*************************************************************** Microsoft SQL Server Notification Services リリース ノート 2002 年 8 月 9 日 *************************************************************** (c) Copyright Microsoft Corporation, 2002. All rights reserved. このファイルには、Microsoft(C) SQL Server(TM) Notification Services の ドキュメントを補足する情報が含まれています。 *************************************************************** 目次 *************************************************************** 1.0 はじめに 1.1 Notification Services ドキュメントへのアクセス 2.0 インストール 2.1 必要なハードウェアとソフトウェア 2.2 Notification Services のインストール 2.3 Notification Services サンプルの実行 2.4 Notification Services のアンインストール 3.0 製品とドキュメントのメモ 3.1 トラブルシューティング: SSL Security エラー 3.2 NSControl Upgrade の実行前にインスタンスを無効にする 3.3 EventCollector.Write メソッドが値を返さない 3.4 大きな通知バッチ サイズでは要約配布を使用しない 3.5 ドキュメントのイベント ソース名が間違っている 3.6 トラブルシューティング: Notification Services をインストールしないで セットアップが完了する 3.7 イベント メッセージ DLL が見つからないことを示すイベント メッセージ 3.8 暗号引数のキー値は文字列にする 3.9 サブスクライバを無効にするとインスタンスが無効になる *************************************************************** 1.0 はじめに *************************************************************** Notification Services を使用する前に、このファイルに含まれる 重要な情報をお読みください。 *************************************************************** 1.1 Notification Services ドキュメントへのアクセス *************************************************************** セットアップ プログラムが Notification Services ドキュメントをインス トールします。Notification Services をインストールしないでドキュメ ントをインストールできます。この機能により、Notification Services をインストールする前に、インストールの手順を読み、セットアップ オプ ションについて学習できます。 *************************************************************** 2.0 インストール *************************************************************** Notification Services セットアップでは、5 つのコンポーネントと 1 つのサブコンポーネントをインストールできます。 * エンジン コンポーネント これらのコンポーネントは、Notification Services イベントの収集、 生成、書式設定、および配布機能を実行します。これらのコンポー ネントは、これらのいずれかの機能を実行するすべてのサーバーに インストールする必要があります。 * クライアント コンポーネント これらのコンポーネントは、独立イベント プロバイダおよびサブスクリ プション管理アプリケーションをホストするサーバーにインストールす る必要があります。これらのコンポーネントは、独立イベント プロバ イダおよびサブスクリプション管理アプリケーションが使用するインター フェイスを保持します。Notification Services のインスタンスを管理 するために使用する NSControl ユーティリティもクライアント コンポー ネントの一部としてインストールされます。 * 一括イベント送信サブコンポーネント このサブコンポーネントは、XML データを SQL Server 2000 に 送信するために SQLXML Bulk Loader を使用する場合に、ク ライアント コンポーネントと共にインストールする必要があります。 * データベース コンポーネント これらのコンポーネントは、SQL Server 2000 データベース エンジ ン システムにインストールする必要があります。データベース コンポー ネントは、通知の生成に使用する拡張ストアド プロシージャを含み ます。 * ドキュメント Notification Services ドキュメントへのアクセスを希望する任意の 場所にインストールできます。 * サンプル アプリケーションのセット Notification Services に精通するために使用できるサンプル アプ リケーションのセットです。Microsoft Visual Studio(C) .NET の内 部からサンプルを実行できます。 すべてのコンポーネントを 1 台のサーバーにインストールすることも、 必要に応じて別のサーバーにコンポーネントを分割してインストール することもできます。 ------------------------------------ 2.1 必要なハードウェアとソフトウェア ------------------------------------ Notification Services をインストールする前に、お使いのコンピュー タが以下の要件を満たしていることを確認します。 主要なコンポーネントのハードウェア =============================================================== * コンピュータ Pentium 450 MHz 以上。 Pentium 733 MHz 以上を推奨。 * メモリ (RAM) 128 MB 以上。 256 MB 以上を推奨。 * ハードディスク Notification Services コンポーネント: 10 MB。 空き容量 データベースが Notification Services と同じ サーバーに存在する場合は、データベース テー ブル、ログ ファイル、および一時データベース テーブル用に追加のディスク空き領域が必要 になります。 エンジン コンポーネント用のソフトウェア =============================================================== * オペレーティング Microsoft Windows(C) 2000 (以降) または システム Windows XP Professional。 * Microsoft Data MDAC Version 2.6 以降。 Access Components Microsoft .NET Framework をインストールす (MDAC) るために必要です。また、Microsoft SQLXML でも必要です。 * SQL Server 2000 SQL Server 2000 クライアント ツール。 クライアント ツール SQLXML で必要です。 * Microsoft SQLXML SQLXML Version 3.0 以降。 SQLXML 3.0 SP1 以降をお勧めします。 * .NET Framework .NET Framework Version 1.0.3705 以降。 MDAC、MSXML、および SQLXML を入手するには、次の Web サイトを 参照してください。 http://www.microsoft.com/downloads クライアント コンポーネント用のソフトウェア =============================================================== * オペレーティング Microsoft Windows 2000 SP2 (以降) または システム Windows XP Professional。 * Microsoft Data MDAC Version 2.6 以降。 Access Components Microsoft .NET Framework をインストールする (MDAC) ために必要です。また、Microsoft SQLXML でも必要です。 * .NET Framework .NET Framework Version 1.0.3705 以降。 一括イベント送信サブコンポーネント用のソフトウェア =============================================================== * SQL Server ツール SQL Server 2000 クライアント ツール。 SQLXML で必要です。 * Microsoft SQLXML SQLXML Version 3.0 以降。 SQLXML 3.0 SP1 以降をお勧めします。 データベース コンポーネント用のソフトウェア =============================================================== * SQL Server SQL Server 2000 Standard Edition、 SQL Server 2000 Enterprise Edition、または SQL Server 2000 Developer Edition SQL Server 2000 に最新の Service Pack を適用することをお勧めします。 ドキュメント用のソフトウェア =============================================================== * インターネット ソフトウェア Microsoft Internet Explorer 5.01 以降。 サンプル用のソフトウェア =============================================================== * 開発ツール すべてのサンプルは、ソリューション ファイル (.sln) を備えた Visual Studio .NET ソリューションとし て提供されます。 Visual Studio .NET なしでもサンプルを使用で きますが、テキスト エディタまたはその他の XML エディタでファイルを編集する必要があります。 * Internet Information サンプルを実行するシステムでは、 Internet Services (IIS) Information Services (IIS) 5.0 以降がインス トールされ、実行されている必要があります。 これには、Simple Mail Transfer Protocol (SMTP) サービス、World Wide Web Publishing サービス、 および IIS Admin サービスを含みます。 ---------------------------------------- 2.2 Notification Services のインストール ---------------------------------------- インストールの注意事項 * Notification Services セットアップを実行するには、使用する アカウントがローカル Administrators グループのメンバである必 要があります。データベース コンポーネントをインストールするに は、使用するアカウントまたはセットアップ中に指定するアカウント が、SQL Server sysadmin 固定サーバー ロールのメンバであ る必要があります。 * インストールはローカルに実行する必要があります。リモート セッ トアップは利用できません。 * データベース コンポーネントをインストールするときは、SQL Server 2000 データベース エンジンが実行されていることを確認 する必要があります。セットアップは SQL Server の起動を試み ません。 インストールの手順 1. MicrosoftSQLServerNotificationServices.exe を実行します。 2. [カスタム セットアップ] 画面で、インストールするコンポーネントを 選択します。システムが、上記で一覧したソフトウェアの要 件を満たしていることを確認します。システムがコンポーネントの 要件を満たしていない場合は、そのコンポーネントをインストー ルできません。 利用できないコンポーネントのインストールを希望しない場合は、 訂正手順を実行する必要はありません。 3. データベース コンポーネントをインストールしている場合は、[デー タベース コンポーネントのセットアップ] 画面と [SQL Server ログ イン情報] 画面で追加情報を入力します。 * SQL Server データベース エンジンの複数のインスタンスをイン ストールしている場合は、[データベース コンポーネントのセット アップ] 画面で 1 つのインスタンスを選択します。InstallXPs ユーティリティを使って、別のインスタンスにコンポーネントをインス トールできます。 * [SQL Server ログイン情報] 画面で、SQL Server へのログイ ンに使用する認証の種類を選択します。SQL Server 認証を 使用する場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。 4. [プログラムをインストールする準備ができました] 画面で、[インス トール] をクリックします。 ---------------------------------------- 2.3 Notification Services サンプルの実行 ---------------------------------------- セットアップは、サンプル アプリケーションをインストールするときに、サン プル アプリケーションを Notification Services Vn.n.n.n\Samples フォルダにインストールします。 サンプル アプリケーションの詳細については、SQL Server Notification Services Samples Web ページを参照してください。この Web ページ は [スタート] メニューから表示できます。[スタート] メニューで [プログラム]、 [Microsoft SQL Server Notification Services] の順にポイントします。 -------------------------------------------- 2.4 Notification Services のアンインストール -------------------------------------------- Notification Services をアンインストールする方法。 1. Samples フォルダから RemoveSamplesDB.cmd を実行して、削除 しているバージョンの Notification Services を使用するすべてのサンプ ルを削除します。 2. 削除しているバージョンの Notification Services のすべてのインスタ ンスを停止します。インスタンスを停止するには次のコマンドを実行します。 net stop NS$ 3. SQL 認証を使用している場合は、UninstallXPs.cmd を実行してデー タベース コンポーネントを削除します。アンインストールでは、SQL Server のユーザー名とパスワードを問い合わせません。UninstallXPs スクリプト がこの情報を提供できます。 4. コントロール パネルで [アプリケーションの追加と削除] をクリックします。 5. [Microsoft SQL Server Notification Services] を選択し、[削除] をクリックします。 6. 画面に表示される指示に従います。 *************************************************************** 3.0 製品とドキュメントのメモ *************************************************************** 以下は、Notification Services Books Online ドキュメントの完成後に 生じた問題点です。 ----------------------------------------------- 3.1 トラブルシューティング: SSL Security エラー ----------------------------------------------- インスタンスの作成中または NS$ サービスの実行中に イベント ログに SSL セキュリティ エラーが記録される場合は、Notification Services が SQL Server 2000 に接続できない可能性があります。この エラーは、以下の問題点によって発生する場合があります。 * Microsoft Windows 2000 コンピュータに Certificate Server をインス トールしていて、証明機関 (CA) 名がコンピュータのホスト名と同じか、 コンピュータのホスト名を使って開始している場合、SQL Server 2000 に接続を試みると失敗することがあります。 この問題を解決するには、SQL Server 2000 の最新の Service Pack を入手してください。詳細については、以下の Web サイトでサポート技術 情報の資料 Q302409 を参照してください。 http://support.microsoft.com * SQL Server を実行している対象サーバーまたは Windows 資格情報を 認証するサーバーとの間に低速ネットワーク接続が存在する場合に、 Notification Services が SQL Server に接続を試みると失敗することが あります。SQL Server を実行しているコンピュータに SSL (Secure Sockets Layer) 証明書がインストールされている場合、およびその SSL 証明書が 暗号化を実行する必要条件を満たしている場合のみ、この問題が発生 します。 この問題を解決するには、SQL Server 2000 の最新の Service Pack を入手してください。詳細については、以下の Web サイトでサポート技術 情報の資料 Q322144 を参照してください。 http://support.microsoft.com -------------------------------------------------------- 3.2 NSControl Upgrade の実行前にインスタンスを無効にする -------------------------------------------------------- NSControl Upgrade を実行して Notification Services のインスタンスを Standard Edition から Enterprise Edition にアップグレードする場合、 Standard Edition をアンインストールする前に、そのインスタンスを無効にし ます。 Standard Edition から Enterprise Edition へのアップグレードを実行する には、以下の手順を実行します。 1. NSControl Disable コマンドを使用して、 Standard Edition を 使用するすべてのインスタンスを無効にします。 2. Net Stop コマンドを使用して対応する NS$ サービスを停止します。 3. Notification Services Standard Edition をアンインストールしま す。 4. Notification Services Enterprise Edition をインストールします。 5. NSControl Upgrade を使用して、Standard Edition を使って いた各インスタンスを Enterprise Edition にアップグレードします。 6. NSControl Enable を使用して、アップグレードしたすべてのインス タンスを有効にします。 7. Net Start コマンドを使用して対応する NS$ サービスを開始します。 ----------------------------------------------- 3.3 EventCollector.Write メソッドが値を返さない ----------------------------------------------- EventCollector.Write メソッドのトピックでは、このメソッドが整数値を 返すと説明しています。EventCollector.Write は値を返しません。この メソッドの訂正情報は以下のようになります。 [Visual Basic .NET] Public Function Write(ByVal As Object) [C#] public void Write(object ); [C++] public: void Write(Object* ); [JScript] public function Write( : Object); --------------------------------------------------- 3.4 大きな通知バッチ サイズでは要約配布を使用しない --------------------------------------------------- アプリケーション定義ファイル (ADF) で を True に設定 することによって、通知クラスでの要約配布を有効にしている場合、 要素を使用して通知バッチ サイズを設定しない でください。 に大きな値を設定すると、SQL Server の接続数が急激に増加することになり、使用可能なメモリをすべて使い果た します。 ------------------------------------------------- 3.5 ドキュメントのイベント ソース名が間違っている ------------------------------------------------- Notification Services イベントは Windows アプリケーション ログに記録さ れます。Windows イベント ビューアはアプリケーション ログの [ソース] 列に イベントのソースを表示します。すべての Notification Services イベントの ソースは NotificationServices です。「Event Logging Overview (イベン ト ログ記録の概要)」トピックと「Choosing Monitoring Tools (監視ツール の選択)」トピックではこのソースを間違って NS$ と記載 しています。 ------------------------------------------------------------------------ 3.6 トラブルシューティング: Notification Services をインストールしないで セットアップが完了する ------------------------------------------------------------------------ セットアップを実行するときに、[InstallShield ウィザードを完了しました] 画 面がすぐに表示され、以下のテキストを表示するときは、セットアップを実行 するために使用しているアカウントが必要な権限を持っていない場合があり ます。 ウィザードは、Microsoft SQL Server Notification Services の インストールを完了する前に中断されました。システムの状態は変 更されていません。改めてインストールする場合は、再度セットアッ プを実行してください。 まず、セットアップの実行に使用しているアカウントがローカル Administrator 特権を持っていることを確認します。アカウントがローカル Administrator 特 権を持っている場合でも、コンピュータに以下の 2 つの条件が存在すると、 依然として問題が発生する可能性があります。 * レジストリ エントリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Ole にキー値 "DefaultAccessPermission" が存在する。 * コンポーネント サービスに割り当てられている既定のアクセス許可がセットアッ プの実行に使用するアカウントを含んでいない。 注: 既定では、レジストリ値 DefaultAccessPermission は HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Ole には存在 しません。この値は他のアプリケーションによって作成されるか、コンポー ネント サービス ツールを使用して COM の既定のアクセス許可にグ ループまたはユーザーを追加するときに作成されます。 セットアップの実行に使用するアカウントをコンポーネント サービスに追加する方法。 1. [スタート] メニューから [ファイル名を指定して実行] をクリックします。 2. [名前] ボックスに、「Dcomcnfg.exe」と入力します。 3. お使いのオペレーティング システムの手順を使用して [既定の COM セキュリティ] タブを表示します。 * Windows 2000 オペレーティング システムを実行している場合は、 [既定のセキュリティ] タブをクリックします。 * Windows XP オペレーティング システムを実行している場合は、以 下の手順を実行します。 a. [コンポーネント サービス]、[コンピュータ]、[マイ コンピュータ] の順に 選択します。 b. [マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] を選択します。 c. [既定の COM セキュリティ] タブをクリックします。 4. [既定値の編集] をクリックします。 5. [追加] をクリックし、セットアップの実行に使用するアカウントを追加します。 ----------------------------------------------------------------------- 3.7 イベント メッセージ DLL が見つからないことを示すイベント メッセージ ----------------------------------------------------------------------- コンピュータに複数のバージョンの Notification Services をインストールしていて、 あるバージョンをアンインストールするときに、イベント ログの Notification Services メッセージに以下のテキストが含まれていることがあります。 このメッセージは、インスタンスがイベント メッセージ DLL を見つけられないことを 示しています。 イベント ID (####) (ソース NotificationServices 内) に関する説明 が見つかりませんでした。リモート コンピュータからメッセージを表示する ために必要なレジストリ情報またはメッセージ DLL ファイルがローカル コンピュータにない可能性があります... イベント メッセージ全体のテキストはこの後にもテキストが存在します。ただし、イベ ント メッセージの Web コンテンツへのリンクはメッセージに含まれません。 この問題を解決するには、NSControl Register を使用して、インストール済みの バージョンを使用する Notification Services のインスタンスをすべて再登録します。 この結果、イベント メッセージ DLL へのポインタが修復されます。 詳細については、Notification Services Books Online の「Re-Registering an Instance (インスタンスの再登録)」を参照してください。 ---------------------------------- 3.8 暗号引数のキー値は文字列にする ---------------------------------- NSControl Create コマンド、NSControl Update コマンド、および NSControl Register コマンドは、配布チャネル引数とイベント プロバイダ引数を暗号化する ために使用するキー値を指定する省略可能な "argumentkey" 引数を持ってい ます。このキー値は文字列にする必要があります。文字列にスペースを含める場 合は、文字列を引用符で囲みます。詳細については、Notification Services Books Online の「Configuring Argument Encryption (引数暗号化の設定)」 を参照してください。 -------------------------------------------------------- 3.9 サブスクライバを無効にするとインスタンスが無効になる -------------------------------------------------------- NSControl Disable を使用して、あるインスタンスのサブスクライバだけを無効に しようとすると、NSControl はインスタンス全体およびそのインスタンスがホストする すべてのアプリケーションを無効にします。 この問題を解決するには、以下の 2 つの手法のいずれかを使用します。 * サブスクライバ コンポーネントを無効にした後に、次に示す NSControl Enable を使って、インスタンスのその他のコンポーネントをすべて再度有効にします。 nscontrol enable -n -distributor -events -generator -subscriptions * サブスクライバを無効にするときに、次のように無効にするコンポーネントに他の コンポーネントを含め、その後そのコンポーネントを再度有効にします。 nscontrol disable -n -generator -subscribers nscontrol enable -n -generator 次の NSControl Status コマンドを使って、インスタンスの状態を確認できます。 nscontrol status -n