Microsoft Windows Small Business Server 2003

リリース ノート

Microsoft Corporation

発行 : 2005 年 5 月

バージョン : 2

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Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードする前にサーバー上のすべての Windows SB Server 2003 グループ ポリシー オブジェクト (GPO) のバックアップを作成する

Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードする前に、サーバー上のすべての Windows SB Server 2003 GPO のバックアップを作成することをお勧めします。バックアップを作成すると、管理者がこれらの GPO の設定を変更した場合でも、GPO の設定をカスタマイズした状態に復元できます。

すべての Windows SB Server 2003 グループ ポリシー オブジェクトのバックアップを作成するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[サーバー管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、 [詳細管理] をダブルクリックし、[グループ ポリシーの管理] をダブルクリックします。次に、[フォレスト: <domainname>]、[ドメイン]、[< domainname>] の順にダブルクリックし、[グループ ポリシー オブジェクト] を右クリックします。次に、[すべてバックアップ] をクリックします。

  3. [グループ ポリシー オブジェクトのバックアップ] ダイアログ ボックスで、次の設定を行います。 :

    1. [場所] ボックスに、GPO のバックアップの格納先フォルダの名前を入力します。

    2. [説明] ボックスに、SB Server 2003 GPO など、バックアップ ファイルを簡単に識別できるような説明を入力します。

    3. [バックアップ] をクリックします。

Windows SB Server 2003 グループ ポリシー オブジェクトを復元するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[サーバー管理] をクリックします。

  2. コンソール ツリーで、[詳細管理] をダブルクリックし、[グループ ポリシーの管理] をダブルクリックします。[フォレスト: <domainname>]、[ドメイン]、[< domainname>]、[グループ ポリシー オブジェクト] を順にダブルクリックし、バックアップから復元するグループ ポリシー オブジェクトを右クリックします。次に、[バックアップから復元] をクリックします。

  3. グループ ポリシー オブジェクトの復元ウィザードで、次の設定を行います。:

    1. [バックアップの場所] ページで、バックアップが格納されているフォルダの名前を入力し、[次へ] をクリックします。

    2. [ソース GPO] ページの [GPO のバックアップ] ボックスで、グループ ポリシー オブジェクトの設定を復元するのに使用するバックアップを選択し、[次へ] をクリックします。   

    3. [完了] をクリックします。

Windows Small Business Server 2003 では Windows Server 2003 セキュリティ構成ウィザードを実行しないでください

Windows Server 2003 Service Pack 1 に同梱されているセキュリティ構成ウィザードは、Windows SB Server 2003 で動作するように設計されていません。このウィザードを実行すると、Windows SB Server 2003 のセットアップ時に構成された設定との間で競合が発生する場合があります。

Windows SB Server 2003 を実行しているコンピュータをセキュリティで保護するには、セットアップ時には既定の設定を使用し、その後、電子メールとインターネット接続の構成ウィザードを実行することをお勧めします。

Windows Small Business Server 2003 でセキュリティ構成ウィザードを実行したことが原因で問題が発生した場合は、このウィザードのロールバック機能を使用して変更を元に戻します。

Windows SB Server 2003 SP1 によりカスタマイズされた一部の値が既定の設定にリセットされる場合がある

Windows SB Server 2003 の既定値は、小規模ビジネスのニーズを満たすように設計されています。Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードした場合、それらの値の一部が既定値にリセットされます。カスタマイズした値は、Windows SB Server 2003 SP1 のインストール後に再度カスタマイズする必要があります。

次の表に、既定値にリセットされる値を示します。

タイトル 説明 オプション

Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードすると Windows SB Server 2003 ユーザー テンプレートのユーザー クォータ設定がリセットされる

Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードすると、Small Business Server ユーザー テンプレート (User、Administrator、Power User、および Mobile User) のユーザー クォータ設定がリセットされます。そのため、これらのユーザー テンプレートのクォータ設定をカスタマイズした場合は、Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレード後、設定を再度カスタマイズする必要があります。

SB Server 2003 SP1 にアップグレードした後、ユーザー クォータ設定を確認し、それらの設定に適切な値が設定されていることを確認します。別の値が設定されている場合は、「ユーザーのディスク領域の上限と各ユーザーに対する警告レベルを変更するには」の手順を使用して、そのユーザー クォータ設定を再度カスタマイズします。この手順は、この表の後の「Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードすると Windows SB Server 2003 ユーザー テンプレートのユーザー クォータ設定がリセットされる」で示します。

Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードすると、Windows SB Server 2003 Web サイトのカスタマイズした設定の一部が上書きされる

Windows SB Server 2003 SP 1 にアップグレードすると、リモート Web ワークプレースなど、既定の Windows SB Server 2003 Web サイトを作成するのに必要なファイルの一部が更新および置換されます。そのため、それらのファイルに対して行ったカスタマイズが無効になります。ただし、内部 Web サイト (http://companyweb) または名刺 Web サイト (http://servername) に対して行ったカスタマイズ設定は保持されます。

既定の Windows SB Server 2003 Web サイトをカスタマイズした場合は、Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードする前に、カスタマイズしたコンテンツのバックアップを作成し、アップグレード完了後に再度カスタマイズした設定を実装する必要があります。ただし、SP1 にアップグレードした後に内部 Web サイト (http://companyweb) および名刺 Web サイト (http://servername) に加えた変更を復元する必要はありません。

Windows SB Server 2003 SP1 にアップグレードすると Windows SB Server 2003 ユーザー テンプレートのユーザー クォータ設定がリセットされる

注:
この操作を完了するには、Domain Admins セキュリティ グループのメンバとしてログオンする必要があります。

ユーザーごとのユーザーのディスク領域の上限と警告レベルを変更するには
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[マイ コンピュータ] をクリックします。

  2. クォータの値を変更するボリュームを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  3. プロパティ ダイアログ ボックスで [クォータ] タブをクリックします。

  4. [クォータ] タブで [クォータ エントリ] をクリックします。

  5. クォータ エントリ ウィンドウで、設定を変更するユーザーのエントリをクリックします。次に、[クォータ] メニューの [プロパティ] をクリックします。

  6. クォータ設定ダイアログ ボックスで、必要に応じて、次のオプションを変更し、[OK] をクリックします。:

    [ディスクの使用を制限しない] - ディスク領域の使用状況をディスク領域を制限せずに追跡できます。

    [ディスク領域の制限] – ディスク領域を制限するフィールドと、警告レベルを設定するフィールドがアクティブになります。テキスト フィールドに数値を入力し、ドロップダウン リストからディスク領域を制限する単位を選択します。たとえば、20.5 MB など 10 進数の値を使用できます。

       ボリュームが NTFS ファイル システムでフォーマットされていないか、または Administrators グループのメンバでログオンしていない場合、そのボリュームのプロパティ ダイアログ ボックスには [クォータ] タブが表示されません。

Windows Server 2003 または Windows 2000 Server をターミナル サーバーのアプリケーション共有モードで実行しているコンピュータでは新しいユーザーの Outlook プロファイルが自動的に作成されない

Windows Server 2003 または Windows2000 Server のいずれかのオペレーティング システムをターミナル サーバー のアプリケーション共有モードで実行している追加サーバーでは、Windows SB Server 2003 SP1 の適用時に、新しいユーザーの Outlook プロファイルは自動的に作成されません。これは、Windows SB Server 2003 SP1 により、プロファイル構成ツールが Outlook 2003 Service Pack 1 と連動するように変更されるためです。

この問題を解決するには、ターミナル サーバーのアプリケーション共有モードで実行されているサーバーに、ローカルの管理者特権を持つアカウントを使用してログオンします。 \\ServerName\ClientApps\Outlook2003\setup.exe から Outlook 用の SP1 をインストールします。ここで ServerName は、Windows SB Server 2003 SP1 を実行しているコンピュータの名前です。

  • ターミナル サービスのアプリケーション共有モードで Windows Server を実行しているコンピュータに Office 2003 をインストールしている場合は、この問題の解決方法として上記の方法を使用しないでください。代わりに、マイクロソフト Web サイト から Office 2003 SP1 を適用してください。(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=24134)

  • Windows SB Server 2003 SP1 を Windows SB Server 2003 ネットワークに適用してから、ネットワークに追加した Windows Server では、ターミナル サービスのアプリケーション共有モードで実行していても、この問題は発生しません。

  • Windows Server をターミナル サービスのアプリケーション共有モードで実行しているコンピュータ上の既存ユーザーの Outlook プロファイルは、この問題の影響を受けません。

POP3 Connector の使用時に同じ電子メール ドメイン名を持つ外部受信者に電子メールを送信すると NDR メッセージが生成される

Windows SB Server 2003 Service Pack 1 により、Exchange Server は、Active Directory に存在しないアカウント宛てに送信される電子メール メッセージを拒否するように構成されます。Microsoft Connector for POP3 Mailboxes の使用しており、外部の POP3 メール サーバーで使用されている電子メール ドメイン名と同じ電子メール ドメイン名を使用するように Exchange を構成した場合、同じ電子メール ドメイン名を使用する外部受信者にメールを送信すると、エラーが発生することがあります。

この問題は、Exchange の SMTP 仮想サーバーが未解決の受信者宛てのメールをインターネット サービス プロバイダ (ISP) のメール サーバーに送信するように構成されているサーバーでのみ発生します。

この問題を解決するには、プライマリ アドレスとしてローカルの電子メール ドメインを使用するように Exchange 受信者ポリシーの既定のポリシーを構成します。その後、ローカル ユーザー アカウントに POP3 電子メール ドメインを適用する新しい受信者ポリシーを追加します。このように設定すると、ローカル ユーザーの電子メール ドメインは、POP3 メール サーバーがホストしている電子メール ドメインに一致しますが、Exchange と POP3 メール サーバー間の競合も解決されます。

ユーザー アカウントは、受信者ポリシーで更新できるように構成する必要があります。このオプションは、各ユーザー プロパティの [電子メール アドレス] タブで使用できます。

Exchange の受信者ポリシーの構成方法の詳細については、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) で文書番号 300681 の資料「同一ドメインの外部受信者へ内部からメールが送信できない」 を参照してください。(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=41371)

注意

  • インターネット接続ウィザードまたは電子メールとインターネット接続の構成ウィザードを実行して、Exchange の設定を変更するように設定するたびに、ウィザードでは、各受信者ポリシーでプライマリ アドレスを設定する際に入力した電子メール ドメイン アドレスが使用されます。ウィザードが完了したら、このリリース ノートに記載されている手順を繰り返し、受信者ポリシーを変更する必要があります。

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