにある Readme ファイルを参照してください。
Microsoft Data Access Components (MDAC) 2.5 をインストールしていて、MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions) エンコードを持つように SMTP メッセージ ポートを構成している場合に、DBCS (2 バイト文字セット) データがそのポート経由で送信されると、データが破損します。(MDAC 2.5 はすべてのバージョンの Windows 2000 Service Pack に含まれています。)
この問題を回避するには、次の方法のいずれかを使って MDAC 2.6 をインストールしてください。
現時点では、MDAC 2.5 および MDAC 2.6 の両方で動作する修正プログラムはありません。
X12 パーサーがサポートしているインスタンス構造の構成順序は、その性質上 HL (Hierarchy Level) セグメントでレベルの順序を省略できないという制限があります。
これは、HL セグメント/ループが親 HL を持つ場合、すべての HL セグメント/ループはその親 HL セグメント/ループよりも、ルートから正確に 1 レベル深くする必要があるということから生じる制限です。たとえば、HL/NM1/HL はサポートされません。つまり、HL が 'x' 段階ネストされているときに指定されたネストの順序は、そのツリー内では正確に同じ順序で 'x' 段階の深さに展開される必要があります。
SQL Server は次の条件を満たすと、"未定義のエラー" および "タイムアウト" エラー メッセージを生成します。
これらのエラーは、実行中のスケジュールをデータベースに永続化しようとするときに、失敗することが原因で発生します。
トランザクション タイムアウト値の増加に加えて、Microsoft ActiveX Data Objects (ADO) 接続およびコマンドに対するタイムアウト値を増加する必要があります。.reg ファイルの次のコードを実行すると、適切なレジストリ キーをレジストリに追加し、既定の 60 秒という設定を上書きしてタイムアウト値を 300 秒に設定します。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\BizTalk Server\1.0\XLANG Scheduler]
"ADOConnectionTimeout"=dword:0000012c
"ADOCommandTimeout"=dword:0000012c
"未定義のエラー" および "タイムアウト" エラー メッセージが発生すると、通常、次のエントリがイベント ログに書き込まれます。
イベント ログ :
Error1
XLANG スケジュール インスタンスのステータスをデータベースに保存できませんでした。詳細情報は次のとおりです。
モジュール名 :mymodule
モジュール ID :{EE8FB9FA-AB64-492A-A127-56A1EFDB2C50}
インスタンス ID :{6B48FF17-791B-474F-8EE2-AD35FF8E5A30}
データベース エラー :
エラー コード = 0x8004e007 :COM+ コンポーネントでメソッドが呼び出されましたが、COM+ コンポーネントには既にコミットされた、または中止されたトランザクションがあります。
XLANG スケジューラ エンジンの内部情報 :
ファイル :d:\bts\private\sked\src\runtime\persistence\persist.cpp
行 : 261
エラー 2 :
XLANG スケジュール インスタンスを永続化しようとしたときにエラーが発生しました。詳細情報は次のとおりです。
エラー発生元 :フィールド
名前 :__Correlation__
HRESULT :0x80040e14
モジュール名 :mymodule
モジュール ID :{EE8FB9FA-AB64-492A-A127-56A1EFDB2C65}
インスタンス ID :{6FE02E74-7FE2-401B-93F3-EC208636257B}
エラー コード = 0x80040e14 :
EDIFACT の UNOX 構文識別子は、1 バイト文字以外の文字に対応するためのコードの拡張手法として定義されています。ただし一部の国では、UNOX 構文が作成される前に、独自の標準が既に定義されていました。たとえば韓国では、KEDIFACT という名称の標準によって、UNO* ではなく KECA を使用してデータをマーク付けしています。BizTalk Server 2000 によって受信された EDIFACT データは、UNOA となるように変更されたヘッダーを持ちますが、DBCS (2 バイト文字セット) 文字はそのまま残されます。UNOA は、大文字の ASCII 文字のみで構成され、DBCS 文字を正しく変換しません。
この問題を解決するため、EDIFACT パーサーとシリアライザがアップデートされました。ヘッダーが UNOA 文字であると、アップデートされた EDIFACT パーサーとシリアライザは、既定のコードページ以外にデータを変換するコードページを定義するためのレジストリ キーを受け取ります。BizTalk Server 2000 で定義される値のセットには、EDIFACTUNOACodepage というレジストリ値が追加されています。このレジストリ値の既定値は 0 で、0 に設定されていると、前述の BizTalk Server 2000 の動作が適用されます。レジストリ値がその他の値に設定されている場合は、その値が、結果として得られた KEDIFACT データの変換に使用されるコードページの値となります。
このコードページの変更は処理全体に適用されます。その BizTalk Server 2000 を通過するすべての EDIFACT データは、EDIFACTUNOAcodepage で示されたコードページに従ってデータを処理します。
この SP1a では、Visio 2002 と BizTalk Server 2000 の互換性が提供されています。ただし、韓国語で Visio 2002 を使用する場合については、いくつかの問題が残されています。これらの問題は、次の BizTalk Server QFE (修正プログラム) で修正されます。
英語バージョン以外の Microsoft Windows が実行されているコンピュータで BizTalk オーケストレーション デザイナを使用している場合、文字出力が正しく行われない、または字体が正しく対応しないなどのエラーが発生することがあります。この問題は、次の操作によって修正できる場合があります。
注
MSCS クラスタ上で SQL Server データベースを実行しているスタンドアロン コンピュータに BizTalk Server 2000 をインストールすると、InterchangeBTM データベースのセットアップ中にセットアップ プログラムが異常終了し、次のエラーが表示されます。
BizTalk Server は、データベース接続情報を使用して、 <SQL server> サーバー上の <InterchangeBTM> データベースにアクセスできませんでした。
これは、MDAC 2.6 の SQLOLEDB プロバイダの問題です。この問題を解決するには、提供が開始された時点で MDAC 2.7 にアップグレードしてください。
送信元のスキーマに含まれる省略可能なフィールドから、送信先フィールドへのリンクが作成されている場合、問題が発生します。BizTalk マッパーは、送信先フィールドを作成し、送信元フィールドの値を単純にコピーする XSLT を生成します。送信元フィールドが省略可能であるためそのフィールドがインスタンス ドキュメントに現れない場合には、空白の送信先フィールドが作成されます。送信先フィールドは、送信元フィールドが存在する場合にのみ作成される必要があるので、これはあってはならない処理です。
解決策は、送信元のスキーマで、リンクされているフィールドが省略可能かどうかを確認することです。省略可能な場合、送信先フィールドを作成する前に、BizTalk Server によって送信元フィールドの存在を確認する <xsl:if> 句が生成されます。これによって、送信元インスタンスの送信元フィールドが空白である場合には、送信先フィールドが作成されないようになりました。送信元のインスタンスにそのフィールドが含まれる場合は、予期されるとおり送信先フィールドが作成されます。
BizTalk Server 2000 SP1a をアンインストールすると、パーサーは、Microsoft XML (MSXML) Parser Version 3.0 SP1 (MSXML 3.0 SP1) から MSXML 3.0 (BizTalk Server 2000 のパーサー) に戻ります。この問題を解決するには、MSXML 3.0 SP1 を再インストールしてください。