Visual Studio 2008 Beta 2 リリース ノート

本リリース ノートには、Visual Studio 2008 Beta 2 英語版のリリース ノートの翻訳内容と共に、Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版独自の情報が記載されています。
以下の内容をご確認の上、インストールを行ってください。


重要: Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版の再頒布可能ファイルの一覧の更新

Visual Studio 2008 のライセンス条項において Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版で提供される再頒布可能ファイルの一覧の更新を、Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版 Redist.txt ページから手順に従いダウンロードする必要があります。


Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版独自のインストールに関する既知の問題

以下の項目は日本語版独自のインストールに関する既知の問題です。

1. セットアップ プロジェクトで正しいパッケージが作成されない

セットアップ プロジェクトで正しいパッケージが作成されません。パッケージのビルドで警告が発生し、ビルドされたセットアップ パッケージでは誤った必須コンポーネントの関連ファイルが使用されます。また、必須コンポーネントを Web からインストールするように指定した場合もパッケージのインストールで失敗します。

この問題を解決するには

正しい必須コンポーネント関連ファイルをダウンロードし、Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版がインストールしたファイルを上書きします。
  1. エクスプローラを起動して、以下のフォルダを開きます。
    c:\Program Files\Microsoft SDKs\Windows\v6.0A\Bootstrapper\Packages\DotNetFx\ja
    (上記パスは Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版を “C:” ドライブにインストールした場合になります。 インストール先を異なる場所に指定した場合はそのドライブのフォルダを開きます。)
  2. こちらを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックして langpack.exe ファイルをダウンロードし、上記で開いたフォルダにある同じ名前のファイルを上書きします。
  3. こちらを右クリックし、[対象をファイルに保存] をクリックして eula.txt ファイルをダウンロードし、上記で開いたフォルダにある同じ名前のファイルを上書きします。
以上で修正は完了です。また、インストールされてる Visual Studio 2008 Beta 2 のセットアップのメンテナンス モードを使用して [修復/再インストール] や [機能の追加または削除] を行ったり、Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版を再インストールした場合は、再度上記手順を行ってください。

2. 既に他の言語版の Visual Studio 2008リリースがインストールされている環境に Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版をインストールした場合の不具合

既に他の言語版の Visual Studio 2008 リリースがインストールされている環境に Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版をインストールした場合、以下のような不具合が発生する場合があります。

この問題を解決するには

Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版をインストールする前に、インストールしてある Visual Studio 2008 リリースのアンインストールを行うようにしてください。 (Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版で提供される各 Express 製品の日本語版などは、同一システムにインストールします。)

3. Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版または .NET Framework 3.5、.NET Framework 3.5 用 Language Pack をインストールする場合は、OS の言語設定を使用する製品の言語に設定してインストールする

Visual Studio 2008 Beta 2 日本語版または .NET Framework 3.5、.NET Framework 3.5 用 Language Pack をインストールする場合、システムの言語設定とインストールする製品の言語が違うと必要なコンポーネントがインストールされない場合があります。

この問題を解決するには

システムの言語設定をインストールする製品の言語と同じ言語設定にしてからインストールを行います。

4. 前バージョンの Team Foundation Client がインストールされている場合、Team Foundation Client のインストールに失敗する

Visual Studio 2005バージョンの Team Foundation Client が既にインストールされている場合、Team Foundation Client のインストールに失敗します。

この問題を解決するには

インストールされている Visual Studio 2005 バージョンの Team Foundation Client をアンインストールしてから、Team Foundation Client のインストールを行います。


以下の内容は、2007年7月27日時点の英語版リリース ノートを基に翻訳されています。
以下のリリースノートに記載されている既知の問題などの情報は継続的にアップデートされます。最新の情報につきましては、下記英語版リリースノートをご参照ください。


目次

1. システム必要条件

1.1 サポートされているアーキテクチャ

  • x86
  • x64 (WOW)
  • IA64 はサポートされていません

    1.2 サポートされているオペレーティング システム

  • Microsoft Windows XP Professional x64 Edition (WOW)
  • Microsoft Windows XP Professional SP2
  • Microsoft Windows XP Home Edition SP2
  • Microsoft Windows XP Media Edition 2002 SP2
  • Microsoft Windows XP Media Edition 2004 SP2
  • Microsoft Windows XP Media Center Edition 2005
  • Microsoft Windows XP Tablet PC Edition SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 Standard Edition SP1
  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise Edition SP1
  • Microsoft Windows Server 2003 Datacenter Edition SP1
  • Microsoft Windows Server 2003 Web Edition SP1
  • Microsoft Windows Server 2003 Standard x64 Edition SP1 (WOW)
  • Microsoft Windows Server 2003 Enterprise x64 Edition SP1 (WOW)
  • Microsoft Windows Server 2003 Datacenter x64 Edition SP1 (WOW)
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Standard Edition
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Datacenter Edition
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Standard x64 Edition (WOW)
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise x64 Edition (WOW)
  • Microsoft Windows Server 2003 R2 Datacenter x64 Edition (WOW)
  • Windows Vista

    1.3 ハードウェア要件

  • 最小 : 1.6 GHz CPU、384 MB RAM、1024 x 768 を表示できるディスプレイ、5,400 RPM ハード ディスク
  • 推奨 : 2.2 GHz 以上の CPU、1024 MB 以上の RAM、1280 x 1024 を表示できるディスプレイ、7,200 RPM 以上のハード ディスク
  • Windows Vista 上で実行する場合 : 2.4 GHz CPU、768 MB RAM 以上のハードウェアを推奨
  • 最小インストールには、1.22 GB の空きディスク容量が必要
  • 完全インストールには、2 GB の空きディスク容量が必要

    2. 既知の問題

    2.1 インストール

    2.1.1 Visual Studio 2008 以前のバージョンの手動アンインストール

    Visual Studio Code Name "Orcas" Community Technical Preview (CTP) など、以前のバージョンの Visual Studio をインストールしている場合、次の順序でアンインストールする必要があります。

    1. コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を開きます。

    2. "Microsoft SQL Server Compact Edition 3.5" を削除します。

    3. "Microsoft SQL Server Compact Edition 3.5 Design Tools" を削除します。

    4. "Microsoft SQL Server Compact Edition 3.5 for Devices" を削除します。

    5. "Microsoft Visual Studio Performance Collection Tools" を削除します。

    6. "Windows Mobile 5.0 SDK R2 for Pocket PC" を削除します。

    7. "Windows Mobile 5.0 SDK R2 for Smartphone" を削除します。

    8. "Crystal Reports 2007" を削除します。

    9. "Visual Studio Asset System" を削除します。

    10. "Visual Web Developer Design Service Reminder Tools" を削除します。

    11. "Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office System Runtime" を削除します。

    12. "Microsoft Visual Studio 2005 Tools for the 2007 Microsoft Office System Runtime Language Pack" を削除します。 この手順は、英語版のみを使用している場合は不要です。

    13. "Microsoft Visual Studio Tools for Office Runtime 3.0" を削除します。

    14. "Microsoft Visual Studio Codename Orcas Professional" または関連するインストール済みの Visual Studio IDE (Professional、Standard、Enterprise Architect、Team Suite など) を削除します。

    15. "Microsoft Document Explorer" を削除します。

    16. "Microsoft Document Explorer 2005 Language Pack" を削除します。 この手順は、英語版のみを使用している場合は不要です。

    17. "Microsoft Device Emulator 3.0" を削除します。

    18. "Microsoft .Net Compact Framework 2.0 SP1" を削除します。

    19. ".Net Framework 2.0 SDK" を削除します。

    20. "Microsoft Visual Studio Codename Orcas Remote Debugger" を削除します。

    21. "Microsoft Visual Studio 64bit Prerequisites Beta" を削除します。 この手順は、Visual Studio を 64 ビット コンピュータにインストールする場合にのみ必要です。

    22. "Microsoft .Net Framework 3.5" を削除します。

    [プログラムの追加と削除] から Visual Studio 2008 をアンインストールすると、プレリリース バージョンのコンポーネントはすべて製品と共に連鎖的にアンインストールされます。 これにより、以前のリリースがアンインストールされるため、手動でアンインストールしなくても新しいリリースをインストールできます。

    メモ : 同じコンピュータに Visual Studio 2008 製品が複数インストールされている場合にそのいずれか 1 つをアンインストールすると、残りの製品が破損することがあります。 プレリリース バージョンが連鎖的にアンインストールされると、製品全体で共有されているアプリケーションが連鎖的にアンインストールされます。 残りの製品を修正するには、その製品に対して修復を実行し、共有アプリケーションを再インストールします。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.1.2 Windows Vista の再起動後に Visual Studio 2008 セットアップが再開しないことがある

    Windows Vista 上で Visual Studio 2008 をセットアップしているときには、再起動して更新内容を Windows Vista に反映させる必要があります。 ところが、コンピュータを再起動しても、Visual Studio 2008 セットアップは自動的には再開しません。

    この問題を解決するには

    コンピュータの再起動後、ログインして、Visual Studio 2008 セットアップを手動で再開します。

    2.1.3 Windows Vista コンピュータの画面に最初に表示される Visual Studio 2008 セットアップのダイアログ ボックスが、一時的に "応答していない" ように見える

    一時的に応答していないように見えますが、しばらくすると、セットアップが再開されます。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.1.4 Visual Studio 2008 をインストールしていると、実行中のアプリケーションを閉じるように促すメッセージが表示されることがある

    Visual Studio 2008 をインストールしていると、実行中のアプリケーションを閉じるように促すメッセージが表示されることがあります。表示されるアプリケーションには、数字の識別子を持つものもあれば、識別子が空のものもあります。

    このメッセージでは、閉じる必要があるアプリケーションのプロセス ID が示されることがあります。 アプリケーション名は表示されません。

    この問題を解決するには

    インストール プロセスに影響を及ぼすことがないように、それらのアプリケーションを閉じることをお勧めします。

    閉じる必要があるアプリケーションの名前を確認するには、タスク マネージャでプロセス ID を調べます。

    1. Ctrl + Alt + Del キーを押し、[タスク マネージャ] をクリックします。

    2. [表示] メニューの [列の選択] をクリックします。

    3. PID (プロセス識別子) を選択して、[OK] をクリックします。

    4. タスク マネージャで [PID] をクリックして、エントリを PID 順に並べ替えます。

    5. メッセージに表示されているプロセス ID を探します。

    メッセージ ボックスの [無視] をクリックして、インストールを続行することもできます。 その場合、セットアップの最後に再起動が必要になることがあります。

    2.1.5 Visual Studio 2008 をインストールするとき、どの Windows Vista プラットフォームでも再起動する必要がある

    Visual Studio 2008 をインストールするとき、どの Windows Vista プラットフォームでも再起動が必要になりますが、再起動を促すダイアログ ボックスが 2 つ表示されることがあります。 1 つは Visual Studio 2008 セットアップによるもの、もう 1 つは Windows Vista によるものです。Visual Studio 2008 セットアップにより表示されたダイアログ ボックスのみ使用することをお勧めします。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.1.6 .NET Framework 3.5 を Windows Vista SP1 Beta にインストールすると、バージョンに不整合が生じる

    Orcas を Windows Vista SP1 Beta プラットフォームにインストールすると、.NET Framework のバージョンに不整合が生じます。これにより、製品にさまざまな障害が発生します。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.1.7 Visual Studio 2005 と同じコンピュータに Visual Studio 2008 をインストールすると、Visual Studio 2005 による .NET Framework 2.0 の修復に失敗する

    Visual Studio 2008 を Visual Studio 2005 と同じコンピュータにインストールすると、Visual Studio 2005 による .NET Framework 2.0 の修復が失敗します。

    この問題を解決するには

    .Net Framework 2.0 の修復は、[プログラムの追加と削除] から別途行います。

    2.1.8 以前のバージョンの .NET Framework 3.5 がインストールされている Windows Vista コンピュータに Visual Studio 2008 をインストールすると、失敗することがある

    Visual Studio 2008 CTP や Beta 1 など、以前のバージョンの Visual Studio がインストールされている Windows Vista コンピュータに Visual Studio 2008 をインストールする際、.NET Framework 3.5 コンポーネントのインストール中にセットアップが失敗することがあります。

    この問題を解決するには

    [コントロール パネル] を開き、[プログラムと機能] をクリックし、[作業] ウィンドウの [インストールされている更新プログラムの表示] をクリックします。 次の Windows 更新プログラムを選択し、アンインストールします。

    - Microsoft Windows 修正プログラム (KB110806)

    - Microsoft Windows 修正プログラム (KB930264)

    - Microsoft Windows 修正プログラム (KB929300)

    2.1.9 SMS または Windows Update によるインストールが並行して実行されたことが原因で Windows Vista への Visual Studio 2008 のインストールに失敗することがある

    Visual Studio 2008 を Windows Vista にインストールする際、エラーが発生することがあります。これは、Visual Studio 2008 セットアップ プログラムの実行中に、SMS または Windows Update によってコンピュータにパッケージがインストールされた場合に発生することがあります

    この問題を解決するには

    SMS または Windows Update が終了するのを待ってから、Visual Studio 2008 セットアップを再開します。

    2.1.10 セットアップ終了ページに、SIT13948.tmp\install1.htm のスクリプト エラー 887600de が表示される

    セットアップ終了ページに、SIT13948.tmp\install1.htm のスクリプト エラー 887600de が表示されます。

     

    行: 159

    文字: 5

    エラー: エラー 887600de のため操作を完了できませんでした。

    コード: 0

    URL: file:///D:\Users\MSLAB2\AppData\Local\Temp\SIT13948.tmp\install1.htm

    この問題を解決するには

    エラー ダイアログの両方のインスタンスに対して [はい] をクリックして、セットアップを終了します。

    2.1.11 エラー メッセージ "セットアップ コンポーネントの読み込み時にエラーが発生しました。 セットアップはキャンセルされます。" が表示される

    "セットアップ コンポーネントの読み込み時にエラーが発生しました。 セットアップはキャンセルされます。" というエラー メッセージが表示され、セットアップがキャンセルされることがあります。これは、Windows Installer 3.1 がインストールされていないシステムでのみ発生します。Windows Installer 3.1 をインストールした後で、セットアップを再度実行する必要があります。

    この問題を解決するには

    1. [プログラムの追加と削除] で、インストール済みプログラムの一覧に Windows Installer 3.1 があるかどうかを確認します。

    2. インストール済みプログラムの一覧に Windows Installer 3.1 がない場合には、次の手順を実行します。

       a. 「Windows Installer 3.1 Redistributable (v2)」にアクセスし、Windows Installer 3.1 をインストールします。

       b. Visual Studio 2008 のインストールを再度実行します。

    2.1.12 Visual Studio 2008 のインストール元のネットワーク共有のパスが長すぎる場合、セットアップに失敗する

    Visual Studio 2008 のインストール元のネットワーク共有のパスが長すぎる場合、セットアップに失敗します。

    この問題を解決するには

    パスの長さが 65 文字未満のネットワーク共有を使用してください。

    2.1.13 Visual Studio のインストール時に Visual Web Developer を選択していない場合に、WCF Web アプリケーション テンプレートが表示される

    Visual Studio 2008 Express Edition のインストール時に Visual Basic または Visual C# のみを選択し、VWD (Visual Web Developer) を選択しなかった場合、WCF Web アプリケーション テンプレートがインストールされますが、これは使用できません。 この場合、WCF テンプレートがインストールされていません。

    この問題を解決するには

    Visual Basic、C#、VWD の各オプションを選択して Visual Studio 2008 をインストールします。

    2.1.14 セットアップが停止し、エラー メッセージ "Windows インストーラ サービスを停止できませんでした。 インストールの前に、Windows インストーラ サービスを実行している他のすべてのアプリケーションを停止し、コンピュータを再起動する必要があります。" が表示される

    セットアップが停止し、エラー メッセージ "Windows インストーラ サービスを停止できませんでした。 インストールの前に、Windows インストーラ サービスを実行している他のすべてのアプリケーションを停止し、コンピュータを再起動する必要があります。" が表示されます。

    この問題を解決するには

    次の操作を試してみてください。

    - このエラー メッセージは、Visual Studio 2008 セットアップ以外のセットアップ プログラムが、既にコンピュータで実行されている可能性を示しています。 他のセットアップ プログラムが終了するのを待ってから、コンピュータを再起動し、Visual Studio 2008 セットアップを実行してください。

    - Windows Update によりコンピュータに更新プログラムがインストールされているときにも発生することがあります。 インストールが完了するまで待ってください。 コンピュータを再起動して、Visual Studio 2008 セットアップを実行してください。

    - タスク マネージャに msiexec.exe が表示されているかどうかを確認します。 msiexec.exe が既に実行中の場合は、完了するまで待ってください。 コンピュータを再起動して、Visual Studio 2008 セットアップを実行してください。

    - 上記のいずれも該当しない場合には、コンピュータを再起動し、Visual Studio 2008 セットアップを実行してください。

    2.1.15 Visual Studio SharePoint ワークフロー機能を使用するには特定のインストール要件がある

    このリリースで SharePoint ワークフロー ツールを使用するには、次の製品とコンポーネントを特定の順序でインストールする必要があります。

    この問題を解決するには

    次の製品を記載されている順にインストールします。

    1) Windows 2003 Server

    2) インターネット インフォメーション サービス (IIS) ([コントロール パネル]、[Windows コンポーネントの追加と削除]、[アプリケーション サーバー]、[詳細]、[インターネット インフォメーション サービス (IIS)] の順にクリック)

    3) .NET Framework 2.0 および 3.0 をインストールします。

    4) IIS マネージャで ASP.NET 2.0.5727 を有効にします。

    5) Microsoft Office SharePoint Server 2007 をインストールします。必ず構成ウィザードを実行してください。

    6) Visual Studio 2008 Beta 2 をインストールします。セットアップ ウィザードでは、既定のインストールを選択するか、[カスタム] ページで Microsoft Visual Studio Tools for Office を選択してください。

    7) 省略可能 : SMTP サービス。 このサービスをインストールすると、SharePoint の電子メール機能を使用できます。 これらの機能の詳細については、SharePoint の製品ドキュメントを参照してください。

    2.2 アンインストール

    2.2.1 以前のバージョンの Visual Studio がインストールされているコンピュータの場合

    2.2.1.1 Visual Studio 2008 をアンインストールすると、Visual Studio 2005 に影響を与える可能性がある

    Visual Studio 2005 がインストールされているコンピュータに Visual Studio 2008 をインストールした後、Visual Studio 2008 をアンインストールすると、Visual Studio 2005 の一部の機能が機能しなくなることがあります。

    この問題を解決するには

    [プログラムの追加と削除] を使用して、Visual Studio 2005 を修復します。

    2.2.1.2 Visual Studio 2008 製品のいずれかをアンインストールすると、他の Visual Studio 2008 製品がすべて破損する

    Visual Studio 2008 製品のいずれかをアンインストールすると、.NET 3.5 Framework がアンインストールされます。 Visual Studio 2008 製品はすべて .NET 3.5 Framework に依存しているため、これによってインストール済みのすべての Visual Studio 2008 製品が破損します。

    この問題を解決するには

    [プログラムの追加と削除] を使用するか、ダウンロードした Visual Studio 2008 のインストーラを実行して、インストールされている Visual Studio 2008 製品を修復します。

    2.2.1.3 Visual Studio 2005 または Visual Studio 2005 SP1、Platform Builder 6.0、Visual Studio 2008 がインストールされているコンピュータで、Visual Studio 2008 をアンインストールすると、Visual Studio 2005 および Visual Studio 2005 SP1 でスマート デバイス開発を実行できない

    2.2.1.3 Visual Studio 2005 または Visual Studio 2005 SP1、Platform Builder 6.0、Visual Studio 2008 がインストールされているコンピュータで、Visual Studio 2008 をアンインストールすると、Visual Studio 2005 または Visual Studio 2005 SP1 でスマート デバイス開発が実行できなくなります。

    この問題を解決するには

    Visual Studio 2008 をアンインストールした後で、コマンド ラインからデバイス エミュレータ マネージャを起動し、Visual Studio 2005、Visual Studio 2005 SP1、または Platform Builder 6.0 を起動します。

    2.2.1.4 Visual Studio Code Name "Orcas" CTP をアンインストールしても、SQL Server Compact 3.5 の .msi ファイルが削除されず、 SQL Server Compact 3.5 の .msi ファイルを手動で削除してから、新しいバージョンの Visual Studio 2008 Beta または Visual Studio Code Name "Orcas" CTP をインストールする必要がある

    SQL Server Compact 3.5 の .msi ファイルは、Visual Studio Code Name "Orcas" CTP をアンインストールしても、削除されません。 Visual Studio Code Name "Orcas" CTP のアンインストール後に、SQL Server Compact 3.5 の .msi ファイルを手動で削除しないと、新しいバージョンの Visual Studio のインストール時に最新バージョンの SQL Server Compact 3.5 の .msi ファイルがインストールされません。

    この問題を解決するには

    1. SQL Server Compact 3.5 コンポーネントを手動で削除するには、コントロール パネルの [プログラムの追加と削除] を開きます。 SQL Server Compact 3.5 のコンポーネントは次のとおりです。

    SQL Server Compact 3.5
    SQL Server Compact 3.5 for Devices
    SQL Server Compact 3.5 Design Tools

    2. Orcas セットアップを実行し、SQL Server Compact コンポーネントをインストールします。

    2.2.2 以前のバージョンの Visual Studio がインストールされていないコンピュータの場合

    2.2.2.1 同時にインストールした Visual Studio 製品の 1 つをアンインストールすると一部のコンポーネントが削除される

    VSTS、Visual Studio 2008 Beta 2 Professional Edition、Visual Studio 2008 Beta 2 Standard Edition、Visual C++ 2008 Beta 2 Express Edition の各 Visual Studio 2008 Beta 2 製品のうち、いずれかの製品をインストールした後で、別のもう 1 つの製品をインストールするとします。最初にインストールした製品をアンインストールすると、もう一方の製品のコンパイルに必要なファイルが失われ、一部のプロジェクトをコンパイルできなくなります。

    この問題を解決するには

    [プログラムの追加と削除] で、この問題が発生している Beta 2 製品を修復します。

    2.2.2.2 Visual Studio 2008 をアンインストールする際に、実行中のアプリケーションを閉じるように促すダイアログ ボックスが表示されることがある

    Visual Studio 2008 をインストールする際に、実行中のアプリケーションを閉じるように促すメッセージが表示されます。 アプリケーションの中には、数字の識別子を持つものもあれば、空の識別子を持つものもあります。 このメッセージでは、閉じる必要があるアプリケーションのプロセス ID が表示されることがあります。 アプリケーション名は表示されません。

    この問題を解決するには

    インストール プロセスに影響を及ぼすことがないように、それらのアプリケーションを閉じることをお勧めします。 閉じる必要があるアプリケーションの名前を確認するには、タスク マネージャでプロセス ID を調べます。

    1. Ctrl + Alt + Del キーを押し、[タスク マネージャ] をクリックします。

    2. [表示] メニューの [列の選択] をクリックします。

    3. PID (プロセス識別子) を選択して、[OK] をクリックします。

    4. タスク マネージャで PID をクリックしてエントリを PID 順に並べ替え、目的のアプリケーションを探します。

    または、メッセージ ボックスの [無視] をクリックして、続行することもできます。 その場合、アンインストールの最後に再起動が必要になることがあります。

    2.2.2.3 Visual Studio 2008 Beta 2 をアンインストールすると SQL Server Compact 3.5 もアンインストールされるため、同じコンピュータに複数の Visual Studio 2008 Beta 2 製品がインストールされている場合、さまざまな問題が発生する

    Visual Studio 2008 Beta 2 をアンインストールすると、SQL Server Compact 3.5 のコンポーネントもすべてアンインストールされます。 その結果、同じコンピュータに Visual Studio 2008 Beta 2 製品が 2 つ (Visual Studio 2008 Beta 2 Standard Edition と Visual Studio 2008 Beta 2 C# Express Edition など) インストールされている場合、問題が発生することがあります。 一方の Visual Studio 2008 Beta 2 製品をアンインストールすると、SQL Server Compact 3.5 のコンポーネントがすべてアンインストールされるため、もう一方の Visual Studio 2008 Beta 2 製品は正常に機能しなくなります。

    この問題を解決するには

    Visual Studio 2008 Beta 2 製品のインストールを実行し、[修復] をクリックして、SQL Server Compact 3.5 コンポーネントを再インストールします。

    2.3 製品の問題

    2.3.1 一般的な問題

    2.3.1.1 SQL 2000 プロジェクトで vardecimal ストレージ形式を設定してもエラーが発生しない

    SQL Server 2000 データベース プロジェクトのテーブル定義の最後で、次の Transact-SQL (T-SQL) ステートメントを指定した場合、サポート外のオプションであるにもかかわらず、エラーが報告されません。vardecimal ストレージ形式は、SQL Server 2005 SP2 以降でのみ使用できます。
     
    GO
    exec sp_tableoption 'Table1', 'vardecimal storage format', 1

    この問題を解決するには

    サポート外のステートメントをテーブル定義から削除するか、プロジェクト設定でプロジェクトのバージョンを SQL Server 2005 に変更します。 デザイン時データベースおよびターゲット データベースとして、SQL Server 2005 SP2 以降のインスタンスが必要です。

    2.3.1.2 devenv /resetuserdata を実行してもすべてのユーザー設定がリセットされない

    任意のオペレーティング システムのコマンド プロンプトから devenv /resetuserdata を実行しても、該当するすべてのユーザー設定がリセットされません。

    この問題を解決するには

    Windows Vista の場合

    1. %APPDATA%\Microsoft\VisualStudio\9.0 フォルダを削除します。

    2. %LOCALAPPDATA%\Microsoft\VisualStudio\9.0 フォルダを削除します。

    3. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\9.0 レジストリ ハイブを削除します。

    4. devenv /resetuserdata を実行して関連するすべてのディレクトリを作成し、Visual Studio 2008 を初めて起動したときの状態に戻します。

     

    その他のオペレーティング システムの場合

    1. %USERPROFILE%\Application Data\Microsoft\VisualStudio\9.0 フォルダを削除します。

    2. %USERPROFILE%\Local Settings\Application Data\Microsoft\VisualStudio\9.0 フォルダを削除します。

    3. HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\9.0 レジストリ ハイブを削除します。

    4. devenv /resetuserdata を実行して関連するすべてのディレクトリを作成し、Visual Studio 2008 を初めて起動したときの状態に戻します。

    2.3.1.3 既に Windows Mobile 6 SDK がインストールされているにもかかわらず、Visual Studio 2008 が SDK を認識しない

    Windows Mobile 6 SDK がインストールされているコンピュータに Visual Studio 2008 をインストールした場合、Visual Studio 2008 で SDK が認識されません。Windows Mobile 6 SDK を修復しても問題は解消されません。

    この問題を解決するには

    1) Windows Mobile 6 SDK をアンインストールします。

    2) Visual Studio 2008 をインストールします。

    3) Windows Mobile 6 SDK をインストールします。

    2.3.1.4 既存のスマート デバイス プロジェクトをアップグレードしても、SDF ファイルが SQL Server Compact v3.5 形式にアップグレードされない

    SQL Server Mobile 3.0 または SQL Server Compact v3.1 を参照する既存のスマート デバイス プロジェクトを開いたとき、SDK ファイルの形式が SQL Server Compact 3.5 に自動的にアップグレードされません。アプリケーションの実行前に、SDF ファイル形式を手動でアップグレードする必要があります。

    この問題を解決するには

    1. ソリューション エクスプローラで、SDK ファイルをダブルクリックして、アップグレード ウィザードを起動する必要があります。

    2. 画面の指示に従います。

    2.3.1.5 Visual Basic プロジェクト : クラス ダイアグラムを変更しているときに予期しないエラーが発生する

    ダイアグラムに対してなんらかの変更を行うと、例外が発生し、"呼び出しのターゲットが例外をスローしました" または "クラス 'xxxxxxx' の作成に失敗しました" という内容のメッセージが表示されることがあります。

    操作が失敗する例を次に示します。

    - ツールボックスから新しい型を作成する。

    - 継承線を選択して削除する。

    - 貼り付け操作に続けて元に戻す操作を実行する。

    この問題を解決するには

    コード エディタでコードを編集します。 その手順は次のとおりです。

    1. クラス ダイアグラム ウィンドウを閉じます。

    2. コード エディタで必要な変更を行います (新しいモジュールの追加など)。

    3. クラス ダイアグラムを再度開きます。

    4. 新たに追加した型をダイアグラムに追加するには、それを [クラス ビュー] ウィンドウからダイアグラム サーフェイスにドラッグします。

    2.3.1.6 SQL Server Compact 3.5 : トランザクション スコープのタイムアウト時にデータの一部のみコミットされる

    トランザクション スコープのクエリに時間がかかりすぎてトランザクション スコープがタイムアウトになると、データの一部のみデータベースにコミットされます。 トランザクション スコープのタイムアウト前にデータベースにコミットされたデータはロールバックされ、タイムアウト後にコミットされたデータはデータベースにコミットされます。

    この問題を解決するには

    このような状況を回避するには、タイムアウト値を増やします。

    2.3.1.7 SQL Server Compact 3.5 データベース ファイルの作成後に暗号化モードを変更できない

    SQL Server Compact 3.5 データベース ファイルを暗号化できるのは、データベース ファイルの作成中か、SQL Server 2005 Compact Edition または SQL Server 2005 Mobile Edition のデータベース (.sdf) ファイルを SQL Server Compact 3.5 にアップグレードしているときだけです。SQL Server Compact 3.5 データベース ファイルの作成後、または、旧バージョンからのアップグレード後に、暗号化モード (プラットフォームの既定値、エンジンの既定値、PPC2003 互換性) を変更することはできません。暗号化されていないデータベース ファイルを暗号化することはできません。 既存の SQL Server Compact 3.5 データベースが開いている間は、SqlCeConnectionString の暗号化モード トークンは無視されます。 SqlCeConnectionString では、暗号化トークンは使用されません。 このトークンは、下位互換性を確保するために SQL Server Compact 3.5 に残されています。 このトークンは使用しないでください。将来、廃止される予定です。

    この問題を解決するには

    既存の SQL Server Compact 3.5 データベースの暗号化モードを変更したり、暗号化されていない既存の SQL Server Compact 3.5 データベースを暗号化したりするには、新しい SQL Server Compact 3.5 データベースを作成した後、スキーマおよびデータを新しいデータベースにコピーします。

    2.3.1.8 Visual Studio 2005 から Visual Studio 2008 にアップグレードしても、SQL Server Compact 3.5 の参照やデータベース ファイルはアップグレードされない

    Visual Studio 2005 で作成したプロジェクトを Visual Studio 2008 にアップグレードしても、SQL Server Compact 3.5 の参照やデータベース ファイルはアップグレードされません。

    この問題を解決するには

    Visual Studio 2005 プロジェクトを Visual Studio 2008 にアップグレードした後、手動で SQL Server Compact 3.5 の参照を更新し、データベース ファイルを SQL Server Compact 3.5 にアップグレードします。

    Visual Studio 2008 で参照をアップグレードするには、[表示] メニューの [ソリューション エクスプローラ] をクリックし、[参照設定] を展開します。 参照を選択して右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

    データベース ファイルをアップグレードするには、Visual Studio 2008 の [SQL Server Compact 3.5 へのアップグレード] ダイアログ ボックスを使用します。[SQL Server Compact 3.5 へのアップグレード] ダイアログ ボックスにアクセスするには、[データ] をクリックし、[新しいデータ ソースの追加] をクリックして、[接続の追加] をクリックします。 旧バージョンのデータベース ファイルを開いた場合は、エラー メッセージが表示されます。 [OK] をクリックすると、[SQL Server Compact 3.5 へのアップグレード] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2.3.1.9 Test Client でサポートされない機能

    Test Client は、Visual Studio 2008 の新しいアプリケーションです。現在サポートされていない機能は次のとおりです。

    -          双方向コントラクト

    -          メッセージ コントラクト、XML シリアル化、ASP.NET Web サービス

    -          セッション制御

    -          ContextBinding

    -          トランザクション

    -          Windows Card Space、証明書、ユーザー名/パスワード、Windows 認証

    -          型 : Stream、IDictionary コレクション、データセット

    この問題を解決するには

    現在 Test Client でサポートされていない機能は使用しないでください。 動作が不安定になる可能性があります。

     

    2.3.1.10 IntelliSense で一部の型またはメンバの説明テキストが表示されない

    次のアセンブリでは、一部の型またはメンバの説明テキストが IntelliSense で表示されません。

    -          Microsoft.Build.Tasks.dll

    -          Microsoft.Build.Utilities.dll

    -          System.Data.Linq.dll

    -          System.Data.DataSetExtensions.dll

    -          System.Windows.Presentation.dll

    -          Microsoft.ManagementConsole.dll

    -          Microsoft.Ink.JournalReader.dll

    -          Microsoft.windowsmediaservices.dll

    -          System.ServiceModel.Install.dll

    -          PresentationUI.dll

    -          System.Net.dll

    -          System.DirectoryServices.AccountManagement.dll

    -          Microsoft.VisualC.STLCLR.dll

    この問題を解決するには

    これらの型およびメンバのシグネチャは利用できます。また、説明テキストについては、MSDN の API リファレンスで参照できます。

    2.3.1.11 Visual Studio 2008 と Visual Source Safe 2005 を組み合わせた場合、[ソース管理から開く] が機能しない

    Visual SourceSafe ソース管理に格納されたソリューションを初めて開くとき、通常は [ファイル] メニューの [プロジェクトを開く] または [ソリューションを開く] をクリックし、[Visual SourceSafe] アイコンをクリックします。 Visual Studio 2008 と Visual SourceSafe 2005 を組み合わせて使用した場合、このアイコンが機能しないか、まったく表示されない場合があります。

    この問題を解決するには

    最も簡単な回避策は、SourceSafe から開く機能を使用しないことです。 以前、そのソリューションを使用したことがある場合は、ソリューションをディスクから開くようにします (以下の手順 5 ~手順 6)。 初めて開く場合は、Visual SourceSafe エクスプローラを使用してソリューションを取得し、それをディスクから開くことができます。

    1) Visual SourceSafe エクスプローラを開きます。

    2) ソリューションとすべてのプロジェクト ファイルが格納されているフォルダに移動します。

    3) ソリューションを右クリックし、recursive オプションを使用して取得操作を実行します。

    4) 作業フォルダの選択を求められた場合は、ローカルの作業フォルダを選択します。

    5) Visual Studio 2008 を起動します。

    6) [ファイル] メニューの [プロジェクトを開く] または [ソリューションを開く] をクリックし、SourceSafe からダウンロードしたファイルの場所を参照します。


    より恒久的な回避策は、現在開発中の SourceSafe 2005 GDR をインストールすることです。このリリースは、
    http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/ で発表される予定です。

    2.3.1.12 日本語版がインストールされた AMD64 コンピュータでは、ワークフロー アプリケーションをデバッグできない

    日本語版の Visual Studio 2008 がインストールされた AMD64 コンピュータ上でアプリケーションをデバッグしようとすると、Visual Studio 2008 から例外がスローされます。 デバッグ セッションはキャンセルされます。 日本語版がインストールされた AMD64 コンピュータを使用している場合、デバッガでアプリケーションを実行することは事実上できません。

    この問題を解決するには

    プロジェクトのプロパティを開きます。

    [ビルド] を選択します。

    [プラットフォーム ターゲット] を [x86] に変更します。

    これでデバッグが正常に機能するようになります。

    2.3.2 ADO.NET

    既知の問題はありません。

    2.3.3 言語

    2.3.3.1 Web サイトまたは WCF サービスに新しい WinForms プロジェクトを追加すると、複数のビルド エラーが発生する

    Web サイトまたは WCF サービス アプリケーションに Windows フォーム アプリケーション プロジェクトを追加しようとすると、複数のビルド エラーおよび警告が表示されます。

    この問題を解決するには

    [ビルド] メニューで、[リビルド] をクリックするか、[クリーン] をクリックします。

    2.3.3.2 オブジェクト テスト ベンチ (OTB) では拡張メソッドがサポートされない

    オブジェクト テスト ベンチ (OTB) ウィンドウで作成されたオブジェクトのコンテキスト メニューには、拡張メソッドが表示されないため、OTB ウィンドウから拡張メソッドを呼び出すことができません。

    拡張メソッドは、C# 3.0Visual Basic 9.0 で導入された新しい言語機能です。

    この問題を解決するには

    この問題の回避策はありません。

    2.3.3.3 C# デバッガ : デバッガ ウィンドウで checked または unchecked 式を使用するとクラッシュする

    デバッガ ウィンドウ (イミディエイト ウィンドウまたはウォッチ ウィンドウ) で C# の checked または unchecked 式を使用すると、Visual Studio 2008 がクラッシュします。

    この問題を解決するには

    デバッガではこれらの式を使わないようにします。これらの式をソース コードで記述し、その結果をデバッガで検査することによりクラッシュを回避できます。

    2.3.4 LINQ

    2.3.4.1 O/R デザイナ : バイナリ形式のマップ

    特定の型 (Binary、Image、Timestamp、Varbinary) の列を含むテーブルをデザイナにドラッグすると、Visual Studio 2008 の O/R デザイナによって、これらの型のデータベース列が System.Byte[] にマップされます。 System.Byte[] を識別用のメンバとして使用することはできないため、これらの列を主キーとして設定すると、ランタイム エラーが発生します。 Visual Studio 2008 の SqlMetal.exe では、前述した型の列が、主キーとして使用できる System.Data.Linq.Binary 型にマップされます。 SqlMetal.exe によって生成された .dbml ファイルを O/R デザイナで開くと、これらの型の対応付けが失われる場合があります。

    この問題を解決するには

    Binary、Image、Timestamp、Varbinary のいずれかの型の列が主キーとして設定されているテーブルを使用する必要がある場合は、SqlMetal.exe を使用して .dbml ファイルを作成し、LINQ to SQL コードを生成します。

    2.3.4.2 O/R デザイナ : 既存の .dbml ファイルを ASP.NET Web サイトまたは ASP.NET Web アプリケーション プロジェクトに追加する

    [既存項目の追加] ダイアログ ボックスを使用して、過去に作成した .dbml ファイルをプロジェクトに追加する際、.dbml ファイルの中で参照されている接続文字列がそのプロジェクトのアプリケーション設定に存在しなかった場合、アプリケーション設定に接続文字列を自動で追加するかどうかをたずねる警告が表示されます。 この警告で [はい] を選択すると、.dbml ファイルが更新され、アプリケーション設定が適宜更新されます。 ただし、この操作では、生成されたコードが DataContext の既定のコンストラクタが欠落した不完全な状態になり、[上書き保存] または [すべてを保存] を実行するまでコードは生成されません。

    この問題を解決するには

    警告で [はい] を選択した後、[上書き保存] または [すべてを保存] をクリックしてコードの生成を促す必要があります。

    2.3.5 Visual Studio Tools for Office

    2.3.5.1 Outlook プロジェクト内のフォーム領域に、アイコンやアイコンを含む Active X コントロールが存在する場合、プロジェクトが正しくコンパイルされない

    フォーム領域の Icons プロパティにアイコンが設定されていたり、フォーム領域上の Active X コントロールにアイコンが含まれている場合、そのプロジェクトをコンパイルしようとすると次のエラーが表示されます。

    "名前 'リソース' は現在のコンテキスト内に存在しません。"

    このエラーは、フォーム領域デザイナのコード ファイルの InitializeManifest メソッドに、System.ComponentModel.ComponentResourceManager 型の 'リソース' という名前の変数が存在しないために発生します。

    この問題を解決するには

    フォーム領域の Localizable プロパティを True に設定します。 これにより、フォーム領域デザイナのコード ファイルの InitializeManifest メソッドに変数 'リソース' が追加され、プロジェクトを正常にコンパイルできるようになります。

    2.3.5.2 プラットフォーム ターゲットを x64 に設定してコンパイルしたソリューションを x64 コンピュータで実行できない

    プロジェクトのプロパティの [ビルド] タブで、プラットフォーム ターゲットを x64 に設定した場合、プロジェクトをコンパイルすることはできますが、ソリューションを実行することはできません。プラットフォーム ターゲットを x64 に設定してコンパイルしたソリューションは 64 ビット プロセスで実行する必要があります。 Office は 32 ビット プロセスで動作します。

    この問題を解決するには

    プロジェクトのプロパティの [ビルド] タブで、プラットフォーム ターゲットを [Any CPU] に設定します。 これにより、ソリューションを Office 内で 32 ビット プロセスとして実行できます。

    2.3.5.3 Microsoft Office InfoPath 2007 プロジェクトでは、Visual Studio 2008 Beta 2 のインストール前に .NET 互換性サポートが必要

    Visual Studio 2008 Beta 2 をインストールする前に、.NET プログラミング サポート下で Visual Studio Tools for Applications がインストールされていないと、Microsoft Office InfoPath 2007 プロジェクトを作成できません。

    この問題を解決するには

    Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 をインストールする前に、Microsoft Office または InfoPath のセットアップから、次の手順に従って Visual Studio Tools for Applications をインストールします。
    1. [プログラムの追加と削除] (Windows XP または Windows 2003) または [プログラムと機能] (Windows Vista) を開きます。
    2. [Microsoft Office Enterprise 2007] または [Microsoft Office InfoPath 2007] を選択し、[変更] をクリックします。
    3. [機能の追加/削除] をクリックし、[続行] をクリックします。
    4. [Microsoft Office InfoPath] ノードを展開します。[Visual Studio Tools for Applications] を含め、[.NET プログラミング サポート] のすべての項目を選択します。
    5. [続行] をクリックし、インストールが完了するまで待ちます。
    6. Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 をインストールします。
     
    Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 が既にインストールされている場合は、Visual Studio Tools for Office を次の手順に従って再インストールする必要があります。
    1. [プログラムの追加と削除] (Windows XP または Windows 2003) または [プログラムと機能] (Windows Vista) を開きます。
    2. Microsoft Visual Studio 2008 を選択し、[変更または削除] をクリックします。
    3. Visual Studio のメンテナンス ページで [機能の追加/削除] をクリックします。
    4. [Visual Basic] および [Visual C#] の [Visual Studio Tools for Office] チェック ボックスをオフにし、[更新] をクリックします。
    5. メンテナンスが完了したら、[変更または削除] を再度実行します。 今度は、[Visual Basic] および [Visual C#] の [Visual Studio Tools for Office] をオンにし、[更新] をクリックします。 これにより、Visual Studio Tools for Office および Microsoft Office InfoPath 2007 のテンプレートがインストールされます。

    2.3.5.4 Microsoft Office InfoPath 2007 のフォーム テンプレートをプレビューするには Microsoft Office 2007 Service Pack 1 が必要

    InfoPath 2007 Service Pack 1 または QFE がインストールされていない場合、F5 キーを押すか、[プレビュー] をクリックして Microsoft Office InfoPath 2007 のフォーム テンプレートをプレビューすると、Visual Studio 2008 でエラーが発生します。

    この問題を解決するには

    QFE は、Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 のダウンロード サイト (http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=95488) から入手できます。

    2.3.5.5 Microsoft Office InfoPath 2007 の統合デザイナのメニューがロケールに関係なく英語で表示される

    Microsoft Visual Studio 2008 Beta 2 では、Microsoft Office InfoPath 2007 の統合デザイナが常に英語で表示されます。Microsoft Visual Studio 2008 Tools for Office Beta 2 を使用して InfoPath 2007 のフォーム テンプレートを作成または変更する場合、メニューや一部のコード コメントは、インストールされているロケールに関係なく英語で表示されます。

    この問題を解決するには

    英語版 Microsoft Office InfoPath 2007 のプロジェクト ファイルを、ローカライズ版の Microsoft Visual Studio 2008 Tools for Office Beta 2 で使用するには、別途次の手順が必要となります。

    1. Visual Studio 2008 を閉じます。

    2. VSTO90InfoPathFormTemplate.zip ファイルを探します。通常は、 \Common7\IDE\ProjectTemplates\CSharp\Office\Version2007\1033\ (C# の場合) または \Common7\IDE\ProjectTemplates\VisualBasic\Office\Version2007\1033\ (Visual Basic の場合) に格納されています。

    3. このファイルを、次のいずれかのフォルダにコピーします。LCID は、ローカライズ版のインストールのロケール ID を表します (日本語の場合は 1041)。 \Common7\IDE\ProjectTemplates\CSharp\Office\Version2007\LCID\ (C# の場合) または \Common7\IDE\ProjectTemplates\VisualBasic\Office\Version2007\LCID\ (Visual Basic の場合)

    4. Visual Studio コマンド プロンプトを開き、Devenv.exe /setup というコマンドを実行します。

    5. Visual Studio を再起動します。

    2.3.5.6 Word 文書プロジェクトを保存すると Visual Studio 2008 がクラッシュする

    Word 文書プロジェクトをビルド前に保存した場合、Visual Studio 2008 がクラッシュします。 この現象は、Visual Studio 2008 のプロファイルが Visual Basic 開発者に設定されている場合にのみ発生します。

    この問題を解決するには

    Word 文書プロジェクトをビルドしてから保存するようにします。

    2.3.5.7 ドキュメント レベルのプロジェクトで、サポートされていないコンテンツをデザイン時に Word コンテンツ コントロールに追加すると、ドキュメントが破損する場合がある

    Word のドキュメント レベルのプロジェクトでは、実行時のコンテンツ コントロールに対する Microsoft Office Word の制限の多くがデザイン時には適用されません。 Visual Studio 2008 でソリューションの UI を設計する場合は、それが実行時にサポートされるかどうかを踏まえて、コンテンツ コントロールを編集する必要があります。 たとえば、テキスト形式のコンテンツ コントロールに対し、テキスト以外のコンテンツ (他のコンテンツ コントロール、画像、表など) を挿入することは避けてください。 デザイン時には、この種のコンテンツを挿入できるように見えますが、ドキュメントを再度開いたときに、このコンテンツが原因でドキュメントが破損する場合があります。 同様に、画像のコンテンツ コントロールに対して、画像以外のコンテンツを挿入することは避けてください。 対象のコンテンツ コントロールが、特定の種類のコンテンツをサポートしているかどうかがわからない場合は、まず、そのコンテンツがない状態でソリューションを実行してから、実行時にコンテンツ コントロールに追加できるかどうかを試します。 追加できない場合は、その種類のコンテンツをデザイン時にコンテンツ コントロールに挿入することは避けてください。

    コンテンツ コントロールに対して、実行時にはサポートされないなんらかの変更をデザイン時に加えたとしても、Visual Studio 2008 のデザイナでは、サポートされない変更であることを告げる警告は表示されません。 ただし、プロジェクトのデバッグ時や実行時、または、プロジェクトを保存した後で開き直した場合、Word のエラー メッセージが表示され、文書を修復してよいかどうかをたずねられます。 文書を修復した場合、サポートされていないすべてのコンテンツおよび書式設定がコントロールから削除されます。

    この問題を解決するには

    デザイン時に、コンテンツ コントロールに対して、サポート外のコンテンツを追加しないように注意します。

    2.3.5.8 [作成時に新しいプロジェクトを保存] チェック ボックスがオフのとき、ドキュメント レベルのプロジェクトにデザイナ コンテンツを追加し、[すべてを保存] を選択すると、Visual Studio 2008 でエラーが発生する場合がある

    Visual Studio 2008 では、新たに作成したプロジェクト ファイルをその作成時に保存するか、後で保存するかを制御できます。この設定は、[オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトおよびソリューション] ページにある [作成時に新しいプロジェクトを保存] チェック ボックスで行います。 [作成時に新しいプロジェクトを保存] チェック ボックスをオンにすると、[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスでプロジェクトの場所を指定できます。 オフにすると、新しいプロジェクトが一時プロジェクトとして作成されます。この場合、プロジェクトとそのアイテムを保存するまで、保存場所をたずねるメッセージは表示されません。

    このチェック ボックスがオフの場合、Word 文書プロジェクトなどのドキュメント レベルのソリューションを新規作成すると問題が発生します。 テキストやコントロールなどのコンテンツをビジュアル デザイナのドキュメント領域に追加した後、[ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックし、[プロジェクトの保存] ダイアログ ボックスの [保存] をクリックした場合、 Visual Studio 2008 でエラーが発生するか、不安定な状態になります。

    この問題を解決するには

    [オプション] ダイアログ ボックスの [プロジェクトおよびソリューション] ページで、[作成時に新しいプロジェクトを保存] チェック ボックスをオンにします。

    2.3.5.9 特定の順序でインストールを実行しないと、SharePoint のワークフローのタブがツールボックスに表示されない

    Microsoft Office SharePoint Server 2007 のインストールを特定の順序で実行しない場合、SharePoint のタブがツールボックスに表示されません。

    この問題を解決するには

    Microsoft Office SharePoint Server 2007 のワークフロー コントロールを含んだカスタムのツールボックス タブを追加します。
    次の手順に従います。
    1) ツールボックスを右クリックし、[タブの追加] をクリックします。
    2) 空白のタブが [ツールボックス] に追加されます。
    3) 新規タブの先頭にあるテキスト ボックスにタブ名を入力し、Enter キーを押します。
    4) [ツールボックス] の一番下に新規タブが表示されます。
    5) [ツール] メニューの [ツールボックス アイテムの選択] をクリックするか、[ツールボックス] を右クリックし、[アイテムの選択] をクリックします。
    6) [ツールボックス アイテムの選択] ダイアログ ボックスに表示された項目を並べ替えるには、[名前空間] 列のヘッダーをクリックします。
    7) 下にスクロールして、Microsoft.SharePoint.WorkflowActions 名前空間のコントロールを探します。
    8) これらのコントロールを選択し、[OK] をクリックして、[アイテムの選択] ダイアログ ボックスを閉じます。
    9) 先ほど作成したツールボックス タブに、新たに追加したアイテムが表示されます。

    2.3.6 Web の開発

    2.3.6.1 Visual Studio 2008 で、AJAX に対応する WCF サービス アイテム テンプレートがファイル システム以外の Web サイト ソリューションで機能しない

    この問題は、Visual Studio 2008 を使用して Web サイトを作成するとき、ホスト オプションとして既定の [ファイル システム] オプションではなく [HTTP] または [FTP] を選択した場合に発生します。 その後で、[新しい項目の追加] を使用してサイトに AJAX 対応 WCF サービスを追加すると、そのサービスは追加されますが、意図したようには機能しません。

    この問題を解決するには

    この問題を解決するには、次のいずれかの回避策を実行します。

    - Web サイト ソリューションの代わりに、ASP.NET Web アプリケーション プロジェクトを使用する。
    - ホスト オプションとして、[HTTP] や [FTP] ではなく [ファイル システム] を使用する。
    - Web サイトで HTTP や FTP を使用する必要がある場合には、AJAX 対応 WCF サービスを追加した後で、web.config ファイルを以下のように変更する。 <system.servicemodel> 要素には <services> 要素が含まれています。 それぞれの <service> 要素と <endpoint> 要素から、名前空間情報を削除する必要があります。

    次に例を示します。

    元の生成済み構成ファイルの内容
    <services>
       <service name="Namespace.ServiceName">
        <endpoint address="" behaviorConfiguration="Namespace.ServiceAspNetAjaxBehavior"
         binding="webHttpBinding" contract="Namespace.ServiceName"/>
       </service>
      </services>

    修正した構成ファイルの内容
    <services>
       <service name="ServiceName">
        <endpoint address="" behaviorConfiguration="Namespace.ServiceAspNetAjaxBehavior"
         binding="webHttpBinding" contract="ServiceName" />
       </service>
      </services>

     

    2.3.6.2 Windows Vista で IIS プロジェクトを起動するときに厳密な名前の検証が失敗する

    Windows Vista で Web プロジェクトを起動するとき、起動に失敗して次のエラーが発生する場合があります。

    "Web サーバーでデバッグを開始できません。 厳密な名前の検証に失敗しました。

    詳細については、[ヘルプ] をクリックしてください。"

    この問題を解決するには

    この問題は、Visual Studio ファイル (iisresolver.dll) の厳密な名前の検証を無効にすることで回避できる場合があります。 それを行うには、次の手順を実行します。

    1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[アクセサリ]、[コマンド プロンプト] の順にクリックして、[管理者として実行] を選択します。

    2. 画面が灰色になって [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示される場合があります。 その場合は [続行] をクリックすると、コマンド プロンプトが表示されます。

    3. 次のコマンドを実行します。

    32 ビット コンピュータの場合 : "%ProgramFiles%\Microsoft SDKs\Windows\v6.0A\bin\sn.exe" -Vr "%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\iisresolver.dll"

    64 ビット コンピュータの場合 : "%ProgramFiles%\Microsoft SDKs\Windows\v6.0A\bin\x64\sn.exe" -Vr "%ProgramFiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE\iisresolver.dll"

    ここでは、Visual Studio 2008 が既定の場所にインストールされていることを前提としています。 Visual Studio 2008 を別の場所にインストールした場合、"%ProgramFiles%\Microsoft Visual Studio 9.0" の部分を Visual Studio 2008 のインストール先のパスに置き換える必要があります。

    また、使用中のコンピュータに sn.exe が存在していることも前提としています。 通常、sn.exe は Visual Studio 2008 に付属の Microsoft Windows SDK の一部としてインストールされます。コンピュータに sn.exe がない場合は、.NET Framework 2.0 SDK をインストールすることで導入できます。 この SDK の x86 バージョンは、http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=fe6f2099-b7b4-4f47-a244-c96d69c35dec でダウンロードできます。 この SDK の x64 バージョンは、http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=1aef6fce-6e06-4b66-afe4-9aad3c835d3d でダウンロードできます。

     

    2.3.6.3 Visual Studio をインストールしていないコンピュータで VSTO カスタマイズが実行されない

    発行ウィザードを使用して、VSTO のカスタマイズのための Setup.exe ファイルを作成できます。 生成された Setup.exe ファイルを使用して、発行したカスタマイズを別のコンピュータにインストールできます。 このとき、必要な .NET Framework 3.5 および VSTO 3.0 ランタイムが適宜インストールされます。 環境によっては、.NET Framework のインストール後に再起動が必要になり、VSTO 3.0 ランタイムが適切にインストールされなくなります。 その場合、カスタマイズは実行されません。

    この問題を解決するには

    Setup.exe によって VSTO 3.0 ランタイムのインストールが開始される前にコンピュータが再起動されるように、.NET Framework のブートストラップ パッケージを更新します。

    1) ディレクトリ %programfiles%\Microsoft SDKs\Windows\v6.0A\Bootstrapper\Packages\DotNetFX35\ を開きます。

    2) 使用中の Visual Studio の言語に該当する言語フォルダを探します。 たとえば、日本語バージョンの Visual Studio に該当するフォルダは ja です。

    3) テキスト エディタまたはその他の編集用アプリケーションで package.xml ファイルを開きます。

    4) 次の XML 要素を探します。

        <Commands Reboot="Defer">

                 

                            Arguments=' /lang:enu /passive /norestart'

                            EstimatedInstalledBytes="30000000"

                            EstimatedTempBytes="30000000">

    5) Reboot 属性の値を "Defer" から "Immediate" に変更します。

    変更後の要素は、<Commands Reboot="Immediate"> となります。

    6) package.xml を保存します。

    2.3.7 Windows Communication Foundation (WCF) ツール

    2.3.7.1 wcfSvchost.exe には管理者権限が必要

    wcfSvcchost.exe ツールを実行するには管理者権限が必要です。 wcfSvchost.exe を実行できない場合、Visual Studio 2008 の WCF サービス ライブラリ テンプレートが正常に実行されません。

     

    この問題を解決するには

    wcfSvchost.exe を使用するサービスを作成する際には、管理者アカウントを使用して Visual Studio 2008 を実行します。 Windows Vista で Visual Studio 2008 のアイコンを右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

    2.3.7.2 NetMsmqActivator サービスが有効で、メッセージ キュー (MSMQ) がインストールされていない場合、WCF サンプル セットアップ スクリプト Setupvroot.bat が Windows Vista で動作しない

    NetMsmqActivator サービスが有効で、メッセージ キュー (MSMQ) がインストールされていない場合、WCF サンプル セットアップ スクリプト Setupvroot.bat は Windows Vista で動作しません。 MSMQ がインストールされていない場合、または NetMsmqActivator サービスが無効になっていない場合、iisreset ユーティリティは動作しません。 WCF サンプル セットアップ スクリプト Setupvroot.bat を実行するには、MSMQ をインストールするか、NetMsmqActivator サービスを無効にする必要があります。

    この問題を解決するには

    Windows Vista で MSMQ がインストールされているか、または NetMsmqActivator サービスが無効になっていることを確認してから、WCF サンプル セットアップ スクリプト Setupvroot.bat を実行してください。

    2.3.7.3 MSDN ライブラリの一部の WCF サンプルがビルドされない、または実行されない

    次の WCF サンプルは、Visual Studio 2008 では正常にビルドまたは実行されません。

    - TechnologySamples\Scenario\DataBinding\WPF (ビルドされません)

    - TechnologySamples\Scenario\RestPox (ビルドされますが、Windows Vista で実行されません)

    - TechnologySamples\Extensibility\Transport\UdpActivation (ビルドされますが、実行されません)

    この問題を解決するには

    - TechnologySamples\Scenario\DataBinding\WPF

    C# バージョンのサンプルでのみ、この問題が発生します。 この問題を解決するには、client.csproj 内の文字列 "<UICulture>en-us</UICulture>" を削除してください。

    - TechnologySamples\Scenario\RestPox

    Windows Vista でこのサンプルを実行すると、C# と Visual Basic の両方のバージョンでこの問題が発生します。 このサンプルは途中まで正常に実行されますが、終了間近に失敗します。 この問題を解決するには、コード内の次の行からスラッシュを削除します。

    ファイル CustomerService.cs の links.Add( new Uri( message.Properties.Via + "/" + customerId ) ) 

    ファイル CustomerService.vb の links.Add( New Uri(msg.Properties.Via.ToString() & "/" & customerId ) )

    - TechnologySamples\Extensibility\Transport\UdpActivation

    この問題の回避策はありません。

    2.3.7.4 Visual Studio 2008 で、WCF サービス アイテム テンプレートがファイル システム以外の Web サイト ソリューションで機能しない

    この問題は、Visual Studio 2008 を使用して Web サイトを作成するとき、ホスト オプションとして既定の [ファイル システム] オプションではなく [HTTP] または [FTP] を選択した場合に発生します。 [新しい項目の追加] を使用してサイトに WCF サービスを追加すると、そのサービスは追加されますが、意図したようには機能しません。

    この問題を解決するには

    この問題を解決するには、次のいずれかの回避策を実行します。

    - プロジェクトの種類として、Web サイト ソリューションではなく、ASP.NET Web アプリケーションや WCF サービス アプリケーションを使用する。

    - ホスティング オプションとして、[HTTP] や [FTP] ではなく [ファイル システム] を使用する。

    - HTTP や FTP で Web サイトを使用する必要がある場合、WCF サービスを追加した後で、出力された web.config ファイルを以下のように変更します。 <system.servicemodel> 要素には <services> 要素が含まれています。 それぞれの <service> 要素と <endpoint> 要素から、名前空間情報を削除する必要があります。 次に例を示します。


    元の生成済み構成ファイルの内容
    <services>
       <service name="Namespace.ServiceName">
        <endpoint contract="Namespace.ServiceName"/>
       </service>
      </services>

     

    修正した構成ファイルの内容
    <services>
       <service name="ServiceName">
        <endpoint contract="ServiceName" />
       </service>
      </services>

     

    2.3.7.5 ユーザーが管理者ではなく、リモート デスクトップを使用している場合、ファイル ベースの Web サイトや Web アプリケーションの ASMX サービスや WCF サービスを使用するには、NTLM 資格情報が必要

    Web サイトや Web アプリケーションをリモート デスクトップ経由で管理者以外のユーザーとして使用すると、自動的に NTLM 認証が有効になります。 したがって、ASMX または WCF サービスを使用すると、次のエラーが発生します。"この HTTP 要求は、クライアントの認証方式 '匿名' では承認されません。 サーバーから受信した認証ヘッダーは "NTLM" でした。"

    この問題を解決するには

    1.      Web サイトのプロパティ ページを開きます。

    2.      [開始オプション] タブで、[NTLM 認証] チェック ボックスをオフにします。

     

    メモ : この操作が推奨されるのは、WCF サービスを排他的に所有する Web サイトのみです。 WCF サービスのセキュリティは web.config ファイルの構成によって管理されるため、NTLM 認証は必要ありません。

    2.3.7.6 [サービス参照の追加] ダイアログ ボックスの [探索] ボタンをクリックしても、同じソリューション内の一部の WCF サービス プロジェクトのサービスが検出されない

    [サービス参照の追加] ダイアログ ボックスの [探索] ボタンをクリックしても、Web 以外のテンプレートから作成された WCF プロジェクトの同じソリューション内のサービスが表示されません。

    この問題を解決するには

    - デバッグを行わずに、WCF サービスをビルドして実行します。 Autohost でサービスがホストされるときに、Autohost でそのサービスを右クリックし、[Copy Metadata Address] をクリックして、そのサービス アドレスをコピーします。 そのアドレスを [サービス参照の追加] ダイアログ ボックスに貼り付けて、サービスの参照を追加します。

    - または、[探索] ボタンをクリックして、WCF Web サイト テンプレートまたは WCF サービス アプリケーション テンプレートを基に作成されたプロジェクトのサービスを探します。

    2.3.7.7 サービス参照による WCF サービス アプリケーションのデバッグが初回しか機能しない

    サービス参照を使用して別のプロジェクトから WCF サービス アプリケーションのブレークポイントに到達する動作が、初回しか機能しません。

    この問題を解決するには

    [オプション] ダイアログ ボックスを開き、[すべての設定を表示] チェック ボックスをオンにします。 [プロジェクトおよびソリューション] ノードを展開し、[ビルド/実行] を選択します。 [実行時に、スタートアップ プロジェクトおよび依存関係のみをビルドする] チェック ボックスをオフにします。

    2.3.7.8 一部の WCF ベースのプロジェクト