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1.0 はじめに
1.1 SP2 インストールの概要
1.2 現在使用している Reporting Services のバージョンの識別
1.3 Books Online の更新
2.0 SP2 のダウンロードと展開
3.2 SP2 のインストール
3.3 レポート サーバー Web ファームへの SP2 のインストール
3.4 コマンド ライン オプション
3.5 SP2 の削除
3.6 SP2 インストールの再構築
4.0 特記事項
4.1 新機能
4.1.1 Reporting Services SharePoint Web パーツ
4.1.2 Internet Explorer からのレポートの直接印刷
4.2 レポートのデザインと処理
4.2.1 グラフのデータ ポイント
4.2.2 タイマ イベントのログ記録
4.2.3 リストの幅
4.2.4 詳細セクション付きのテーブル
4.2.5 PDF ファイル
4.2.6 幅が広い列
4.2.7 既定のスタイル シート
4.2.8 Excel 表示拡張機能
4.2.9 PDF 表示拡張機能
4.2.10 グラフの機能強化
4.2.11 外部の画像
4.2.12 式での改行
4.2.13 レポート デザイナでのサイズ制限
4.2.14 レポート デザイナでのキャッシュのプレビュー
4.2.15 ハイパーリンク プロトコル
4.3 Reporting Services のプログラミング
4.3.1 HTTP ヘッダー
4.3.2 新しい URL アクセス パラメータ
4.3.3 カスタム認証 Cookie
4.3.4 レポート サーバーのシステム プロパティ
4.4 管理と配置
4.4.1 ReportServerExternalURL の構文
4.4.2 Lotus Domino Server v. 5.0.9a メール サーバー上のゼロ バイトの添付ファイル
4.4.3 BOL に表示されるエンタープライズ配置モデル タグ
4.4.4 非表示パラメータのサポート
4.4.5 新しい構成設定
4.4.6 統合セキュリティと高度な権限に関するセキュリティ上の考慮事項
このリリースの Microsoft® SQL Server™ 2000 Reporting Services Service Pack 2 (SP2) には、不具合の修正、および一部の機能の強化が含まれています。この Service Pack は累積的なものです。そのため、SP2 をインストールすると、SP1 で強化された機能もインストールされます。SP2 で修正されている不具合の一覧については、サポート技術情報の記事 889640 を参照してください。SP1 で修正されている不具合の一覧については、サポート技術情報の記事 839796 を参照してください。
この Readme ファイルに収録されていない最新の情報は、マイクロソフト製品サポート サービス Web サイトの、サポート技術情報の記事 889641 から入手できます。
Reporting Services SP2 は、Reporting Services の既存のインストールまたは Reporting Services with Service Pack 1 (SP1) の既存のインストールに適用できる更新プログラムです。SP2 を実行するには、自己解凍形式の実行可能ファイルをダブルクリックするか、ファイルを抽出してコマンド ラインからセットアップを実行します。
注意 : セットアップでは、現在インストールされているコンポーネントのみがアップグレードされます。後で追加コンポーネントをインストールした場合、SP2 セットアップを再実行して、それらのコンポーネントを更新する必要があります。
SP2 セットアップでは、以下の処理が行われます。
この Service Pack は、SQL Server 2000 の Service Pack とは関係ありません。この Service Pack をインストールする前に、SQL Server に最新の Service Pack を適用することをお勧めします。
インストール済みの Reporting Services のバージョンを識別するには、レポート サーバーの URL (たとえば、http://<exampleWebServer>/reportserver) を入力します。ページの下部にバージョン情報が表示されます。最終製品版のバージョンは 8.00.743.00 で、Service Pack 1 のバージョンは 8.00.878.00 です。
SP2 では、Reporting Services Books Online はアップグレードされません。ただし、マイクロソフトから現在のバージョン (2004 年 1 月) をダウンロードできます。更新されたドキュメントをダウンロードするには、「Reporting Services Books Online January 2004 Update」を参照してください。
SP2 は、自己解凍形式のダウンロード ファイルとして配布されています。このファイルは、マイクロソフトからダウンロードできます。ダウンロード場所の詳細については、Reporting Services Web サイトを参照してください。
SP2 をインストールするには、以下の指示に従います。SP2 セットアップの実行前に、レポート サーバー Windows サービスまたはレポート サーバー Web サービスを停止または一時停止する必要はありません。
SP2 セットアップは SQL Server でサポートされているすべての言語にローカライズされています。SP2 セットアップにより、Reporting Services の最終製品版をインストールしたときにコンピュータで有効になっていた言語が検出されます。セットアップのユーザー インターフェイスおよびエラー メッセージは、検出された言語で表示されます。
SP2 のリモート インストールはサポートされていません。SP2 のインストールは、Reporting Services コンポーネント (最終製品版) がインストールされていない場合は失敗します。
Reporting Services は、Microsoft Windows XP Professional 64 ビット Windows on Windows (WoW) を実行しているコンピュータにインストールできません。
SP2 では、以下のファイルとコンポーネントが変更されています。
SP2 では、以下の項目は変更されません。
SP2 をインストールする前に、reportserver データベースと reportservertempdb データベースをバックアップします。まだバックアップを行っていない場合、データベースの暗号化キーのコピーもバックアップする必要があります (詳細については、「Managing Encryption Keys」(英語) を参照してください)。さらに、rskeymgmt.exe を使用して対称キーをバックアップし、作成したバックアップを安全な場所に保管します。
SP2 をインストールするとデータベースが変更され、SP2 より前のバージョンの Reporting Services との互換性がなくなります。そのため、SQL Server 2000 Reporting Services を SP2 を適用せずに再インストールすることになった場合に、これらのバックアップが役立ちます。
SP2 セットアップは以下のいずれかの場所から実行します。
注意 ネットワーク共有からサーバー コンポーネントをインストールするには、以下のいずれかの処理を行う必要があります。
SP2 セットアップにより、使用許諾契約書 (EULA) のダイアログ ボックスが表示され、インストールするように指示されます。
レポート サーバー データベースのアップグレード
セットアップでは、ドメイン アカウント資格情報 (Windows 統合セキュリティ) を使用して、レポート サーバー データベースをアップグレードします。アップグレードを実行するには、レポート サーバー データベースにデータベース所有者 (dbo) レベルの権限を持っている必要があります。別の資格情報を使用する場合、SP2 セットアップをコマンド ラインから実行する必要があります。
インストールに関する問題のトラブルシューティングを行ったり、インストールを確認するために、ログ ファイルを表示できます。SP2 セットアップにより、以下の 2 種類の異なるログ ファイルに状態メッセージ、エラー、および警告が書き込まれます。
ログ ファイルを表示するには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで「%temp%」と入力し、[OK] をクリックします。Temp フォルダ内のコンテンツを参照して、必要なログ ファイルを見つけます。
SP2 セットアップの完了後にシステムの再起動が必要になる場合があります。システムの再起動後 (または再起動を要求されずにセットアップが完了した後)、コントロール パネルの [サービス] を開き、レポート サーバー Windows サービスが実行されていることを確認します。また、レポート マネージャを起動してレポートを表示し、インストールが機能していることを確認する必要もあります。
reportserver データベースと reportservertempdb データベースを必ずバックアップしてください。暗号化キーの新しいバックアップを作成したり、何らかの設定を調整する必要はありません。SP2 により、接続情報が変更されたり、レポート サーバーの SP2 以前の暗号化機能が無効になることはありません。
Reporting Services を Web ファームに配置した場合、Reporting Services コンポーネントをホストする各コンピュータで SP2 セットアップを実行する必要があります。各コンピュータには、クラスタ内のレポート サーバー、および共有レポート サーバー データベースをホストするコンピュータが含まれます。
すべてのレポート サーバー ノードとデータベースのアップグレードが完了するまで、サーバーをオフラインにしておく必要があります (つまり、IIS とレポート サーバー Windows サービスを停止します)。最初のノードに SP2 をインストールした後、すべてのノードに SP2 をインストールする必要があります。インストールしなかった場合、残っているレポート サーバー ノードは、SP2 データベース形式を使用するようにアップグレードするまで機能しません。
レポート サーバー クラスタを SP2 にアップグレードした後、自動的に新しいレポート サーバー インスタンスまたはノードが既存のレポート サーバー データベースを参照するようにセットアップで設定することはできません。代わりに、以下の手順を使用して新しいレポート サーバー ノードを作成します。
サイレント インストールを実行する場合、またはレポート サーバー データベースをアップグレードする際に既定以外のアカウントを指定する場合、SP2 セットアップをコマンド ラインから実行できます (既定では、SP2 セットアップはセットアップを実行しているユーザーの資格情報を使用します)。コマンド ラインでは、以下のパラメータを使用できます。
次の例は、コマンド ライン オプションを指定するための構文を示しています。
SP2Setup.exe /q rssetupaccount=<mydomain>\<myusername> rssetuppassword=<mypassword>
SP2 をインストールする前に実行していたバージョンに戻すには、Reporting Services をアンインストールして、後で SP2 を適用せずに Reporting Services を再インストールする必要があります。SP2 だけをアンインストールするプログラムはありません。製品版または SP1 の Reporting Services インストールに Quick Fix Engineering (QFE) 修正プログラムを適用した場合、その QFE 修正プログラムをインスタンスに再適用する必要があります。Reporting Services をアンインストールするには、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を使用します。
SP2 形式にアップグレードしたレポート サーバー データベースは、製品をアンインストールしても削除されないことに注意してください。SP2 バージョンのレポート サーバー データベースを手動で削除し、SP2 以前のインストールに含まれていたバージョンを復元する必要があります。
SP2 にアップグレードした Reporting Services のインストールを再構築する必要がある場合、以下の操作を実行します。
ここでは、SP2 に導入された機能拡張について説明します。ここで説明しているのは、SP2 で提供される問題点の解決結果ではありません。SP2 で解決された問題点の完全な一覧については、サポート技術情報の記事 889640 を参照してください。
SP1 で新しく導入。開発者向けドキュメントに対する修正内容を入手できるようになりました。更新内容を確認するには、以下のサポート技術情報 (Microsoft Knowledge Base) の記事を参照してください。
SP2 で新しく導入。SP2 では、Reporting Services SharePoint Web パーツがインストールされます。インストールされる Web パーツは、レポート エクスプローラおよびレポート ビューアです。レポート エクスプローラを使用すると、レポート サーバー上の使用可能なレポートを参照できます。レポート ビューアを使用すると、レポート サーバーでホストされているレポートを表示できます。レポート エクスプローラには、電子メールでレポートを受信できるサブスクリプション機能が含まれています。これら 2 つの Web パーツは SharePoint 環境内で実行するように最適化されています。ただし、スタンドアロン コンポーネントとしても実行できます。
これらの Web パーツは、SharePoint (SharePoint Portal Server または Windows SharePoint Services) および Microsoft SQL Server 2000 Reporting Services SP2 で機能します。
注意 Reporting Services SharePoint Web パーツを使用するには、レポート サーバーとレポート マネージャの両方をインストールしておく必要があります。
Web パーツは、キャビネット (.cab) ファイルとして SharePoint サーバーに配布されます。組織内のユーザーがこの機能を使用する場合は、.cab ファイルに含まれている Stsadm.exe ツールを実行します。Microsoft Windows SharePoint サーバーの Stsadm.exe ツールと Web パーツ配置の詳細については、Microsoft Developer Network Web サイトを参照してください。
コマンド ラインから .cab ファイルをインストールするには、次のコードを実行します。
C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\web server extensions\60\BIN\STSADM.EXE -o addwppack -filename "C:\Program Files\Microsoft SQL Server\80\Tools\Reporting Services\SharePoint\RSWebParts.cab"
SharePoint で Web パーツを実行するには、Web パーツを使用する各仮想サーバーの Web.config ファイルの <SafeControls> セクションにコントロールを追加する必要があります。Stsadm.exe により、コマンド ラインで指定した仮想サーバーの <SafeControls> セクションにはコントロールが自動的に追加されますが、追加した各仮想サーバーの Web.config ファイルの <SafeControls> セクションにはコントロールを追加する必要があります。
-globalinstall スイッチを使用して Web パーツをグローバル アセンブリ キャッシュ (GAC) に追加する場合、Web.config の表示名ではなく、アセンブリの厳密な名前を使用する必要があります。
新しい仮想サーバーを作成する場合、Web パーツ アセンブリを使用している既定の構成ファイルの <SafeControls> セクションに追加できます。仮想サーバーを拡張するためにカスタム構成設定を追加する方法の詳細については、Microsoft Developer Network Web サイトを参照してください。
Web パーツのインストール後、ユーザーは Sharepoint ウィンドウから Web パーツ ページにレポート エクスプローラ Web パーツとレポート ビューア Web パーツを追加できます。
レポート エクスプローラ Web パーツとレポート ビューア Web パーツを Web パーツ ページに追加するには
レポート エクスプローラ Web パーツとレポート ビューア Web パーツを同じ SharePoint ページに追加すると、それらの Web パーツを連結して、レポート エクスプローラでレポートを選択したときに、レポート ビューアにレポートを表示できます。レポート エクスプローラとレポート ビューアを連結していない場合、選択したレポートは個別のページに表示されます。
レポート エクスプローラ Web パーツとレポート ビューア Web パーツを連結するには
SP2 で新しく導入。ユーザーは、Internet Explorer から直接レポートを印刷できます。この機能をサポートするために、ダウンロード可能な ActiveX コントロールが使用されます。このコントロールの .cab ファイルがレポート サーバーでホストされ、要求時にクライアントによってダウンロードされます。
レポートを要求すると、HTML ビューアにはナビゲーション用のツール バー付きのレポートが表示されます。このツール バーには、[印刷] ボタンが含まれており、クリックすると [印刷] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスを使用して、印刷の向き、ページ サイズ、ページ範囲などの Windows 標準の印刷機能を選択できます。プリンタの設定を指定した後、[印刷] をクリックしてレポート全体またはレポート内の特定のページ範囲を印刷したり、[プレビュー] をクリックして個別のプレビュー ウィンドウにレポートをプレビュー表示することができます。
注意 仕様により、ページの向きと余白に加えた変更は Reporting Services で保持されません。そのため、ページの向きと余白の設定は、[印刷] をクリックするたびに既定の状態に戻ります。
コンピュータは、次のいずれかのブラウザを実行している必要があります。
コンピュータは、次のいずれかのオペレーティング システムを実行している必要があります。
Reporting Services の管理者用に、クライアント側印刷オプションをユーザーに対して有効または無効にするオプションが用意されています。"EnableClientPrinting" という新しいレポート サーバー システム プロパティでは、このオプションは拒否されます。
EnableClientPrinting システム プロパティの値は次のとおりです。
値 | 型 | 説明 |
True | Boolean | 印刷コントロールを使用してクライアント側の印刷を有効にします。このコントロールはクライアント側の印刷を有効にするためにこの機能を最初に使用したときにダウンロードされます。 |
False | Boolean | クライアント側で HTML ビューア コントロールを使用して印刷することができません。 |
[印刷] ダイアログ ボックスは、印刷の設定のほか、印刷プレビュー用のボタンを含むようにカスタマイズされています。[印刷プレビュー] ボタンを選択すると、新しいプレビュー ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、ユーザーがレポートの先頭ページをプレビューする機能が用意されています。さらに、用意ができ次第、レポート内の任意のページを参照できるようになります。印刷プレビューには、次の機能が含まれています。
ユーザーが [印刷] ダイアログ ボックスでプレビューを選択すると、ページがプレビュー ウィンドウに表示されます。プレビューには、次の特性があります。
レポートに既定のページ サイズを指定できるように、レポートのパブリッシュ時またはレポートをサーバー上のアイテム プロパティ コレクションに追加したときに、6 個のプロパティ (PageHeight、PageWidth、LeftMargin、RightMargin、TopMargin、および BottomMargin) がレポート定義から抽出されます。余白は、ブラウザ言語に応じて、インチまたはミリメートルで表示されます。
印刷コントロールが起動すると、PageHeight プロパティおよび PageWidth プロパティを使用して、現在のプリンタに使用できる用紙サイズに最も近いサイズが選択されます。PageWidth が PageHeight よりも大きい場合、印刷の向きは横に設定され、逆の場合は縦に設定されます。これらのプロパティは、レポートが更新されるたびに SetReportDefinition を使用して上書きされます。
ActiveX コントロール、およびそのメソッドとプロパティにプログラムを使用してアクセスできるように、RSClientPrint オブジェクトが使用されます。RSClientPrint オブジェクトはクライアント側の印刷機能をサード パーティのツール バーまたはビューアで有効にする開発者が使用できます。このオブジェクトのプロパティは次のとおりです。
名前 | 型 | RW | 既定値 | 説明 |
MarginLeft | Double | RW | レポートの設定 | 左の余白を取得または設定します。開発者が設定しない場合の既定値は 0.0 です。 |
MarginRight | Double | RW | RDL の設定 | 右の余白を取得または設定します。開発者が設定しない場合の既定値は 0.0 です。 |
MarginTop | Double | RW | RDL の設定 | 上の余白を取得または設定します。開発者が設定しない場合の既定値は 0.0 です。 |
MarginBottom | Double | RW | RDL の設定 | 下の余白を取得または設定します。開発者が設定しない場合の既定値は 0.0 です。 |
Landscape | Boolean | RW | False | レポートの向きを横に設定するかどうか。 |
LocaleID | Int32 | RW | ブラウザのロケール | ロケール ID。 |
CultureInfo | String | RW | クライアントのカルチャ | この値は日付/時刻の形式を定義するために使用されます。 |
上記のプロパティを使用して、レポートの印刷プレビューと印刷のプロパティを初期化できます。
メソッド
名前 | 説明 |
レポートを印刷します。 |
Print メソッド
レポートを印刷します。
引数 | 入出力 | 型 | 説明 |
ServerPath | 入力 | String | レポート サーバーの仮想ルートを含むサーバー名。 |
ReportPathParameters | 入力 | String | 任意のパラメータを含むレポート サーバー名前空間のレポートへの完全なパス。
例 : "/AdventureWorks Sample Reports/Employee Sales Summary&EmpID=123" |
ReportName | 入力 | String | レポートの名前。 |
以下の機能拡張がレポート、レポートの処理と表示、およびレポート デザイナに適用されます。
SP2 で新しく導入。SP2 では、Reporting Services で、レポート内のグラフをプレビューするときに有効なデータ ポイントのみを表示できるようになりました。SP1 では、値要素または値シリーズの既定の色を変更してからレポートのグラフをプレビュー表示すると、無効なデータ ポイントが表示されていました。たとえば、NULL 値を持つデータ ポイントがグラフに表示されていました。この現象はもう発生しません。
SP2 で新しく導入。SP2 には、トレース ログ ファイルのサイズが予期せず増加するのを防止する更新が含まれています。この更新により、ログ ファイルに大量のメッセージが繰り返し記録されるのも防止されます。ReportServerService_<timestamp>.log がレポート サーバー Windows サービスと レポート サーバー Web サービスの Reporting Services トレース ログ ファイルです。既定では、このファイルは <Installation Drive>:\Program Files\Microsoft SQL Server\<Your_SQL_Server_Instance_name>\Reporting Services\LogFiles フォルダにあります。
SP2 で新しく導入。レポートを PDF 形式にエクスポートするとき、埋め込みのマトリックス付きのリストの幅は、ページに表示されるアイテムに基づいています。以前は、レポートを PDF 形式にエクスポートしたときに、埋め込みのマトリックスを含んでいるリストの幅が予期せず広がったり、レポートに空のページが追加されることがありました。
SP2 で新しく導入。非表示または削除済みの詳細セクションを含むテーブルは、画像ファイルまたは PDF ファイルとして表示するときに、正しい改ページを表示します。以前は、非表示または削除済みの詳細セクションを含むテーブルには、予期しない場所に改ページが挿入されました。
SP2 で新しく導入。サード パーティの PDF リーダーで、Reporting Services によって生成された PDF ファイルを表示できるようになりました。
SP2 で新しく導入。1726.5 pt より大きい幅の列を含むレポートを Microsoft Excel に正常にエクスポートできるようになりました。以前は、このようなレポートは、Web ベースのレポートとして表示したときに正しく表示されました。ただし、レポートを Excel にエクスポートしようとすると、エラー メッセージが表示されました。
SP2 で新しく導入。Reporting Services 構成ファイルに <HTMLViewerStyleSheet> プロパティが追加されたので、HTML ビューアに新しい既定のスタイル シートを指定できます。
SP1 で新しく導入。Excel 表示拡張機能が大幅に向上しています。表示拡張機能によって生成される出力形式が変更されています。向上点は以下のとおりです。
SP1 で新しく導入。SP1 では、PDF ファイルのページ編集とマトリックスのパフォーマンスに対するさまざまな向上点があります。PDF 表示拡張機能でページ編集とマトリックスのパフォーマンスに関する問題が発生した場合は、サポート技術情報の記事 839796 で修正事項の完全な一覧を参照してください。
SP1 で新しく導入。 SP1 では、グラフ コンポーネントに対し、2 つの機能拡張が行われています。ラベルを円グラフの外部に配置できるようになり、グラフ値要素のスタイルを変更できるようになりました。
以前は、円グラフのポイント ラベルは、グラフ内部のみに表示されていました。SP1 では、ポイント ラベルをグラフの外部に配置できるようになりました。グラフの外部にポイント ラベルを配置するには、ポイント ラベルの位置を選択する必要があります。
円グラフ内のポイント ラベルの場所を変更するには、次の操作を行います。
注意 : 上、右上、右、右下、下、左下、左、左上のボタンを選択すると、ポイント ラベルがグラフの外側周囲に表示されます。[自動] チェック ボックスをオンにするか、中央のボタンを選択すると、ポイント ラベルがグラフの内側に表示されます。
グラフのスタイルが SP1 で強化されています。以前は、グラフ値要素のスタイル (たとえば、グラフ内の棒またはパイ スライス) をレポート デザイナで変更できませんでした。色はグラフ全体用の自動パレットに限定され、各要素に割り当てる色を選択することはできませんでした。SP1 では、線のスタイルと要素の塗りつぶしの色をレポート デザイナを使用して編集できます。また、式を使用して、それらのスタイルを制御することもできます。
グラフ要素のスタイルを編集するには、次の操作を行います。
注意 グラフに値系列が 1 つしかない場合、[値] を選択します。
注意 静的な値を指定すると、その値系列のすべてのグラフ要素が同じスタイルで表示されることになります。たとえば、塗りつぶしの色を赤色にすると、すべての棒が赤色になり、グラフ パレットから自動的に割り当てられた色が上書きされます。フィールドに基づいて異なるスタイルを指定したり、他の値を指定するには、式を使用します。塗りつぶりの色に式を使用する場合、グラフ要素は [レイアウト] ビューでは白色になりますが、レポートの実行時には正しく表示されます。
注意 塗りつぶしの色を透明色にすると、グラフ要素はグラフ パレットから自動的に割り当てられた色を使用して表示されます。
SP1 で新しく導入。レポートに外部の画像を含めることが可能になりました。外部の画像は通常、URL 経由でアクセスされます。レポート内の外部の画像では、Source プロパティが [External] に設定されています。Value プロパティには、画像への URL を含めます。たとえば、http://<servername>/images/image.jpg になります。
レポート デザイナでレポートをプレビューすると、ユーザーの資格情報を使用して画像が表示されます。レポート サーバーでレポートを実行する場合、レポート サーバーでは自動実行用アカウントを使用して画像が取得されます。自動実行用アカウントを指定していない場合、画像は資格情報を使用せずに取得されます (匿名ユーザー アカウントが使用されます)。これらのアカウントのいずれかに、画像にアクセスするための十分な権限がない場合、画像はレポート上に表示されません。レポート サーバーでの自動実行用アカウントの設定に関する詳細については、Reporting Services Books Online の「自動実行されるレポート処理用のアカウントの構成」を参照してください。
SP1 で新しく導入。以前は、式を 1 行で記述する必要がありました。SP1 では、式に改行文字を含めることができます。改行文字には、復帰 (CR)、改行 (LF)、復帰と改行 (CRLF)、段落区切り記号 (Unicode 2029)、および行区切り記号 (Unicode 2028) があります。改行文字は、レポートの処理時に空白に置き換えられます。
SP1 で新しく導入。レポート デザイナでのページと本文のサイズに、次の変更が加えられました。
SP1 で新しく導入。レポート デザイナでのプレビューのために、キャッシュが追加されています。レポートをプレビューすると、レポートのデータがローカル コンピュータのファイルに格納されます。同じレポートを、同じクエリ、パラメータ、および資格情報で再びプレビューする場合、レポート デザイナでは、レポートのクエリを再実行せずに、キャッシュ ファイルを使用します。これにより、レポートデザイナでのプレビューのパフォーマンスが向上します。
データ ファイルは、reportname.rdl.data というファイル名で保存されます。このファイルは、RDL ファイルと同じディレクトリにあります。レポート デザイナを閉じても、ファイルは削除されません。
プレビュー キャッシュ機能は、構成設定で無効にすることができます。詳細については、「新しい構成設定」を参照してください。
SP1 で新しく導入。以前は、レポートのすべての URL でプロトコル http:、https:、file:、ftp:、mailto:、および news: を使用するように制限されていました。ハイパーリンクに対するこのような制限事項はなくなりました。現在では、ハイパーリンクには、すべてのプロトコル識別子を含めることができます。画像に対する制限事項など、他の URL に関する制限事項は変更されていません。
以下のセクションには、Reporting Services に関する開発者向けの新しい情報が記載されています。
SP2 で新しく導入。現在は、レポート サーバーごとに Secure Sockets Layer (SSL) 証明書が必要になります。インターネット配置で SSL 接続を提供する一般的な方法は、ルーターを使用してファイアウォールで SSL セッションを終了することです。SP2 では、このシナリオがサポートされるようになりました。このシナリオを有効にするには、ルーターで HTTPS 要求を HTTP 要求 (例、http://www.AdventureWorks.com) に変換し、HTTP 応答を HTTPS 応答に変換する必要があります。これが配置シナリオであることをレポート サーバーに示すために、ルーターでは HTTP 要求に FRONT-END-HTTPS: on ヘッダーを追加してから、その要求をレポート サーバーに送信する必要があります。この要求ヘッダーに対する応答では、レポート サーバーは、要求の開始に使用したプロトコルとは無関係に、プレフィックスとして HTTPS を付けて URL を生成することになります。つまり、URL は HTTPS://<Host>/<RSName> という形式で生成されます。このソリューションを実行することによって、この組織内のユーザーは引き続き HTTP://<Host>/<VirtualDirectoryPath> という形式の Web アドレスを使用して、レポート サーバーにアクセスできます。
この機能を実装するには、以下の手順を実行します。
レポート サーバーでは、エンドユーザーの要求を処理するときに、以下の HTTP ヘッダーを応答として返します。
HTTP ヘッダー | 説明 |
FRONT-END-HTTPS | ルーターが要求ヘッダーに FRONT-END-HTTPS: on を追加するように構成されているとき、対話形式の要求の場合は、レポート サーバーによって返される URL のルートはレポート サーバーによって決定されます。自動実行でリンクを含む電子メールを送信するには、URLRoot プロパティが設定されている必要があります。URLRoot プロパティを構成することにより、SSL 接続を終了することになる、負荷分散で実行されているユーザーに対して Secure Sockets Layer (SSL) 変換が有効になります。 |
Host | HOST 要求ヘッダー フィールドは、要求されているリソースのインターネット ホストとポート番号を指定します。この情報は、ユーザーまたは参照元リソースによって提供される元の URI (Uniform Resource Identifier) から取得されます。
HOST 要求ヘッダーと FRONT-END-HTTPS: on ヘッダーはどちらも、ルーターによって FRONT-END-HTTPS: on ヘッダーが渡されたときに使用されます。インターネット標準の詳細については、Internet Engineering Task Force (IETF) Web サイトを参照してください。 |
SP1 で新しく導入。 次の表で、Reporting Services SP1 の新しい URL アクセス パラメータについて説明します。
パラメータ | 目的 |
rs:ParameterLanguage | ブラウザの言語とは関係なく、URL に渡されるパラメータの言語を指定します。既定値は、ブラウザの言語です。値は、en-us や de-de などのカルチャ値に設定できます。 |
rc:Parameters | ツール バーのパラメータ領域の表示と非表示を切り替えます。このパラメータの値を True に設定すると、ツール バーのパラメータ領域が表示されます。このパラメータを False に設定すると、パラメータ領域は表示されません。ユーザーが表示することもできません。このパラメータの値を Collapsed に設定すると、パラメータ領域は表示されませんが、エンド ユーザーが表示/非表示を切り替えることができます。このパラメータの既定値は True です。 |
rc:Stylesheet | HTML ビューアに適用するスタイル シートを指定します。 |
SP1 で新しく導入。rs:ParameterLanguage URL アクセス パラメータは、カルチャが特定されたレポート パラメータ (日付、時刻、通貨、数値など) がブラウザの言語を使用して解釈されるという問題を軽減します。rs:ParameterLanguage を使用すると、URL はブラウザとは無関係に解釈されるようになります。たとえば、レポート サーバーの地域の設定がドイツ語に設定されている場合、ユーザーが [英語 (U.S.)] に設定されているブラウザを使用してレポートの URL にアクセスすると、レポート サーバーに渡されるパラメータ値は間違って解釈されます。レポートへの次のような URL を考えてみてください。
http://localhost/Reportserver?/SampleReports/Product+Line+Sales&rs:Command=Render&StartDate=4/10/2003&EndDate=11/10/2003
上記の場合、カルチャ "de-de" で実行されているサーバーでは、電子メール サブスクリプションまたはハイパーリンクを使用して URL が生成されます。上記のハイパーリンクは、レポートのパラメータが、ドイツ語の日付と時刻の標準に基づいた開始日 2003 年 10 月 4 日と終了日 2003 年 10 月 11 日に設定される必要があることを示しています。ただし、ユーザーが "en-us" に設定されたブラウザを使用して URL にアクセスすると、サーバーで解釈される値が、英語 (U.S.) の日付と時刻の標準により、2003 年 4 月 10 日と 2003 年 11 月 10 日になります。これは間違っています。問題を解決するには、rs:ParameterLanguage を使用してパラメータの解釈をブラウザの言語より優先させます。
http://localhost/Reportserver?/SampleReports/Product+Line+Sales&rs:Command=Render&StartDate=4/10/2003&EndDate=11/10/2003&rs:ParameterLanguage=de-DE
URL アクセス パラメータ rc:Parameters には、値 True と False 以外に、値 Collapsed を渡すことができるようになりました。URL に rc:Parameters=Collapsed を使用すると、HTML ビューアのパラメータ領域が見えないように折りたたまれます。ただし、ユーザーが切り替えることができます。値を False に設定すると、HTML ビューアのツール バーからパラメータ領域が完全に削除され、エンド ユーザーはその領域を利用できなくなります。
rc:Stylesheet パラメータは、ユーザー定義のスタイルを有効にすることで、HTML ビューアに機能を追加できます。パラメータの値は、HTML ビューアに適用するスタイル シートの名前 (.css 拡張子を除く) になります。たとえば、パラメータ rc:Stylesheet=fancy が指定されている場合、Styles ディレクトリ内の fancy.css スタイル シートが適用されます。スタイル シートは、有効なカスケード スタイル シート (CSS) ファイルであり、Styles ディレクトリに保存されている必要があります。このディレクトリは、既定では、C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL\Reporting Services\ReportServer\Styles にあります。次の例は、HTML ビューアにユーザー定義のスタイルを追加する方法を示しています。
http://localhost/Reportserver?/SampleReports/Product+Line+Sales&rs:Command=Render&rc:Stylesheet=MyStyles
スタイル シートが指定されていない場合、内部の既定のスタイル シートが適用されます。また、この既定のスタイル シートは、他のスタイル シートを作成する際のテンプレートとして使用するために、Styles ディレクトリで入手できます。
SP1 で新しく導入。Reporting Services SP1 では、カスタム セキュリティ拡張機能を使用するときに、レポート マネージャが Cookie を転送する方法が向上しています。Reporting Services の以前のバージョンでは、レポート マネージャがレポート サーバーに固有の HTTP 要求のみを使用して Cookie を転送していました。SP1 では、レポート マネージャがレポート サーバーとの通信に使用する Web サービス プロキシで追加の Cookie を転送できます。レポート マネージャで、レポート サーバーにこれらの追加 Cookie を転送できるようにすることが可能です。これを行うには、PassThroughCookies 要素をレポート マネージャの構成ファイルに追加します。追加 Cookie の転送は、シングル サインオン認証ソリューションで役立ちます。このソリューションでは、レポート サーバー認証 Cookie だけでなく、サード パーティ認証システムからの Cookie も必要です。
レポート マネージャの使用時に http 要求を使用して追加の Cookie を転送できるようにするには、RSWebApplication.config ファイルに次の要素を設定します。
<UI>
<CustomAuthenticationUI>
...
<PassThroughCookies>
<PassThroughCookie>cookiename1</PassThroughCookie>
<PassThroughCookie>cookiename2</PassThroughCookie>
</PassThroughCookies>
</CustomAuthenticationUI>
...
</UI>
SP1 で新しく導入。SP1 には、読み取りや設定が可能な新しいシステム プロパティが 2 個含まれています。以下の表で、このような新しいプロパティのほか、レポート サーバーのシステム プロパティの更新されたセット全体を示します。
プロパティ | 説明 |
SnapshotCompression | SP1 で新しく導入。スナップショットの圧縮方法を定義します。既定値は SQL です。有効な値は次のとおりです。
SQL : スナップショットは、レポート サーバー データベースへの格納時に圧縮されます。これは現在の動作です。 None : スナップショットは圧縮されません。 All : すべての記憶域オプションのスナップショットが圧縮されます。このオプションには、レポート サーバー データベースやファイル システムが含まれます。 |
EnableIntegratedSecurity | SP1 で新しく導入。統合セキュリティをレポート データ ソース接続でサポートするかどうかを決定します。既定値は True です。有効な値は次のとおりです。
True : 統合セキュリティが有効になります。 False : 統合セキュリティが有効になりません。統合セキュリティを使用するように構成されているレポート データ ソースは実行されません。 このプロパティを設定する理由の詳細については、「統合セキュリティと高度な権限に関するセキュリティ上の考慮事項」を参照してください。 |
SiteName | ユーザー インターフェイスに表示されるレポート サーバー サイトの名前。既定値は SQL Server Reporting Services です。このプロパティには、空の文字列を指定できます。最大長は 8,000 文字です。 |
SystemSnapshotLimit | レポートに格納されるスナップショットの最大数。有効な値は、-1 から 2,147,483,647 までです。値が 1 の場合、スナップショットに制限はありません。 |
SystemReportTimeout | レポート サーバー名前空間で管理されているすべてのレポートの既定のレポート処理タイムアウト値 (秒単位)。この値はレポート レベルで上書きできます。このプロパティを設定すると、レポート サーバーは指定された時間が経過した後、レポートの処理を停止しようとします。有効な値は、0 から 2,147,483,647 までです。値に 0 を設定すると、名前空間内のレポートが処理中にタイムアウトしません。既定値は 1800 です。 |
UseSessionCookies | レポート サーバーがクライアント ブラウザとの通信時にセッション Cookie を使用する必要があるかどうかを指定します。既定値は True です。 |
SessionTimeout | セッションがアクティブな状態になっている期間 (秒単位)。既定値は 600 です。 |
EnableMyReports | 個人用レポート機能が有効になっているかどうかを指定します。値 True は、機能が有効になっていることを示します。 |
MyReportsRole | ユーザーの個人用レポート フォルダに、セキュリティ ポリシーを作成する際に使用するロールの名前。既定値は、個人用レポートです。 |
EnableExecutionLogging | レポート実行のログ記録が有効になっているかどうかを示します。既定値は True です。 |
ExecutionLogDaysKept | レポート実行情報を実行ログに保持する日数。このプロパティの有効な値は、0 から 2,147,483,647 までです。値が 0 の場合、エントリは実行ログ テーブルから削除されません。既定値は 60 です。 |
このセクションでは、レポート マネージャのユーザー インターフェイスの機能強化について説明し、レポート サーバー配置シナリオに関する更新された情報を提供します。
SP2 で新しく導入。Microsoft Developer Network (MSDN) の「エンタープライズ配置モデル」には、ReportServerExternalURL の間違った構文の例が記載されています。ReportServerExternalURL の正しい構文の例は次のとおりです。
<UI>
<ReportServerExternalUrl>https://www.server.com/reportserver</ReportServerExternalUrl>
...
</UI>
SP2 で新しく導入。以前は、IBM Lotus Domino Server v. 5.0.9a メール サーバーを使用しているときに、Microsoft SQL Server 2000 Reporting Services サブスクリプションによって生成された電子メールでゼロ バイトの添付ファイルを受け取ることがありました。このメール サーバーは、添付ファイルの形式の違いにより、添付ファイルを読み込むことができませんでした。SP2 では、IBM Lotus Domino サーバーが Reporting Services の添付ファイルを読み込めるようになり、正しく表示されるようになります。
SP2 で新しく導入。RSWebApplication.config ファイルの <ReportServerExternalUrl> タグが正しく表示されません。BOL では、このタグが <ReportServerExternalURL> と表示されます。このタグは大文字と小文字が区別されるので、<ReportServerExternalUrl> と表示される必要があります。
SP1 で新しく導入。レポート マネージャで、2 つの目的を同時に達成できる方法でパラメータ プロパティを設定できるようになりました。
以前は、パラメータ値を非表示にする唯一の方法は、[パラメータ] プロパティ ページの [ユーザーにメッセージを表示] チェック ボックスをオフにすることだけでした。ただし、このチェック ボックスをオフにする影響として、実行時にレポートのパラメータ値を指定できなくなっていました。この制限はなくなりました。SP1 では、[ユーザーにメッセージを表示] チェック ボックスをオフにして、レポート内のパラメータ フィールドと値を非表示にすることができます。この操作を行っても、後で実行時にパラメータ値を外部に設定する方法の制約はありません。
SP1 で新しく導入。SP1 セットアップでは構成ファイルの設定が変更、追加、または削除されることはありません。ただし、SP1 では、新しい構成オプションが導入されており、Reporting Services のインストールを変更する際に使用できます。各設定は、Reporting Services コンポーネントで使用されている既定値を保持しています。これらの値はプログラム ファイルで指定されています。指定されている既定値を使用することも、既定値より優先する別の値を指定するために構成ファイルに設定を追加することも可能です。
次の構成設定が SP1 に追加されており、一時スナップショットの格納方法を指定できます。レポート サーバーでは必要に応じて一時ファイルが追加され、その後、ユーザー セッションまたはサブスクリプション処理の完了時に削除されます。この機能を有効にするには、RSReportServer.config の構成設定を変更する必要があります。この機能は、既定では有効になっていません。既定では、レポート サーバーは、reportservertempdb データベースに一時スナップショットを格納します。
注意 新しい構成設定以外に、新しいシステム プロパティ (SnapshotCompression) が追加されており、スナップショットを格納する前に圧縮できるようになりました。スナップショットの圧縮により、スナップショットに使用される領域が縮小されます。また、多数のユーザーがレポート実行スナップショットにアクセスする場合、スナップショットを圧縮することでスケーラビリティも向上します。ただし、圧縮を有効にすると、パフォーマンスがいくぶん低下する場合もあります。スナップショットを圧縮する別の理由は、レポート サーバー Web ファームに Reporting Services を配置する場合に、レポート サーバー データベースの競合問題を減らすことです。詳細については、「レポート サーバーのシステム プロパティ」を参照してください。
以下の構成設定を RSReportServer.config に追加できます。
設定 | 説明 | 値 |
WebServiceUseFileShareStorage | True に設定すると、レポート サーバー Web サービスにより、キャッシュされたレポートと (ユーザー セッション中に作成された) 一時スナップショットがファイル システムに格納されます。 | True
False (既定値) |
WindowsServiceUseFileShareStorage | True に設定すると、レポート サーバー Windows サービスにより、(ユーザー セッション中に作成された) 一時スナップショットがファイル システムに格納されます。 | True
False (既定値) |
FileShareStorageLocation | 一時スナップショットの格納先となるファイル システム上のフォルダを指定します。指定できるフォルダは 1 つです。UNC パスを指定できますが、お勧めしません。 | 既定値は、c:\program files\Microsoft SQL Server\MSSQL\Reporting Services\RSTempFiles です。 |
例 : RSReportServer.config ファイル
以下の例を使用して、構成ファイルに上記の設定を追加する方法を示します。新しい設定は太字で表記されています。
<InstallationID>{acc27d3a-0875-44c0-8697-2532e36e9d13}</InstallationID>
<Add Key="SecureConnectionLevel" Value="0"/>
<Add Key="InstanceName" Value="MSSQLSERVER"/>
<Add Key="ProcessRecycleOptions" Value="0"/>
<Add Key="CleanupCycleMinutes" Value="10"/>
<Add Key="SQLCommandTimeoutSeconds" Value="60"/>
<Add Key="MaxActiveReqForOneUser" Value="20"/>
<Add Key="DatabaseQueryTimeout" Value="120"/>
<Add Key="RunningRequestsScavengerCycle" Value="60"/>
<Add Key="RunningRequestsDbCycle" Value="60"/>
<Add Key="RunningRequestsAge" Value="30"/>
<Add Key="MaxScheduleWait" Value="5"/>
<Add Key="DisplayErrorLink" Value="true"/>
<Add Key="WebServiceUseFileShareStorage" Value="false" />
<Service>
<IsSchedulingService>True</IsSchedulingService>
<IsNotificationService>True</IsNotificationService>
<IsEventService>True</IsEventService>
<PollingInterval>10</PollingInterval>
<MemoryLimit>60</MemoryLimit>
<RecycleTime>720</RecycleTime>
<MaximumMemoryLimit>80</MaximumMemoryLimit>
<MaxAppDomainUnloadTime>30</MaxAppDomainUnloadTime>
<MaxQueueThreads>0</MaxQueueThreads>
<UrlRoot>http://<exampleWebServer>/ReportServer</UrlRoot>
<UnattendedExecutionAccount></UnattendedExecutionAccount>
<PolicyLevel>rssrvpolicy.config</PolicyLevel>
<WindowsServiceUseFileShareStorage>False</WindowsServiceUseFileShareStorage>
<FileShareStorageLocation>
<Path> XXXXX </Path>
</FileShareStorageLocation>
</Service>
以下の構成設定を RSReportDesigner.config に追加できます。
設定 | 説明 | 値 |
CacheDataForPreview | True に設定すると、レポート デザイナがローカル コンピュータ上のキャッシュ ファイルにデータを格納します。詳細については、「レポート デザイナのプレビュー キャッシュ」を参照してください。 | True (既定値)
False |
例 : RSReportDesigner.config ファイル
以下の例を使用して、構成ファイルに上記の設定を追加する方法を示します。新しい設定は太字で表記されています。
<Configuration>
<Add Key="SecureConnectionLevel" Value="0" />
<Add Key="InstanceName" Value="Microsoft.ReportingServices.PreviewServer" />
<Add Key="SessionCookies" Value="true" />
<Add Key="SessionTimeoutMinutes" Value="3" />
<Add Key="PolicyLevel" Value="rspreviewpolicy.config" />
<Add Key="CacheDataForPreview" Value="true" />
<Extensions>
...
</Extensions>
</Configuration>
SP1 で新しく導入。データ ソースをホストするサーバーに高度な権限のあるユーザーによってレポートが実行され、そのレポート クエリに悪意のある Transact-SQL ステートメント (たとえば、認証されていないログインを作成したり、誤ったデータを生成するようなステートメント) が含まれていると、SQL Server がセキュリティの脅威にさらされる可能性があります。たとえば、攻撃者が悪意のあるクエリを含むレポートをパブリッシュすると、以下の条件のいずれかに当てはまる場合に、クエリは管理者の資格情報を使用して処理されます。
この脅威を緩和するには、以下の 1 つまたは複数の推奨されているセキュリティの実践方法に従います。
外部データ ソースへのアクセスに統合セキュリティを使用する場合、セキュリティ トークンが外部データ ソースに渡されていることを認識していないレポート ユーザーに対して特別な配慮が必要です (ユーザーは、統合セキュリティを使用するように構成されているレポートを実行する前に警告されません)。さらに、ユーザーは、レポートを開くときには、不明な送信者からの電子メールに添付されているファイルを開く場合に抱くような懸念を抱かないかもしれません。しかし、セキュリティ上の危険はどちらのシナリオでも同じです。ハイパーリンクを経由して公開されたり、電子メールの添付ファイルに隠されていたりする悪意のあるスクリプトによって、ワークステーションが破損または破壊されるのと同様に、悪意のあるクエリによって、サーバーが破損または破壊されることがあります。
統合セキュリティを無効にすると、統合セキュリティを使用するように現在構成されている (または統合セキュリティ機能が無効になった後で統合セキュリティを使用するように構成された) レポート データ ソースは実行できなくなることに注意してください。統合セキュリティがレポート サーバーでサポートされていない場合、次のエラーが返されます。"このデータ ソースは、Microsoft Windows NT の統合セキュリティを使用するように構成されていますが、このレポート サーバーでは Windows NT の統合セキュリティが無効になっています。"
統合セキュリティを無効にするには、スクリプトまたはコードを使用して EnableIntegratedSecurity システム プロパティを変更します (詳細については、「レポート サーバーのシステム プロパティ」を参照してください)。スクリプトの作成と実行に関する詳細については、「Scripting with the rs Utility and the Web Service」(英語) を参照してください。